ここが僕の……
死んだ。
父親が死んだ…
あれを『母』…とは呼びたくない
「真琴、朝…大丈夫?」
私は『真琴』を起こすために早起きをした。
早起きなんて実家にいた。『22』の頃…の話だ!
『起きない…』
ことの始まりはつい先日…
「ねぇちん…ちょっと、ねぇちゃん聞いてる?」
『聞いてる…この子が来ると必ず、問題を起こす』
小学六年の時も私が虫嫌いってこと知ってて虫捕まえて自慢したり、大学一年の時も私の片思いの人と付き合ったり…数を上げればキリがないほどに…
「…で、なに?!」
私は少し怒った態度をとる…
すると結衣は泣き始めた。…『辛い』や『苦しみ』がいっぱい出てきて、最後に言った。言葉に驚いた
「子供…預かって」
いきなり言われた言葉と意味不明の言葉により私は大声をあげてしまった
「はっ?!」
「だって…だって……」
と泣きながら言った
『こいつ、この手でいくら男を騙したのだろう』
女と言えども妹だ。姉は妹の泣き顔に弱いのだ
「わかった!預かる、預かるよ!」
少し笑顔の妹にいらだちを感じながら言われた
ーありがとうー
その言葉がきっかけで『17歳』の高校生を引き取ることになり、私は初めて男の子を預かることになった
そして、僕はたらい回しになった結果『中原美希』の所に来た
この人も僕を置いて行くんだ……
小学5年生の時に捨てられたようにそして、義理の母となった『植田結衣』のように、また…この人も捨てるんだ!
僕を捨てるんだ…捨てるんだ!捨て、るん……だ!
植田真琴は『植田結衣』が帰って行った。数分後に倒れてしまった