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どうも。先日助けていただいたダークドラゴンです  作者: 紅井止々(あかい とまと)
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113話 顔合わせ

「くははははっ! あ~、おもいろい! やっぱり、外の世界は楽しいねぇ!」


 上機嫌ではしゃぐお袋はひとまず置いといて、俺は盛大に墜落したルゥシールへと視線を向ける。

 俺の足元で伸びているダークドラゴン。

 ドラゴンの体だったので平気だとは思うが……

 念のために声をかけておく。


「おい、ルゥシール。大丈夫か?」


 ……と、ルゥシールの体が徐々に縮み始めた。


 こ、これは!?

 久々に拝めるのか、ルゥシールの真っ裸!?

 パッと見、ルゥシールは気絶しているように見える。

 これは…………堪能するチャンス!


 グッと両腕でガッツポーズをした俺の頭上に、影が落ちる。


「おい、こらエロガキ」

「しまった、貴様がいたか!?」


 仰ぎ見ると、お袋が俺の頭上に浮かんでいた。

 で、目が合った瞬間思いっきり顔面を踏まれた。


「誰に向かって『貴様』なんて言ってんだい? ん?」

「やめろ……グリグリするな。痛い痛い痛い!」

「気絶してる娘のおこぼれヌードで渾身のガッツポーズは、ちょっと教育的指導が必要だと判断しちゃったぞ、母として」

「仕方ないだろう!? こんな機会滅多にないんだから!」

「機会は待つものじゃなく作るもんだ」


 正論なんだが、生おっぱいが見たいって話だと思うと下衆もいいとこだな。

 お袋は俺の顔面から足をどけ、空中で膝を抱えるような格好をする。

 そして、真上から真っ直ぐ俺の目を覗き込んでくる。


「いいかい? リスクなきおっぱいは外道だよ。『チラ見がバレるんじゃないか』という緊張感と、バレた時のリスクを背負って初めて、おっぱいを見る資格を得られるんだよ! まぁ、もっとも……そのチラ見は100%バレてるけどね!」

「マジでか!?」

「モロバレさよ!」

「なら尚のこと、リスクなきおっぱいは貴重じゃないか!」

「甘えんじゃないよ! あんたは何も分かってない! 簡単に見られないからこそ価値があるんだ! 偶然訪れるラッキーおっぱいも、日々おっぱいのことを考えている者だけがその一瞬を脳に深く刻み込めるんだ! 他のどこにも意識がそれず、瞬時におっぱいだけに集中出来る猛者だけがね!」

「…………確かに、『入浴覗いちゃったハプニング』では、太ももや尻肉にまで視線が行きがちだ……」

「その一瞬をものに出来る者こそが勇者だ! あんたみたいな、リスクなきおっぱいに甘んじようとしている者には到底たどり着けない高みだよ!」

「け、けど……俺だって毎日おっぱいのことを考えて……っ!」

「おっぱいを舐めるんじゃないよっ!」


 お袋の目が、俺を……俺の心を射貫いた。

 真剣に怒っている時の目だ。


「…………いや、おっぱいを舐めるのは、お互い合意の上でなら問題ないんだけどもね」


 と、そんな訂正を挟みつつ。


「おっぱい道は舐めちゃいけないってことだ。……分かるか?」

「毎日考えているだけじゃ、不十分だってのか?」

「マー坊。あたしがおっぱいのことを考えているのは、毎日じゃない…………毎秒だ」

「ま、毎秒…………っ!?」

「こうしてあんたと話をしている時も、おっぱいのことで頭がいっぱいさ」

「俺と話している時でも!?」

「空からおっぱいが降ってくるかもしれない! 地面からおっぱいが生えてくるかもしれない! すぐ目の前を、素っ裸の巨乳美女が陽気なサンバのリズムに乗って横切っていくかもしれない!」

「ねぇよ!」

「あたしはなぁ! …………その可能性を否定しないっ!」

「いや、かっこよく言っても最低だからな?」

「いいかい? よく聞きな! ……諦めたら、そこで試合終了なんだよ?」

「お袋……そうか、そうだよな。諦めなければ、いつかきっとそんな出会いが…………いや、やっぱねぇよ! どう考えてもねぇよ!」

「ロマンのない男だね、あんたはぁ!」


 再び、お袋が俺の顔面を踏みつける。

 だから、グリグリすんな!


「あたしはね、さっきから何度も何度も、あんたの後ろでうつ伏せに倒れているドラゴン娘の、背中側からでもはっきりと確認出来る、溢れ出る横乳をチラ見してるんだよ!?」

「ずるいぞ!? リスクなきおっぱいはどうした!?」

「そこにあるのに見ないヤツはバカだ!」

「バカはお前だ! 俺にも見せろ!」

「あんたには、まだ早いよ!」


 振り返ろうとする俺を、お袋の足が容赦なく踏みつけてくる。

 ……くそ、首が動かない。なんて圧力だ…………だが、首の骨が折れようが……俺は…………負けねぇ…………っ!


「……【搾乳】!」


 お袋との壮絶な死闘を繰り広げていると、遠くからフランカの声が聞こえてきた。

 ガラガラと、車輪の音も聞こえる。馬車に乗ってきたのか?


 お袋の足から逃れ、そちらに視線を向けると……


 巨人と狼がデカい荷台を引き、オオカミの首に繋がった手綱を握ったフランカと、巨人の背中に容赦なく鞭をビシバシ打ち込むトシコと、荷台の上で伸びている巨大な角をしたヤギと、その隣で剥き出しの剣とカタナを抱きしめて頬ずりしながら号泣しているテオドラが、砂埃を上げながらこちらに向かってやってくるところだった。

 ……なんじゃ、ありゃ?


 俺たちの前まで来ると荷車は停止し、俺と、俺の顔を踏みつけるお袋と、その後ろで真っ裸で倒れているルゥシールを順に見たフランカが表情を曇らせる。


「……どういう状況?」

「それはお前らに聞きたいわ」


 なんだよ、この変人のワンダーランドみたいな催し物は?


「お婿はん!? やっぱり、お婿はんは……っ!?」

「違う!」


 お袋に顔面を踏まれている俺を見てトシコの鼻息が荒くなる。

 ……っていうか、お前はその巨人に何してんだよ?

 巨人がちょいちょい「ぶひぃ」って鳴いてるのがスゲェ気になる。


「エアレー」


 お袋が、荷台で伸びているヤギに声をかける。

 が、返事はない。

 本格的に伸びているようだ。


「……おそらくしばらくは目を覚まさない。一応、傷は塞いでおいた」

「そうかい。助けてやってくれたんだね。感謝するよ」

「……別に」


 お袋に微笑みかけられたフランカは、どうしていいか分からないと言った風に顔を背ける。

 まぁ、正体不明の敵に笑いかけられたら戸惑うわな。フランカたちはお袋のこと知らないわけだし。


「スコル、カブラカン」


「なんじゃい?」

「なんですのん?」


 お袋の呼びかけに、荷車を引いていた巨人と狼が揃って顔を上げる。……いや、上げ切る前にお袋が雷を二人の目に直撃させる。


「がぁぁああ!?」

「ぎゃあああ!?」


 巨人と狼が両目を押さえて悲鳴を上げる。


「な、なにするんじゃあ、ガウルテリオ!?」

「冗談キツいで、ホンマァ!?」

「うるさいよ。後ろで息子の大切な仲間があられもない姿を晒してんだよ。乙女の羞恥心とお前たちの視力、どっちが大事か考えな!」

「ワシらの視力が大事じゃあ!」

「人間の裸になんか興味あらへんっちゅうねん!」

「その娘はドラゴンなんだよ」

「同じやっちゅうねん! ワイは、獣っ娘以外に興味ありまっせーん! 人間みたいなつるつるな体、見たくもないわ!」

「……トシコ」

「ほいな!」


 フランカの合図でトシコが狼を鞭打つ。


「ぎゃああ! 違うやん! 体毛の話ですやん! 別に姉さんのツルペタを批判したんやないですやん!」

「……トシコ。マックスで」

「ほいなっ!」

「ぎゃああああああっ!」


 あぁ、うん。

 なんか、もうよく分かったよ、お前らの関係性。


「フランカ、トシコ。お前ら、ルゥシールの服持ってないか?」

「それなら、オラが持っとるべ! 落ちとったもんで、拾っといただ」


 そう言うと、トシコは荷車から降り、ルゥシールのもとへと歩いていった……はずだ。

 今もなお、お袋の拘束のせいでルゥシールの方を見ることが出来ない……


「目を潰されないだけ、ありがたいと思いなよ?」

「横乳の独り占め、反対っ!」


 強く視線で訴えかけても、お袋は拘束を緩めない。

 くそ……今回もまた見逃してしまったか…………っ!


「で、そっちの娘は何をそんなに泣いてんだい? エアレーに何かされたのかい?」

「……ぐすっ…………いや、エアレーとは、正々堂々、戦って…………いい勝負を、して…………ただ…………エアレーの角が硬過ぎたから…………ワタシの剣とカタナが…………っ!」


 泣きながら剣とカタナを突き出すテオドラ。

 剣とカタナの刃は、ボロボロに欠けていた。

 ……あちゃ~。


「……オ、オイヴィが…………鍛え直してくれた…………大切な剣とカタナだったのに…………」

「泣くな、娘よ」

「……しかし」

「オイヴィは、あんたを守るためにその剣とカタナを鍛え直したんだろう? なら、その二本があんたを守ったことを喜んでくれるに違いないさね。あいつは、そういう女だからねぇ」

「……おヌシは、オイヴィを知っているのか?」

「あぁ。酒飲み仲間さね」


 オイヴィはお袋とも面識があったのか。顔広いな、あのちびっ子は。


 お袋がテオドラのもとへと音もなく飛んでいく。

 そして、幼い子供にするように「よしよし」と頭を撫でる。


「…………うっ!」


 テオドラは堪らず、お袋の無駄にデカい胸に顔を押しつけて大声を上げて泣き出した。

 本当に、剣とカタナが大切なんだな、こいつは。


「こら、マー坊。お母さんのおっぱいの柔らかさに見入ってんじゃないよ」

「ははっ、ご冗談を」


 お袋のおっぱいは、この世界で俺が唯一興味を抱かない巨乳だ。

 無駄巨乳だ!


 と、お袋の拘束が取れたところで、満を持してと言うべきか、念願かなってというべきか、とにかく俺は勢いよく振り返った!


「ほい! 着替え終わったでな。これで大丈夫だべや」

「トシコォ!」

「な、なんね!? こがん大勢の前で亭主関白気取ってからにぃ! 独占欲、強かねぇ」

「そうじゃねぇよ! お前……手際が………………良過ぎるだろぉがよぉ…………!」


 俺は地面に手をついて、さめざめと泣いた。

 泣かずには、いられなかった。


「……それで、これは一体なんだったのかしら?」


 号泣する俺に、フランカが素のトーンで聞いてくる。

 いや、お前なぁ。慰めるとか、励ますとか、「私のでよかったら……」とか、そういう優しさっていうものを………………スゲェ冷めた目で見られてるぅ!?


「……結局、この四人はすべて【搾乳】の知り合いだったわけよね?」

「いや? お袋以外の三人は知らんが?」

「なんでじゃああ!?」

「会うたことあるやろう!? 魔界でぇ! なんで忘れてんねん!?」


 そうだったかなぁ?


「……なんやねん、この親子……ほなら、窮屈なマントとか必要なかったんやないか……」


 狼がぶーたれる。

 そう言われてみれば、どこかで会ったような気もしなくもなくもない。


「ミーミルに頼んで、ちょっと性能のいい魔法陣を用意してもらったのさ。人間の魔導士に変装してもらってな」

「あんなデカい人間がいるかよ」


 ミーミルは5メートルを超える巨人だ。

 変装しても限度がある。


「もちろん、今のあたしたちみたいに本体じゃない体を用意してだよ」


 つまり、ミーミルが魔導ギルドに潜り込み、ガウルテリオの影が通れる魔法陣を用意したというわけか……


「宰相のなんとかって爺さんは、あたしたちをうまく操っているつもりになっていたみたいだけどね。ふふん、あたしの演技力も捨てたもんじゃないだろう? 歌劇の主演だって、務められそうじゃないかい?」


 ゲイブマンはお袋の悪ふざけに、まんまと乗せられたわけか。

 たしかに、こんな強力な魔神が思いのままに操れると思い込んでいたのなら、自信満々になって大胆な行動に出てしまうのも頷ける。

 実際は、全然操れてなどいなかったようだが。

 にしてもだ。


「なんのためにこんな手の込んだことしたんだよ?」

「久しぶりに暴れてみたくなったんだよ。あんたと戦ってみたいってのもあったしね」

「すげぇ、迷惑」

「あっはっはっ! まぁ、そう言いなさんな。……適度に魔力を発散させなきゃ、魔界もヤバいんだよ」


 お袋の表情が少しだけかげる。

 お袋たち、魔力の強い魔神が魔力をどこかで発散させないと魔界は…………


『おにぃたん!』


 突然、俺の首にぶら下げた貝殻の首飾りから、パルヴィの声が聞こえてくる。

 パルヴィとの通信が出来る魔道具だ。


 尋常ではない状況を窺わせる、切羽詰まった声だ。


『逃げてくださいです! 宰相ゲイブマンの本当の狙いは…………あぁっ!?』

「パルヴィ!?」


 貝殻に向かって叫ぶが、返事は返ってこない。

 パルヴィの声が途切れ、代わりに、ジジイの声が聞こえてきた。


『ほう、こんなものまで用意していたのですか。つくづく侮れませんなぁ、王子』

「……ゲイブマン!」


 俺は湧き上がる怒りを抑えつつ、魔道具の向こうにいるゲイブマンに語りかける。


「パルヴィに何をした?」

『何もいたしませんよ。なにせ、陛下は大切な【エサ】なのですから。それも、飛び切り上質な、ね』

「なんだと!?」

『そちらにいる四人は、どうやら私の忠実なる下僕ではなかったようですな。私はまんまと嵌められたというわけだ』


 ゲイブマンの声からは、怒りや焦りといったものがまるで感じられなかった。

 あるのは、勝利を確信している者の余裕。


『そうなることも、想定内でしたのでな……別の手を打ってあるのですよ』


 そんな言葉と同時に、地面が大きく振動した。

 大地が揺れる。

 そして、王城の上空に巨大な魔法陣が出現した。


『影どもの魔法陣を活用させてもらいましたよ。あれは、魔力の強い者が通れる、素晴らしい魔法陣だ。使わない手はない』

「……【搾乳】、アレを!」


 フランカが指差したのは、王城から立ち昇る一筋の光だった。


『陛下がお座りなっている砲台の椅子は、魔法陣と繋がっていましてねぇ』


 パルヴィが座っていた、あの砲台と魔法陣が……


 見上げた空に、白く神聖なる光の柱が昇っていく。


『さぞ、有能な魔神が召喚出来ることでしょう』

「そんなもんを召喚して、お前に制御出来ると思っているのか!?」

『制御? はて、そんなものが必要ありますかな?』

「なんだと!?」

『私はね、なんだっていいのですよ。あなた方兄妹を亡き者にしてくれるのであれば……』


 思わず、魔道具を握り潰しそうになった。

 ゲイブマンのほくそ笑む顔が目に浮かぶようで……吐き気がした。


『この街を破壊したのが魔神だろうと悪魔の子だろうと構わない。私が国王になった後で、歴史などいくらでも書き換えられるのだからね』


 マウリーリオの長男、エイルマーを歴史の中から封殺したようにか。

 そうして、自分に都合のいい世界に作り替えるというのか!?


「……ぶっ飛ばしてやるよ、ゲイブマン」

『楽しみにしておきましょう。ただ、その前に……』


 空が荒れ狂う。

 抜けるように晴れ渡っていた空には分厚い雲が立ち込め、雷鳴が轟き始める。


 王城の上空に展開された巨大な魔法陣が光を放ち、そこから『何か』が姿を現した。


「……なんだ、あれ?」

「あちゃぁ……面倒なのが出て来ちまったようだねぇ」


 お袋がソレを見て顔を歪める。

 そいつは、魔法陣から這い出し、何もない空の上を歩き始めた。


 とても、とても巨大な、クモだった。









ご来訪ありがとうございます。


影の正体が分かり、顔合わせです。

結局、真面目に戦っていたのはテオドラだけだったような……


テオドラさん、泣かせてごめんなさい。

そして、テオドラが泣いている時に母子でおっぱいの話しててごめんなさい。



「諦めたら、そこで試合終了ですよ」



名言をおっぱい色に染めてしまってごめんなさい。



「この親にしてこの子あり」なんて言葉がありますが、

ガウルテリオの言動を見ていただけると、ご主人さんがどうしてああなったのかが分かっていただけるかと。


四歳から九歳までの五年間という短い間ではありますが、

ガウルテリオと過ごした時間が、

ご主人さんの人格をしっかりと形成したのでしょう。

五年間、魔界を周り戦い続け、戦闘の知識と魔法の知識を叩き込みつつ、

人間として大切なことを色々と教えたガウルテリオは、

紛れもなくご主人さんの母親なのです。



ちなみに、ご主人さんの年表はこんな感じになってます。



0歳 ブレンドレル家に誕生するも魔力がなく、不良品呼ばわりされる。


2歳 パルヴィが生まれる。王家にとって必要ない存在へ。

   剣術と魔法の勉強を始めるも、相手にはされず。


4歳 父に連れられ魔界の穴へ。その際、魔界へと投げ込まれる。

   ガウルテリオと出会い、魔界を旅する。


9歳 魔界から帰還。畏怖の目で見られ始めるも、表立った攻撃は受けず。

   先王、過去のこともあり、マーヴィンに怯え体を壊す。


10歳 先王が他界。このころより悪魔と呼ばれ始める


11歳 パルヴィが王位を継承。


12歳 パルヴィの魔力を奪うところを目撃され殺害命令が出される。

    王宮を破壊し、逃走。旅に出る、



17歳 グレンガルムの丘にて、ルゥシールと出会う。


18歳 古の遺跡を調べるためにオルミクル村へ。

    ルゥシールと再会し、共に旅することになる。






ちなみに、おっぱい関連だけを抽出するとこうなります。



0歳 母乳を与えてもらえず、おっぱい未経験。


2歳 勉学、剣術の修業を開始。おっぱい未経験。


4歳 ガウルテリオの規格外のおっぱいに出会うも、興味は抱かず。

   ただ、ガウルテリオに抱かれたことで、おっぱいの優しさを知る。

   その後、ガウルテリオによる英才教育『おっぱいは素晴らしい!』が行われる。


9歳 国へ戻りパルヴィと再会。ぺったんこだなと思う。


10歳 毎日パルヴィと一緒にお風呂。ぺったんこだなと思う。


11歳 パルヴィに成長の兆しが。期待が膨らむ、兄として。


12歳 揉んでみる。超怒られる。城を追われる。

    外の世界のおっぱいを知る。


    魔導ギルドの刺客に狙われ、魔力を得るためにおっぱいを揉む日々。

    【搾乳】という二つ名をつけられる。


17歳 ルゥシールと出会うも、ドラゴンの姿だったためにおっぱいには気付かず。 


18歳 史上最強のおっぱいに出会う。

    ガウルテリオを超えるおっぱいが、そこにはあった!!





こうしてみると、ご主人さんのおっぱい歴はまだまだ浅いんですね。

12歳まではガウルテリオ(育ての母)とパルヴィ(妹)のおっぱいしか知らないわけで、まぁ、メイドのスカート捲りとかはしていたっぽですけどね。(『18話 魔法の授業‐実技‐』で言及)



人に歴史あり。


そして、



歴史の影におっぱいあり。




こうして、人は大きく成長していくのでしょうねぇ……





次回もよろしくお願いします。



とまと

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