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どうも。先日助けていただいたダークドラゴンです  作者: 紅井止々(あかい とまと)
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17話 魔法の授業‐基礎理論‐

説明回です。

今回から二回に渡って魔法の授業が行われます。


今日から三日、連続で更新します。

授業が終わったら物語が進みますので、

勉強嫌いの方も、どうか、

しばし辛抱してお付き合いくださいますようお願いいたします。

「まず、大前提として、『人間は魔法が使えない』!」


 俺が言い切ると、辺りがザワついた


「なに言ってんのよ。あんただって使ったじゃない、魔法」


 エイミーが訝しむような目で反論を投げかけてくる。

 まぁ、そう思うのも当然だろう。

 魔導士でない者には、魔導士が自分で魔法を使っているようにしか見えないのだから。


「あぁ。確かに俺は魔法を具現化させた」


 使ったのではなく、【具現化】させたのだ。


「だが、あれは借り物の魔法なんだ」


 生徒たちが互いの顔を見合う。

 遠巻きに話を聞いている大人たちも眉根を寄せている。

 俺の話を聞くことにしたのか、この場にとどまったままのドーエンも難しい顔をしていた。


「お前らは、大魔戦争を知っているか?」


 俺の問いに、幼い子供たちは首を振り、年長組は微かな反応を見せる。

 おいおい。

 それくらいは常識の範囲として教えておいてやれよ。

 人間が魔法を扱えるようになったきっかけであり、今日の魔法の根源だぞ。


 俺は重くなった胸の空気を吐き出し、話が見えずに不安げな表情を浮かべる子供たちに顔を向けた。


「しょうがない。分かりやすく説明してやるよ」


【大魔戦争】は、千数百年前にこの世界の命運をかけて繰り広げられた人間と魔神の戦争だ。

 俺たちの住むこの世界の真裏に、次元の異なる世界、【魔界】が存在する。

 そこに住むのが【魔物】だ。【魔物】には【魔族】と【魔獣】がいて、人間と同等以上の知性を持った者が【魔族】と呼ばれ、獣並の知性しか持たず本能で動くものが【魔獣】と呼ばれる。もっとも、知性があっても見た目が獣っぽければ【魔獣】と呼ばれることの方が多いが。

 そして、そいつらと一線を画する強大な魔力を持った、魔力の塊とも呼べる規格外の存在。それが、【魔神】だ。


【魔神】は、当時の人間よりもはるかに高度な知性と力を持ち合わせていた。

 何も知らず、時の流れるままに生活していた人間たちに、ある日突然災いが降り注いだ。


【魔神】が、二つの世界を隔てる次元の壁に穴を開けてしまったのだ。


 開いた穴は二度と閉じることはなく、そこから無数の魔物がこの世界へとなだれ込んできた。

 奴らの狙いは、【魔力】。

 魔力を生命の糧にしている奴らは、体内に魔力を持つ生き物を襲い、喰らった。

 その生き物の中には、当然人間も含まれていた。


 突如現れた強大で無慈悲な存在に、人間はなすすべがなかった。

 人間には魔物に抗う手段がなかったのだ。


 当時の人間にとって【魔力】とは、体内に存在するだけのものであり、その存在に意識を向ける者などどこにもいなかった。

「体の中に含まれるアミノ酸を何かの力に変換して活用してやろう」などと考えないように。


 当時は人体の研究もほとんどなされておらず、人間は【魔力】の存在にすら気付いていなかった。

 理由も分からず、ただ喰らわれる恐怖に怯えていたのだ。


 そんな時代が長く続いたある時、世界に救世主が現れる。

 その者は、魔物が扱う【魔法】を武具に込める技術を編み出し、疑似的に魔法を扱うことに成功した。


 魔法を使えない人間が、魔物に対抗する手段を得たのだ。


 その救世主こそが、マウリーリオ・ブレンドレル。

 ブレンドレル王国初代国王にして、俺の遠いご先祖様だ。


 マウリーリオは、反則とも呼べる武具をいくつも生み出し、魔物を圧倒していった。

 大量の魔力を有した魔獣、魔族、魔神であっても、その【魔力】は有限だ。

 それに対し、マウリーリオの扱うのは魔法を発動する『魔力を帯びた武具』であり、その【魔力】は無限なのだ。


 数名の仲間と共に、マウリーリオは魔界へと侵攻し、ついに魔物の長、魔神ガウルテリオを打ち倒した。


 人間が、魔物に勝利したのだ。


「ってのが、大魔戦争のあらましだ」

「へぇ……そうだったんですか」


 黒板の横でルゥシールが呟く。


「お前も知らなかったのかよ?」

「あはは……。わたしは、魔界のことはあまり……」


 ドラゴンも【魔物】の一種なのだが……まぁ、ルゥシールは、まだまだ若いから知らないのも無理はない。

 おそらく、魔界に行ったこともないだろうしな。


「で、魔法の話に戻るぞ」


 パンパンと手を叩いて、ザワつき出した生徒の注意を引きつける。


「魔神ガウルテリオに勝利したマウリーリオは、魔界に住む全魔族と魔神にある盟約を交わさせたんだ」


 マウリーリオの盟約は大きく二つ。

 まずは、人間界への不可侵だ。

 次元の壁に開いた穴には結界を張り、互いの行き来を封じた。

 そして、こっちがメインなのだが……マウリーリオは魔物が扱う魔法の技術を人間に貸与することを誓わせたのだ。


 次元の穴に張られた結界は巨大な魔法陣となっており、人間界側から一方通行でコンタクトが取れるようになっている。

 これにより、人間は魔界に住む魔物――魔獣は知能が低過ぎて使えないので、魔神と魔族に限定されるが――と契約を結ぶことで魔法が扱えるようになったのだ。


「マウリーリオは、人間の中で唯一魔力の存在と扱い方を完璧に理解していた人物なんだ。それ故に、魔力を帯びた武具の作成や、千年以上経った現在も威力の衰えない結界を張ることが出来た。そして、人間が誰しも体内に持っている魔力を使って魔法を扱う方法を確立させたんだ」


 魔法を扱う方法。

 この時確立された手法は、千年経った今でも変わることなく継承されている。


「魔法の発動には必要な三つの要素があるんだが……分かるヤツはいるか?」


 俺が視線を巡らせると、一人の少女が手を上げた。エイミーより少し背が高く、わずかにだがお姉さんっぽい。

 ドーエンが事前に用意してくれた資料を見ると、ナトリアという名前らしい。大人っぽい雰囲気ではあるが十一歳で、エイミーより年下だ。……これは、将来化けるかも知れんな。


「じゃあ、ナトリア。……で、合ってるよな?」

「はい」


 一応確認を取る。どうやら間違いないらしい。

 ナトリアは立ち上がり、落ち着いた声で回答を述べる。


「魔法陣と、詠唱と、魔力……だと、思います」

「うん。正解だ」


 俺がそう告げると、ナトリアはホッと息を吐き、安堵したように表情をほころばせた。

 他の子供たちから「すげぇー」や「ものしりだね」などという声をかけられ、ナトリアは照れたようにはにかむ。……うん。将来有望だな。


「アシノウラ……幼女を見つめてデレデレしないでくれる?」


 真正面の席からどす黒いオーラが立ち昇る。

 エイミー……俺はお前の将来が不安だよ。

 その般若みたいな表情を封印しないと、折角美人に育っても男が逃げていくぞ?

 ただでさえぺったんこというハンデを背負っているのに……


「ただでさえぺったんこというハンデを背負っているのに……」

「ちょっ!? どこ見て言ってんのよ!?」

「ご主人さん、十二歳の娘にセクハラはやめてください!」

「バカ野郎! それがいいんだろうが!」


 どうやら、また俺の思考は口から漏れたようで……

 エイミーが慌てて胸を隠しながら激怒し、頬を染める。

 ルゥシールは素早く俺の隣へ来て、俺の肩を鷲掴みにし言外の圧力をかけてくる。

 そして犯罪者ジジイは謎の雄叫びを上げ、部下たちに取り押さえられていた。


「ドーエン様! 民衆の目がありますので、ご自重を!」


 まぁ。もう手遅れだと思うぞ、そのジジイは。

 村人の反応を見る限り、みんな知っているみたいだし。

 いやぁ、ここの村人、心広いなぁ。


「まぁ、そんなわけで。魔法を発動するにはいくつかの手順を踏む必要がある」


 と、されている。

 例外はあるのだが、こいつらにそこまで深く踏み込んだ話をする必要もないだろう。

 今回は基本的な話に終始するとしよう。


 ちなみに、例外というのは、俺のような者のことだ。


「まず、魔法陣を展開する。これによって、世界中のどこにいようとも次元の穴に張られた結界へと意志をリンクさせることが出来る」


 特殊な結界や、魔力の充満する深い森の奥や洞窟の中など、魔法陣を使っても次元の穴へとリンク出来ない場所も存在している。

 ギルドで使われていた魔法封じの結界は、これに近しい原理を使用している。


 が、そういうのも今回は無視でいいだろう。

 まずは使うための方法だ。


「次に、詠唱をすることによって魔物と契約をする」


 詠唱は三つのブロックに分かれていて、それぞれに重要な役割がある。

 まずは呪文節。

 ジェナやフランカの魔法を例に出すと、「ウーリエ・ガズルエト」や「ラーラバード・イープリアル」がそれにあたる。

 これは、特定の魔物の意識を引きつけるための詩で、一説によればその魔族の産声に似せてあるという。アクセスがない時は同じ呪文節を何度も唱えることもある。


 その次に来るのが崇拝節。

 力を借りる魔物の力や功績、存在を褒め称え、崇め、こちらの願いを聞き入れてもらえるようにする詩だ。要するにおべっかだな。

「怒れる魂の咆哮、猛々しく誇る炎獄の支配者よ」とか「黒き焔、混沌の弔歌、冥界よりの使者、果てることなき魂の追従者よ」なんて、仰々しい言葉を並べ立てるのが通説だ。


 そして最後に契約節。

 魔物の力をどのように使うのかを明確に告げる、いわば発注のような詩だ。

「ボナコンの凶器を持ちて我が前に立ち塞がる駑馬芥を蹂躙しつくせ」や「禍なる者を、仇為す者を、常闇の地へ引きずり込め、ガルラの名の許に光を奪い去れ」のように、非常に分かりやすく言葉にしている。

 つまり、この部分を聞けば、発動する魔法がどのようなものなのか、素人にも分かるのだ。

 もっとも、高位の魔導士は呪文節の時点で察するわけだが。

 さらに言えば、俺レベルになると魔法陣で次元の穴にリンクした時点で分かるがな。魔力が見える俺ならではの凄業だ。えへん。


 ここまで来れば、魔法の準備は整ったも同然だ。

 あとは、おのれの持つ魔力と引き換えに魔法の名を叫べばいい。

 引き換えに差し出す魔力は魔法陣を通って魔法を借りた魔物へと送り込まれる。


 魔物は人間の魔力を得ることと引き換えに魔法を貸してくれているのだ。


「というわけで、人間は魔法が使えない。魔導士が使っている魔法は、魔物から借りてきた魔法をこちらの世界で具現化したものなんだ。分かったか?」


 俺が生徒一同を見渡すと、元気な声が「はーい!」と帰ってきた。

 遠くで見守る大人たちも、大きく首肯している。「へぇ~」とか「ほぉ~」という声も漏れている。


「そして、この詠唱というのは、昔の魔導士が研究を重ねて定型化されている。つまり、その定型文さえ覚えれば、原理的に言えば誰にでも望む魔法が使えるようになるというわけだ」


 もっとも、現存する詠唱はあくまで定型文であり、その通りでなくとも使用は可能だ。

 気の利く魔族なら、多少間違っていても魔法を貸してくれる。

 逆に気難しい魔神なんかは、定型通りの詠唱を嫌い、オリジナルでないと受け付けないヤツもいる。

 そこら辺は相手次第で対応が変わるのだ。


 極端な話、詠唱の形をとっていれば、「 ねぇねぇ(呪文節)。そこの可愛娘ちゃん(崇拝節)。ちょっとお茶しない?(契約節) 」こんな感じでも構わないのだ。


 そして俺は、特殊な手順を踏んでさらに高度な【無詠唱】を確立させている。

 苦労したもんな。

 これくらいはアドバンテージがあってもいいだろう。


 さて、ここまで話してきた所謂【魔法】というのは、魔物の力を借りて魔力を具現化する【具現化魔法】と呼ばれるものだ。

 この【具現化魔法】を差し、【魔法】という言葉は使用される。


 だから、俺が最初に言った『人間は魔法が使えない』というのは、あながち間違いではない。

 間違いではないが、正確でもないのだ。


 なぜなら、この【具現化魔法】を獲得したことで、人間は新たな【魔法】を生み出したからだ。


 それは【内燃型魔法】と呼ばれるもので、体内の魔力を使って肉体の能力を底上げすることが可能な【魔法】だ。主な効力は能力強化だ。

 ドーエンのような常人離れしたパワーは、【内燃型魔法】によってもたらされているものなのだ。


 この【内燃型魔法】は、発動に制限や法則がなく、魔物との契約も必要ではない。

 剣を究めた達人がある時不意に目覚めるように、無自覚で使用している者がほとんどなのだ。

 もちろん意識的に使用出来る方が効果は高い。

 ちなみに、俺は意識的にピンポイントで狙った能力を引き上げることが可能だ。えへん。


 魔法を大きく分類するとこのふたつに分けることが出来る。

 詳しく言えば、どちらにも入らないものやどちらにも含まれそうなものもあるが、ややこしいので今はひとまず置いておく。


 そして、今回俺が求められているのが【具現化魔法】の講義なので【内燃型魔法】の話も、今は置いておく。


「魔物にとって人間の【魔力】は最高のエサだから、奴らは喜んでこの契約を履行してくれる。もっとも、魔物に嫌われると力を貸してくれないこともあるらしいがな」


 ほぼすべての人間が魔力を持ちながら、魔法を使える者は割と少ない。魔法の素養がなければ行使できない。魔法とは、原理自体は簡単だが実行するのが極端に難しいのだ。

 魔法の素養とはすなわち、【魔力の量の大小】【魔方陣の展開の可否】【詠唱の得手不得手】という魔法を行使する上で必要な才能のことで、先ほど上げた三要素のどれかひとつでも劣っている、または欠けていると魔法は使えない。

 少なくとも【具現化魔法】は行使出来ない。


 と、そこまで説明したところで、数名の子供が落ち着きをなくし、横を向いたり俯いたりと、そわそわし始めた。

 理解が追いつかなくなってきたようだ。


「原理はなんとなく分かっていればいい。ようするに、出来ないのであれば、出来る奴にやらせればいい。つまり、【具現化魔法】を使える魔族に『代わりに魔法を発動してもらう』ってことだ」


 俺はこれまでの話をざっくりとまとめ、次のステップへと移行する。

 すなわち、実技だ。


「じゃあ、やり方を覚えてちゃちゃっと魔法を使ってみるか」


 俺の言葉に生徒たちが色めき出す。

 特に男子連中が分かりやすく喜色を浮かべた。

 やはり男子。座学は苦手でも実技は好きか。

 俺が長々と説明している間、話を聞くのを放棄してルゥシールの巨乳をガン見してたヤツもいたしな。誰とは言わないが、最年長のトゲルだ。まったく、思春期め。そんなに巨乳が好きか? 

 俺は大好きだけどな。


「……アシノウラ、どこを見てるの?」


 無意識に、視線がルゥシールの巨乳に吸い寄せられていたらしい。

 エイミーが刺々しい声を俺に投げかけてくる。

 まったく、いちいちうるさいヤツめ…………あれ、一番前の席って、教師にいちいちうるさく言われる場所じゃなかったっけ? なんか逆なんですけども……


 まぁ、なんかエイミーが不機嫌そうなので、とりあえず誤魔化しておくとしよう。


「男がいつも見つめているもの、それは夢……」

「さっさと実技を始めてくれる?」


 ……最後まで言わせてもらえなかった。


 俺は、胸に広がる何とも言えない悲しさを噛みしめて、子供たちに向き合う。

 涙は見せない。

 だって、先生だもん。


「じゃあ、まずは魔法陣の展開から始めようか!」


 俺の声に、生徒たちの瞳がきらりと輝く。

 いい目つきだ。

 ほんのちょっとばかり期待してしまっても、それは仕方のないことだろう。


 さて、この中で何人の子供が魔法を使えるようになるのか……見せてもらおうじゃないか。


 不意に緩む口元を引きしめて、俺は実技の説明を始めた。








まとめ

・千数百年前【大魔戦争】で勝利したマウリーリオ初代国王は魔物に色々盟約させたよ。


 1「こっち来んな、ハゲ!」

 2「お前らの力使わせろや、ハゲ!」


・魔界との境界に魔法陣が張られていて、人間側からのみアクセス出来るよ。

・魔法の使い方は、魔法陣を展開して、呪文を詠唱して、魔力を流し込むんだよ。

・詠唱は呪文節、崇拝節、契約節の三部構成だよ。

・魔法陣を展開すれば、世界のどこにいても魔界にアクセス出来るよ。


 ↑ この世界の魔法とは、携帯電話のようなものだと考えてもらえば分かりやすいかと思います。

 魔法陣ケータイを使って魔界へアクセス(圏外になる場所もあるよ)して、「もしもし(呪文節)。声聞きたくなって電話しちゃった~(崇拝節)。今度デートしない?(契約節)」で、魔力(料金)を引き渡すことで願いが実行される。と言うわけです。

 ……デートするのに、料金が発生っ!? 恐ろしい世の中です……


引き続き、魔法の実技に移ります。


説明会は小難しいのでサクサク進めましょう!


では、またのご来訪をお待ちしております。


とまと




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