選択肢は →にげる →にげる →にげる ダ~メッ(滅)♥
あれ、あれ、あれレレレるリロォッ!?
お、落ち着け。落ち着くんだ俺!そう、クールに、SO COOLになれ。はい、まずは深呼吸。
すー、はー、スッ!ブェホッ!?イキナリ殴ってきやがったこのバカ!
「イキナリ何すんだこのバ「おい、」かぁ」
まぁ突然殴られればそりゃあ怒っていいよね?怒鳴っていいよね?でもデキマセ~ン♪は?何でかって?すこ~しばかりマズイ空気を察知したからデース。
はい、その、何と申しましょうか、昔からコイツは俺が何か仕出かす度に自分が納得するまでそれはそれは根気強く何故だ何故だと追及し、脆くも儚く砕け散っていくわたくしめの精神を極限の極致まで追い詰め、尚且つ反論や言い訳等しようものなら更にその圧を高めていくのです。そう、恐れ多くも目の前におわすこのお方こそが不精わたくしめの幼馴染にてござ候。
普段は本当にごくごく一般的な高校生の癖に、いざ俺が何かしら仕出かすとえもいわれぬ圧を放ち心の底をぶち抜き粉砕してくる姿はまさに「恐怖」の一言につきる。
はい、今現在それはそれは追及のしがいのある状況でしょうとも。
あぁ、ヤバい、マヂにヤバい。泣きそう、むしろ哭きそう。てか誰だよ俺に水ぶっかけたヤツ。あぁ、そうですか俺の汗と涙でしたか。チクショウ。すぐにでも逃げ出したい。その自由への一歩を踏み出したい。だがすでによく訓練された俺の体は自分の意思に反してほぼ土下座の姿勢を完成しつつある。正直逃げ出そうが土下座しようがコイツを納得させない限り解放される事はない。それにもし今うまくこの場から逃げれたとしても所詮は一時しのぎに過ぎない。コイツは何処までも俺を追いかけ、そしていずれ確保される。
何だかんだで今落ち着いてコイツと話すことが最善策なのだ。
今は甘んじてその追及を受け入れよう。真摯に向き合い正直に答えよう。今までの経験から来る転移の予想や今日まで体験してきた異世界への召喚のことも。
だが、敢えて言わせてほしい。
こっちが聞きてーよ!