108話 四つの影
上空から、四つの影が降りてくる。
そいつらは、まさしく影だった。
漆黒の、不気味に揺らめくマントを纏い、まるで実態がないかのように揺らめいている。存在感が希薄というか……本当にそこにいるのかということを疑いたくなる。
ただ、そいつらから発せられるプレッシャーと魔力は凄まじいものがあり……嫌でもその存在を認めさせられる。
マントの中をうかがい知ることは出来ない。
どんなにマントがはためこうとも、その中身が見えないのだ。
どこまでも黒い。
そいつらは四人とも、完全なる黒色をしている。
その黒の中に、一対の瞳だけがギラギラと輝いていやがる。
体格はバラバラで、一人やたらとデカい巨人みたいなのがいる。
かと思えば小柄で華奢な、女性っぽい者もいる。
あとの二人もデカいが、巨人ほどではない。
なんにせよ、これだけ近付いても姿が明確に捉えられないのは不気味だ。
ただ、そんな不確かな存在を目の前に、俺にはどうにも気になってしまうことがあった。
小柄で華奢な女性っぽい影…………ヤツの胸元が「バイーン!」と張り出しているのだ。それはもう「バイーン!」と!
ルゥシールといい勝負をしそうな程のおっぱいちゃんなのだ!
「……あの小さいのは私が倒す」
「いや、三人がかりで真っ先に始末をしよう」
「んだな! 瞬殺すっぺ!」
「待て待て! 美味しい物は最後まで取っておくのが常識だろうが!」
「……【搾乳】は他の三人をよろしく」
「配分が不公平過ぎる!」
こいつらは、どうしておっぱいを目の敵にするのか……
あのおっぱいにもしものことがあって、世界の平均バストサイズが下がったらどうするつもりだ!?
キシャァァァァアアアアアアアアアアアアアッ!
と、なぜかルゥシールまでもが小柄おっぱいに牙を剝く。
待て、ルゥシール!
お前は『全世界おっぱいぽいんぽいん維持』派だろう!?
巨乳は敵じゃない!
「ルゥシール! 巨乳は友達だ!」
しかし、俺の言葉が届かなかったのか、ルゥシールが小柄巨乳に向かって突撃を開始した。
「……私たちも!」
「参る!」
「覚悟するだっ!」
フランカが魔法陣を展開し、テオドラが二刀流の構えで突撃し、トシコが十数本の矢を一斉に放つ。
四つの強大な破壊の魔の手が、鋭い牙となって巨乳に襲い掛かる。
このままでは、世界のおっぱいが減ってしまう!
この世界のおっぱいが小さくなってしまう!
「神よ! おっぱいを守りたまえ!」
「……【搾乳】、どっちのを応援しているの?」
フランカの魔法陣から無慈悲な狂気が吐き出される。
この世に神はいないのか……
おっぱいは、儚く散ってしまうのか…………
しかし。
「――っ!? ルゥシール、テオドラ! 退けぇ!」
俺の全身が総毛立つ。
小柄巨乳の口元がにやりと持ち上がったのを見た瞬間、その全身から夥しい量の魔力があふれ出してきたのだ。
俺の声に反応して、ルゥシールとテオドラは急旋回、元来た方向へと引き返していった。
次の瞬間、小柄巨乳の体を中心に暗黒色の炎が湧き上がってきた。
それはまるで、生き物のように。
それはまるで、悪魔のように。
命を摘み取ろうという恐ろしい意志を持ち、目に留まるものすべてに襲い掛かる。
「 ――お袋っ! 力を貸してくれっ!―― 」
掠め取った程度の頼りない魔力を使い切り、驚異的な魔界の炎に挑む。
俺が放った魔神の炎が、燃え上がった黒い炎と混ざり更に大きく燃え広がる。……が、炎が炎を押し込んだその一瞬がルゥシールとテオドラの命を繋ぎとめた。
俺の放った炎はすぐに飲み込まれてしまったが、ルゥシールとテオドラが避難する時間だけは稼げたようだ。
「すまない、主! 命拾いをした」
俺の隣に戻るなり、テオドラが頭を下げる。
表情が強張っている。結構ヤバかったのだろう。いつもの余裕は微塵も感じられなかった。
上空では、ルゥシールが立ち昇る炎の熱気を避けるように旋回している。
「きあっ! きあっ!?」
逃げる先、逃げる先に炎の熱が上がってきているようで、ルゥシールが何度も短い悲鳴を漏らしている。
ルゥシール。炎って、熱いのが上に行くもんなんだよ。お前は知らないかもしれんがな。
もうちょっと離れた方がいいぞ。
「……腫れ乳…………強い」
「うむ。一番小さいのに侮れない強さだな、あの過剰乳は」
「垂れ乳予備軍、おっかねぇべ」
「お前ら、乳に恨みでもあんのか?」
しかし、あの小柄巨乳が強いことに変わりはない。
あいつがあの中のナンバーワンなのか……それとも、他のヤツもあのレベルなのか……もしそうなら…………ヤバいな。
「主! デカいのが動くぞ!」
四人の影の内、一番大きな影が両腕を曲げ、力を溜め始める。
魔力がその腕に集まっていくのが分かる。
「……魔法陣が展開されない。……やはり、やつらは魔族…………」
「もしくは、……魔神、だな」
正直、強さからして魔神レベルだ。
ガウルテリオのようなバケモノレベルではないが……ガウルテリオの十分の一くらいの魔力量か……しかしそれでも、一つの国を壊滅させるだけの力は持ち合わせているだろう。
こいつらは、それほどにヤバい。俺の勘がそう告げている。
力を溜めている一番デカい影は5メートルはあろうかという巨体で、見る者を圧倒させる迫力を持っている。
力を溜めているだけなのに、まるで大地が共鳴するように振動している。
……どんなとんでもない攻撃が繰り出されるのか…………
ゆっくりと、巨人が顔を上げる。……来る!
巨人が両腕を突き出すと広げた手のひらから焦げ茶色をした魔力の弾が二発発射された。
巨人の手から生み出された魔力の弾は、一つが直径1メートルもある巨大さで、そいつが二つ並んでこちらに向かって突進してきた。
……ただし、すっげぇ、遅い。
「えい。えいっと」
俺は落ち着いて二つの巨大魔弾を叩っ斬った。
「「「ぶふぅっ!」」」
俺が難なく巨大魔弾を切り裂くと、巨人を除く他の三人の影が盛大に吹き出し、小柄巨乳に至っては腹を抱えて地面の上を転げ回っていた。
巨人の影は、漆黒の体をプルプルと震えさせ、羞恥に耐えているようだった。心なしか、全身がほのかに赤く染まっているような気さえする。
「だぁらぁしぃわぁ!」
巨人が仲間の方へと振り返り大声で叫ぶと、他の三人は一層大袈裟に爆笑した。
ついにキレたのか、巨人は地面にそのデカい腕を突き立てると、ボッコリと地面を引っぺがした。小さな一軒家ほどもありそうな岩の塊が巨人の手によって投擲される。
飛来した巨石を、他の三人はひらりとかわし、抗議するように声を上げた。
「八つ当たりすんなっちゃ!」
「そうやそうや! あんさんの魔法がド下手なんが悪いんやろが!」
「だぁらぁしぃわぁ! わしゃあ、魔法とかいう、ちまちましたもんが好かんのじゃあ!」
影の三人がぎゃあぎゃあと言い争いを始める。
その間、俺たちポカーン…………なんなの、こいつら?
「だいたいのぉ! 魔法なんつぅもんは、卑怯者の使うもんじゃあ! 遠くからぺしぺし攻撃することしか出来ん、腰抜けの技じゃあぁ!」
「…………」
巨人が豪語する。
と、同時に、凄まじい音が世界を振動させた。
よく見ると、小柄巨乳の放った拳大の火球が巨人の土手っ腹にめり込んでいた。
……見えなかった。なんて速さだ。それに、……あんなに小さい火球なのに、先ほど見せた空を覆い尽くしそうな巨大炎よりも魔力が大量に込められている。極限まで凝縮された炎の弾丸。そんな感じだ。
……あれは、正直、避けられねぇ。
土手っ腹に重い一撃を食らった巨人は、その場にうずくまり、巨大な体を小さく丸めてぷるぷると小刻みに痙攣している。
そこへ、小柄巨乳がつかつかと歩み寄り、スラリとした足を振り上げたかと思うと、巨人の頭を踏みつけた。
「…………」
「ず…………ずまんがっだ…………魔法は、選ばれし者だけが扱える崇高な技じゃあ……ほじゃけぇ、勘忍してくれ……」
無言の小柄巨乳からは凄まじい覇気が放出されている。
離れて見ているだけで窒息してしまいそうだ。
「……【搾乳】」
「あぁ……あいつがあの中のナンバーワンで間違いないだろうな」
他の二人も、踏みつけられる巨人を見て、助けようともしていない。
そればかりか、関わり合いにならないように視線を逸らしている。あ、片方の影が口笛とか吹き始めた。「我関せず」の明確な合図だ。
「強烈だな……あんなに乳を揺らして」
「いや、テオドラ。乳の話はもういいから」
「だども、解せんねぇ……」
「なにがだ、トシコ?」
「あん垂れ乳予備軍、魔法のことバカにされて怒りよるんだべ?」
「だろうな」
「せやのに、なしてその怒っとる相手である巨人にご褒美ば与えよると?」
「…………ご褒美?」
「んだ」
「…………えっと、何が、ご褒美?」
「だけん、美女にきつ~ぅ踏まれるなんちゃ、ご褒美じゃろ? 嬉しかろ? ん? なんね? なんでそがん変な顔ばしよると?」
……えぇ…………トシコって、そうなの?
「……トシコ。【搾乳】にMっ気を植えつけるのはやめて。素質があったとしても、まだ開花していないのだから」
「素質もねぇよ」
「そがんことなかよ」
「なぜお前が否定する? 俺がないと言ってるだろうが」
「人間ばぁ、み~んな心にMっ気さ持って生まれてくるもんだべな」
「人類を舐めんなよ、トシコ」
こいつは真顔で何を言っているんだ。
たとえそれが美少女であったとしても、顔を思いっきり踏まれるなんてことが楽しいわけ……………………美少女の素足なら、……あり、か?
「……【搾乳】、帰ってきて。今すぐによ」
フランカが俺の袖口をグイッと引っ張る。
いかん……今、なんだか知らない世界に足を踏み込みかけていた……
「……あなたが変態なのは、もう手遅れだから仕方ないとして……」
「いやオイこら」
「……ルゥシールのような極度の露出狂に堕ちるような真似は謹んで」
「きあっ!?」
上空から奇妙な声が聞こえた。
見上げると、ダークドラゴンが首をぶんぶんと振っていた。
「……否定するの? こんな街中で、敵に襲撃を受けている最中に、仲間のすぐ隣で素っ裸を晒していたあなたが、どの口で否定出来るというの?」
フランカが指さす先には、綺麗に畳まれたルゥシールの衣服が置かれていた。……あいつ、あの眩しい光の中で服を脱いでいたのか……まぁ、破れちゃうのは困るからな…………はっ!? ということは、俺が触ったのは生乳!?
「なぜ、俺の目はまばゆい光に負けてしまったんだ!? 網膜が焼き切れたとしても見ておけばよかった!!」
「そこまで体を張ってエロに突き進むのは控えてくれまいか、主よ……」
「そうだべ。乳なんか、突き詰めれば腕や足と同じだでな。そがん大したもんじゃなかよ」
「ぺったんこは黙っていてもらおうか!」
「……テオドラとルゥシールはあの四人をお願い。私とトシコは【搾乳】の息の根を止めるわ」
「ちょっと待て!? なんで俺がターゲットになってんだよ!? つか、なぜフランカが怒って…………あぁ、そうか。ごめんな」
「……今、何について謝罪したのか……その口で言ってごらんなさい?」
諭すような言い方がスゲェ怖い。
ぺったんこの逆鱗に触れたということか。怖い怖い。
「お~い! そっちのおもろい兄~さん!」
フランカとトシコがじりじりと俺ににじり寄ってくる中、黒い影の一人がこちらに向かって声をかけてきた。
小柄美女の次に体が小さく、随分と軽い口調でしゃべるヤツだ。
見ると、小柄巨乳が軽薄影に耳打ちをしている。
軽薄影は「分かった。伝えるわ」と指でOKサインを出す。
小柄巨乳が少し体を離すと、軽薄影は改めてこちらに向き直り大きな声で提案を持ちかけた。
「ワイらと勝負しようやぁ!」
「勝負だと?」
「せや! 一対一のタイマンや。ワイらとに~さんらの仲間がひと~りずつ戦って、仰山勝った方が勝者。敗者は勝者の言うことをな~んでも聞くっちゅうことで、どや?」
「どや?」と、自信満々な――と言っても、表情は漆黒のマントで見えないのだが――軽薄影が言う。
一対一か…………それで、最初の合体魔法を使われる危険がなくなるわけか……。
って、とこまでを見越しての作戦というわけか。
断れば、もう一度あの魔法を使って方をつけるぞという、無言の圧力だ。
しかし、他の三人はともかく、あの小柄巨乳に勝てるヤツなんかいるのか……というか、俺はあいつに勝てるのだろうか?
と、小柄巨乳が軽薄影に再び耳打ちをした。
「なぁ! この…………えっと……?」
何かを言いかけて、軽薄影は小柄巨乳の方を向く。
……名前を知らないのか?
小柄巨乳が耳打ちをすると、軽薄影は納得したように大きく頷いた。
「この人、シャドーって言うんやって。仲良ぅしたってなぁ!」
なんか、急に紹介された……
シャドーか……見たまんまだな。
そして、聞いたことのない名だ。
あれだけ強力な魔神なら、耳にしたことくらいありそうなもんなんだが……偽名、か?
「んでな、このシャドーが『私は強いから二人がかりで構わない』や、そうや。どや? ハンデたっぷりやろう?」
果たして、あの小柄巨乳に二人がかりというのが、ハンデになるのかどうか……
「……【搾乳】、やりましょう」
俺が悩んでいると、フランカが敵の案に乗るように進言してきた。
「勝算はあるのか?」
「……なくても、向こうはこちらの言うことを聞くなんてないようよ」
フランカの言う通り、影たちは提案こそしているものの、俺たちに拒否権を与えるつもりは無いように感じる。ヤツらを取り巻く殺気や、戦いたくてうずうずしているようなその態度に、それがよく出ている。
「……だから、こちらからも条件を出した上で、向こうの案を呑むべき」
「条件?」
「……総当たりだけども、試合は一斉に行うこと」
「一対一を、同時にか?」
「……そう。ルゥシールがドラゴンでいられる時間は限られているから、時間をかけるわけにはいかない」
確かに、その通りだ。
ただ、そうなると……
俺は仲間の顔を順番に見る。
……こいつらに、かなり危険なことをさせてしまう。
「……私たちなら、大丈夫」
「そうだとも。信頼してくれ、主よ」
「んだべ。そんかわり、一番厄介なヤツは、お婿はんとルゥシールさに任せるべ」
三人が、自信たっぷりに言ってくれる。
……そうだな。仲間を信用しないでどうするんだよな。
「分かった。だが……絶対に無茶はするなよ」
「……何をいまさら」
「王国に喧嘩を売っていること自体がすでに無茶だぞ」
「んだな。言えてるべ」
確かにな。
そりゃそうだ。
「よし! じゃあ、一人一人ずつ、サクッとぶっ飛ばしてこい!」
「……任せて」
「心得た」
「うっし! がんばんべや!」
俺たちは一列に整列し、四人の影と向かい合う。
頭上をルゥシールが旋回する。
「その勝負、受けて立ってやるぜ! ただし、試合はすべて同時に行う!」
こちらの条件を聞き、影たちが一箇所に集まる。そして、すぐに軽薄影が腕で大きくOKのサインを出す。
「OK! それでええで。ルールは……まぁ、なんでもありでええかな?」
「あぁ、好きにしろ」
俺たちと向かい合うように、影たちも横一列に整列する。
今、面と向かっているヤツがそれぞれの相手になるようだ。
「ほな…………始めよか?」
軽薄影の言葉を合図に、俺たちは走り出した。
目の前の敵に向かって。
トシコが巨人へ、フランカが軽薄影へ、テオドラは残りの一人――妙に頭部が膨らんだ影へと向かって走る。
そして、俺とルゥシールの目の前には……
「…………」
無言を貫くシャドーが立っていた。
遠慮なくビシビシと魔力を浴びせてくるその挑発的な態度に、自然と口角が上がる。
まるで試されているようだ……
本気を出しても勝てるかどうか分からない……そんな相手を前に、俺は…………少しわくわくしていた。
「面白ぇ…………その挑発、乗ってやるぜ!」
巨乳を揺らし、俺たちを誘うように移動するシャドーを追って、俺たちは街の中を疾走する。
この際、王都が壊滅的なダメージを受けるのは諦めてもらうしかない。
全力をもって、目の前の敵を打倒する。
キシャァァァァアアアアアアアアアアアアアッ!
ルゥシールの咆哮に合わせて、俺はルスイスパーダを振りかざしシャドーに斬りかかった。
いつもありがとうございます。
さて、一話以降、
順調に変態紳士道を邁進してきた私ではありますが…………
実は、
ドM
って、よく分かんないんです。
何が嬉しいんでしょうか?
私は痛いのは嫌です。
嫌なこと言われるのも嫌です。
別に私がSっ気のある人間というわけではないのですが……
私に危害を加える人間に対しては徹底的に抗戦しますけども、
まぁ、かわいいもんですよ。
外堀を埋め、
逃げ道を塞ぎ、
精神を摩耗させ、
謝罪などもちろんさせず、
出口の見えない暗闇に突き落とし、
最終的には親族の前で最大級の辱めを与え、
信じていた友人仲間が見て見ぬふりをする絶望感を味わわせ、
己の愚かさと信じていたものの儚さと根拠のない自信のくだらなさを叩き込み、
おこがましくもこの世に生まれてきたことを心から悔い、懺悔させるくらいに追い込みたいとは思いますが、
決してSっ気はないのです。
まぁ、『小悪魔』みたいな可愛らしいものです。
なので、ヒールで踏まれて「おねぇさまぁ~!」みたいな人の気が知れません。
美少女の生足で顔面をぷにぷにしてもらうのなら大歓迎ですが!!
そのためになら「ブヒィ!」とくらい平気で鳴きますが!!
尊厳? プライド?
そんなもの、美少女の土踏まずの前になんの価値があると言うのでしょうか!?
「あ、あの……こんなのが、いいんですか?」
みたいな、ちょっとおどおどした感じだと最高です!
間違っても、「こんなことされて喜ぶなんて、あんた変態なんじゃないの!? ブタね! ブタ!」とか、
高飛車な感じで言わないでください。
そんなこと言われちゃうと、私………………この世に生まれてきたことを後悔させたくなっちゃいますからね?
でも決して、Sっ気はないんですけどね。
そんなわけで、
まだまだ『変態紳士準二級』は取得出来そうにありません。
苦手科目の点数が低いので……
でもきっと、
いつかはドMの気持ちを理解して、
立派なブタヤロウになってみせます!
「ブヒィ! おねぇさまぁ~!」とか、本心から言えるようになります!
いつか、そんな立派なドMになれる日まで、
みなさま、どうか温かい目で見守っていてくださ…………どうして目を背けるんですか?
ねぇ、こっちを見て!
ねぇっ!?
今後ともよろしくお願いいたします。
とまと