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僕と……そして……
ーお母さん。お母さん!ー
汗をかきソファの上で泣いていた
洗濯機の音……お湯が沸く音……郵便受けに手紙が落ちる音……
……そして
「おはよ!」
の暖かい声……
約2年ぶりの声……
その声に戸惑いながらも言った
「おはよ……ございます……」
口から出たその言葉はどうしても慣れなくて……
その言葉の重みを知った
「昨日は疲れてたみたいだったけど…今日から布団で寝てね?」
と笑顔で言われてソファーの上に座ってた俺とかかってた。毛布
……
ー母が出ていき父は新たな母を求めていたー
多分……僕のためにも……
「まこ!どした?大丈夫?」
幼なじみの『西森翼』何故か一緒に学校に行き帰りする。
「翼……実は……」
そして、僕も『翼』のことを信頼している
だから言った……
「で!どうしたい!?『たらい回し』にされた事が嫌だったの?それとも、その『温かい声』が良かったの?」
ドキッとした。何も考えてなったから……
「僕は……」
ーいや、考えたくなかったからだー