104話 突然の襲撃
王都は本当に平和で、毎日がゆったりと過ぎていった。
気候も良く、人間も動植物も、世界からもたらされる幸福に身を委ね、過ぎる日々を懸命に、豊かに過ごしていた。
巷に、当たり前のように溢れている幸福。すぐそこにある日常。
そんなものが永遠に続くのかと、そんな気になる。
けれど、それは突然起こった。
「ご主人さん、街が燃えています!」
ブレンドレル王国に巨大な魔物が出現したのだ。
体長20メートル級の巨大なその獣には獰猛な牙を剝き出しにした頭が二つ付いており、背中には七つの爬虫類の顔が生え、尻尾が大人五人でも抱えきれないほど巨大な大蛇になっている――オルトロスだ!
魔界に棲み、縄張りを荒らす者を容赦なく噛み殺してきた獰猛な魔獣が、ブレンドレルに出現したのだ。
……ゲイブマンめ!
「陛下! 急いで砲台へ!」
「分かりましたです!」
騒然となった城内で、パルヴィはウルスラに連れられて上階へと登っていく。
謁見の間の上に作られた部屋は、王都が一望出来、そして、全方位に対応出来るよう壁は最小限に抑えられていた。頑丈な柱と魔法の結界で空間を支えているのだ。
その部屋の中央に、巨大な大砲が設置されている。
直径50センチの砲身を持つ物々しい外観からも分かる通り、こいつの威力は半端じゃない。
「準備出来ましたです!」
パルヴィが砲台に設けられた椅子に腰かける。
砲身と椅子の間に設置されている宝玉へと両手を乗せる、と、パルヴィの魔力が大砲へと流れ込んでいく。
あの宝玉がパルヴィの魔力を砲弾に変換してくれるのだ。ブレンドレル王国が誇る超古代の遺産。……要するに、マウリーリオが生み出した装置だ。
「相当うるさいので耳を塞いでいた方がいいですよ、『おにぃたん様』っ!」
「こんな切羽詰まった状況でこっちに敵意向けなくてもよぉ……」
パルヴィの魔力で砲台が満たされると、ウルスラが素早く魔法陣を展開した。
「陛下の魔力を、私が撃つっ!」
詠唱が苦手なパルヴィに代わり、ウルスラが発射を担当するようだ。……まぁ、パルヴィのあの詠唱じゃあな……
「 ――・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・――」
高速詠唱なのに、完了に時間がかかっている。
ウルスラの高速詠唱は、遅くはないのだがバスコ・トロイや四天王に比べるとややたどたどしく感じる。
その間も、オルトロスは背中に生えた七つの顔から炎を吐き街を焼いていく。
「ちょっと貸せ!」
俺はウルスラを押しのけて宝玉へと手を添える。
「今の詠唱、バギーニャ・カーラでいいんだよな? 撃つぞ!」
バギーニャ・カーラはブレンドレル王家に受け継がれている神代魔法の一つだ。
魔法の研究が盛んになる以前、マウリーリオが魔界へ赴いた際に自らの手で魔神と交渉して手に入れた十八の魔法。研究によって生み出された現代魔法とは一線を画す、高度で強力な魔法だ。この詠唱は王国秘とされ、知る者は限りなく少ない。
当然、俺は知っている。
親や王宮の連中は教えてくれなかったが、魔界で魔神に聞いた。マウリーリオが契約したヤツらには一通り面識があるので、俺は無詠唱で使える。
鼓膜を破壊されそうな爆音が轟き、邪を振り払う神聖なる光の弾が発射される。
放たれた聖なる弾は的確にオルトロスを撃ち抜き、その巨体を街の外へと吹き飛ばした。
そして、聖なる弾の軌跡をたどるように、白く眩い光の粒が拡散され、街を焼く業火を消し去っていく。
邪の破滅と、善良なる者の救済を同時に行う便利な魔法だ。
「…………さすがですわね、『おにぃたん様』っ、私ごときが出しゃばった真似をしてしまったようで、さぞ足手まといに思われたことでしょう、どうもすみませんでしたわね、おほほほっ!」
「ウルスラ……顔が怖いよ。緊急事態だったんだから、いいじゃねぇか、誰が撃ったって……」
「僕がやりたかったのにぃ!」と駄々をこねるような年齢でもないだろう?
これで、終わってくれればいいのだが……
「主、上にもう一匹いるぞ!」
「……あれは、ヒポグリフ!」
やはり、そう甘くはないか。
城の上空に巨大な怪鳥が姿を現す。
馬の胴体に、ワシのような大きな翼と鋭いクチバシをもった奇怪な魔物、ヒポグリフが王城の上空からこちらに向かって突撃してくる。
カギヅメをもった前足が研ぎ澄まされた刃のように光を反射させる。
「パルヴィ!」
「準備万全です、おにぃたん!」
俺は再び宝玉へと手を乗せ魔法を発動する。
砲口が輝いたかと思うと、そこからうねる大蛇のような青白いイカヅチが無数放たれる。
ハロスケレイスという神代魔法の一つだ。
世界がまばゆい光に包まれ、陰影が濃くなる。輪郭が強調され、世界が作り物のような色調へ変えられる。
轟音が空気を震わせ、その凶暴な牙を剝き出しにする。
大空を一瞬で埋め尽くした破滅のイカヅチは、巨大なヒポグリフを捉え、一瞬で黒焦げにしてしまった。
「パルヴィ、魔力は平気か?」
「はいです。まだまだ連発出来ますですよ!」
まったく、大したものだ。
神代魔法は通常、三十人以上の魔導士が極限まで精神を集中させて、発動出来るかどうかギリギリの魔法だ。失敗すれば発動しないばかりか、根こそぎ魔力を奪われ数ヶ月以上も寝込んでしまう者が出るほどだ。
それを、二度連発してもケロッとしているなんて……まさに、人類の最終兵器と呼ぶべきブレンドレルの王女だな。
「ご、ごごご、ご主人さん! なんだか、物凄い軍団が来ますよ!」
ルゥシールが指差す方角に、魔物の群がいた。
翼を持った鹿。ただし、足は二本しかなく、ペガサスのようなフォルムではない。コカトリスに近しい体つきをしている。
ヤツらは集団で人間を襲う獰猛な魔獣だ。
ったく、厄介なヤツを召喚しやがって!
「『おにぃたん様』! リュゼアンジュだ!」
「はいよぉ!」
ウルスラの指示に従い、神代魔法の一つリュゼアンジュを発動させる。
パルヴィの魔力が満ちた砲身からアイボリーに淡く輝く無数の光が発せられる。
天空へと上った無数の光は、突然角度を変え、魔獣に向かって方向を変えた。
無数の光の一本一本が、魔獣たちを的確にとらえていく。魔力を感知して自動で標的を貫く、敵に回すと非常に厄介な魔法だ。だが、味方にするととても使い勝手がいい。その分、相当難しいけどな。
「まさか、リュゼアンジュまで使えるなんて!」
って、おい!
出来るかどうかも分からんのに使わせようとしたのかよ!?
と、抗議してやろうとしたのだが……
「凄いスゴイ! おにぃたん様、本当に凄いっ!」
突然、ウルスラが俺に飛びついてきた。首に腕を回し、抱きつくと頬をぐりぐりと擦りつけてくる。なんだか、とてもテンションが上がっているようだ。
「ウ、ウルスラ?」
「はっ!? ち、違うっ!」
飛びついたかと思うと、今度は突然俺を突き飛ばす。
急に突き飛ばされた俺は砲台へと頭をぶつけて目の前に火花が散った。
照れているのは分かるんだが、手加減って言葉を知らないのか、お前は!?
「わ、私は、幼いころに先王様の放ったリュゼアンジュに憧れて魔法を勉強し始めたんだ。だが、いまだにうまく出来なくて…………だから、なんなく発動させたおにぃたん様を純粋に凄いと…………んなぁ! いいだろうが、別に! テンションが上がっても! 私が見直したらいけないのか!?」
「いけないなんて言ってない……」
ただ、切に願うのは、手加減を覚えてほしいということだ。
「フランカさん。おにぃたんにバギーニャ・カーラをお願いするです」
「……申し訳ありません、王女パルヴィ。私に神代魔法は荷が重過ぎます。代わりにゴヌーン・タァークルでご容赦を」
「仕様がないですね。ただし、フルパワーでお願いするです」
「……えぇ、それは、もちろん」
「って、ちょっと待て! なんで俺が狙われるんだよ!?」
「理由が、必要ですか、おにぃたん?」
「必要だろ!? そりゃ必要だろうともさ!」
パルヴィとフランカの目が一切笑っていない。
俺、普通に街と城を護ってるだけだよね!?
悪いこと、何一つしてないよね!?
「お婿はん! 街の様子が、なんや、おかしいがよ!」
トシコの声に、街の様子を窺う。
確かに、あちらこちらから煙が上がっている。
「地上にも魔物がいるのかもしれませんね!」
「ここの砲撃だけでは手が回らんか……主! ワタシが街を見てこよう!」
「……私も行く」
「では、わたしも!」
「オラも行くが!」
「ちょっと待てお前ら!」
先ほどから散見される魔物どもは、どいつもこいつも魔界で幅を利かせていた強力な連中ばかりだ。
パルヴィの魔力とマウリーリオの砲台、それに神代魔法があるから一撃で退けているが、一対一になればかなり危険だ。
「俺も行く! パルヴィ、ウルスラ。お前たちはここで、空からの魔物と巨大なヤツの対処を頼む!」
「はいです、おにぃたん!」
「任せてくれ、おにぃたん様!」
俺たちは頷き合い、そして移動を開始する。
……この行動が、ゲイブマンの思うつぼだということくらい、うすうす理解しているが……街を見捨てるわけにはいかない。癪だが、乗ってやるよ。テメェの汚い手のひらの上にな!
と、その前に。
俺は部屋を出る前にウルスラに向かって言う。
「ようやく、嫌味の抜けた『おにぃたん様』を言ってくれるようになったな」
「んなっ!? う、うるさい! さっさと行け!」
ウルスラは眉を吊り上げるが、頬が紅く染まり照れているのがよく分かった。
その背後でパルヴィのヤンデレ成分の『ヤン』の占める割合がギュリギュリ上がっていくのも、手に取るように分かったけどな。
部屋を後にして、城の中を駆け抜ける。
場内は蜂の巣をつついたような大騒動で、兵士たちが忙しなく走り回っていた。
高級そうな鎧に身を包んだ騎士がいたので捕まえて、集まってきた町民たちを城内へと避難させるよう伝えておいた。
街は多少の被害を受ける。
せめて、人々だけでも無事でいてほしい。
「ご主人さん!」
城を出たところで、後ろから来たルゥシールに呼び止められた。
何かを取りに部屋に戻っていたらしい。
「これを持っていてください!」
手渡されたのは、巻貝の貝殻が付いた首飾りだった。
魔法がかかっているようだ。
「これは?」
「ポリメニスさんからお借りしている、遠くの人と会話が出来る魔道具です」
これは、ルゥシールと離れるのを嫌がったシルヴァを説得するためにポリメニスが用意した魔道具だ。ルゥシールとシルヴァは、これを使って定期的に連絡を取っているようだった。
魔力を恐ろしく消費するらしく、そう頻繁には使えないらしいのだが。
「これを、どうして俺が?」
「王女パルヴィが、これによく似た魔道具をお持ちでして、それとこれでも会話が可能なんです」
「シルヴァ専用ではなかったのか」
「よく分からないのですが……周波数? とかいうものをリンクさせることで可能になるとかなんとか」
とにかく、これを持っていれば、城から離れてもパルヴィと連絡が取れるのか。
それはありがたいな。
おまけに、いくら魔力を消費しようが、パルヴィの魔力は無限だ。その点も心配いらないだろう。
「サンキュウ。借りとくぜ」
「はい!」
ルゥシールと並んで城を出ると、王城前の庭に町民たちが大挙して押し寄せてきていた。
王都に魔物が溢れ返っているらしい。
凄まじいまでの人の数だ。
城門から王城までの空間が人で埋まっている。
これじゃあ、街に出るのさえ困難かもしれない。
「……【搾乳】、こっち!」
溢れ返る人ごみに呑まれ、身動きが取れなくなっていたところに、フランカが現れ手招きをする。
フランカの誘導に従い城の裏手へと回ると、そこにテオドラとトシコがいた。こいつらも人ごみのせいで外に出られなかったらしい。
「お婿は~ん、こがん人ごみん中、移動ば出来やんがぁ! どがんすると?」
「どがんって言われてもな……」
「……大丈夫。任せて」
輪を作って話す俺たちの中心に、フランカが進み出る。
「……飛んでいく」
「なるほど! 風の魔法ですね!」
ルゥシールの言葉にフランカがこくりと頷く。
風の魔法を使い、城の塀も堀も超えて城下に出るつもりらしい。
「一人で行けるか?」
俺たちは全部で五人もいる。
全員でフランカにしがみついて飛んでいくつもりか?
「……【搾乳】、手伝って」
「いや、まぁそれはいいんだが……」
俺は一同の顔をぐるりと見渡す。
「誰か魔力を貸してくれ」
一斉に顔を背けられた。……って、おい。
「魔力がなきゃ魔法が使えないだろう!?」
「主には、ルスイスパーダがあるではないか!」
「バッカ、テオドラ! これはこの後の戦闘で必要になるだろうが! 移動で魔力使い切ってる場合じゃねぇんだよ!」
「ほんならば、やっぱしみんなでフランカさにしがみついて飛んでくと?」
「……途中で何人か落としてもいいのなら…………」
「そうなった場合、ご主人さんと、あと誰が犠牲になりますか?」
「ちょっと、ルゥシール? なんで俺が確定なのかな?」
「頑丈な順です!」
「そんなもん! お前の『ぽい~んバリア』が一番頑丈に決まってんだろ!?」
「そんなバリアは持ち合わせていませんよっ!?」
しかし、実際小柄なフランカに四人もの人間がしがみついて、風の力で飛んでいくなんて無理がある。魔法の威力を上げれば可能かもしれんが、そうすれば風の抵抗も強くなる。振り落とされる危険も同時に跳ね上がる。
「せめて、フランカがもう少し引っかかりやすい体をしていれば……」
「そうですね。フランカさんはどこもかしこもフラットですもんね……」
「……よし、【搾乳】とルゥシールは自力で脱出して」
「ちょっと待て、フランカ! 俺たちを、いや、俺を見捨てるな!」
「そうですよフランカさ…………なんで言い直したんですか、今っ!? 俺たちでいいじゃないですか、そこは!?」
ルゥシールがくだらないことに噛みついてくる。
そんな些末なことを気にしている場合か!?
「そうだ! ルゥシール、お前がドラゴンになれば全員で飛んでいけるじゃないか!」
「あ、そうですね! ではご主人さん!」
「おう! さっそくここで………………」
………………ここでは、出来ねぇぇええっ!
「……なにか、他の方法を考えようか」
「……はい。そうですね」
フランカとテオドラの視線が冷たい。
トシコは何のことかイマイチ分かっていないようだが、周りの空気を察したのか、疑うような視線を向けてきている。
『今、何をなさるおつもりだったんですか、おにぃたん?』
「ぅおうっ!? ……ビックリした」
急に、首元からパルヴィの声が聞こえた。
そうか、離れていても会話が出来る魔道具を付けているんだっけな。すっかり忘れてた。
『何かをなさるおつもりなのでしたら、どうぞご遠慮なくです。…………ここから、しっかりと観察しておりますので……』
「ご主人さん……魔道具越しなのに、ありありと殺気を感じます……」
「あぁ……我が妹ながら侮れんヤツだ……」
しかし、参ったな。これでは魔物を退治に行けない。
『おにぃたん様、聞こえるか?』
「ウルスラか?」
『あぁ、そうだ』
「本当にウルスラか?」
『そうだと言っている!』
「もしお前が本物なら、いつものように『おにぃたん様、ウルスラだにゃん』と言ってみろ」
『疑り深いヤツめ! よく聞いておけよ、「おにぃたん様、ウルスラだにゃ…………」って! そんなこと言ったことないだろう!?』
「うむ、どうやら本物みたいだな」
『遊んでいる暇などないのだ! 話を聞け!』
ウルスラの声を届けている魔道具が宙に浮くような勢いで、向こうの声をこちらに送ってきている。
心なしか、微かに殺気のようなものを感じた。
俺は、しばし口を閉じ、ウルスラの言葉に耳を貸すことにした。
『ルスイスパーダの魔力で飛ぶのだ』
「いや、だから。それをすると、次魔力が溜まるのに時間がかかって……」
『魔力の補充はこちらから魔力の塊を送る。それを斬ればルスイスパーダに魔力が戻るだろう』
「なるほど、その手があったか」
ルスイスパーダの魔力で移動し、パルヴィの魔力を送ってもらう。
ルスイスパーダは、その刀身から魔力を吸収することも可能だ。送られた魔力をたたっ斬れば、魔力が回復する。
パルヴィなら、俺たちがどこにいようが、居場所をすぐに見つけてくれるだろう。
「よし。じゃあ、ルゥシール!」
「はい!」
俺が腕を広げると、ルゥシールがその中に体を預けてくる。
ルゥシールの肩を抱き、ルスイスパーダを抜き放つ。
「じゃあ、街の魔物を一掃しに行くぞ!」
風の魔法を発動させ、その力で体を空へと向かって射出させる。
一瞬、空気の抵抗を全身に受け、その後は大空を突っ切るように翔けていく。
途中、こちらに襲い掛かってきた空飛ぶ魔物を魔剣で切り裂き、俺とルゥシールは無事王都の中心地へと到達した。
「パルヴィ、ウルスラ! 頼む!」
城に向かってルスイスパーダを突き上げると、俺の合図を待っていたとばかりに柔らかな光の筋がこちらに向かって撃ち出される。
俺が構えた場所に、寸分たがわぬ正確さで柔らかな光は届き、俺はその魔力の塊をスルイスパーダで両断する。
刀身から魔力が吸収され、あっという間にルスイスパーダの魔力が全快する。
これはいい!
これさえあれば、怖いものなしだ!
ルスイスパーダの魔力を補充したところで、フランカたちが到着した。
俺の隣へと着地し、各々がそれぞれ身構える。
戦闘準備は完了だ。
「じゃあ、街で暴れている魔物を駆逐するぞ」
俺の言葉に全員が頷く。
「そして、裏で糸を引いてるヤツを引き摺り出してやるんだ」
続けた言葉に、全員の表情が引き締まる。
そうだ。魔物退治はあくまで前哨戦。
今回、こんなふざけた騒動を先導したヤツがいることは明白なのだ。
叩くべきは、その黒幕……宰相ゲイブマンだ。
「行くぞ!」
俺の掛け声と共に、全員が走り出す。
王都を我が物顔で跋扈する魔物を狩るために。
そして、まさにその時、王城へ一人の男が帰還したのだが……
「ふふふ……。うまく踊ってくれおるわい」
俺がそれを知るのはもう少し後になってからのことだった。
いつもありがとうございます!!
突如現れた魔物の軍勢にブレンドレル王都は大パニックです!
王国の切り札、魔法砲台をもってしても手こずる大軍勢です。
というわけで、
ご主人さんたち発進です!
次回は白兵戦です。
各々にしっかりと活躍してもらいましょう。
さて、今回登場した『神代魔法』ですが、
別に神の時代があったというわけではないのです。
現代以前の時代に存在し、
現在は廃れてしまった魔法を指して『神代魔法』と呼んでおります。
魔神直伝の魔法、とでも思っておいてくだされば問題ないかと思います。
マウリーリオはいろいろとやっていたんですねぇ。
外交上手です。
戦闘に突入するとなかなか遊んでいられない状況になるので、
おっぱい率はきっと減ってしまうと思います…………
たぶん、きっと……
減………………ら、ない、かなぁ?
とりあえず、
隙を見つけてはイチャイチャしていこうかと思います!
今回のウルスラのように!
それはそうと、
ウルスラさん、
くまさんパンツを所持していましたよね。
もしかしたら今回穿いていたのかも知れません。
この世界の下着は割と進化しているようです。
フランカはきっとスポブラとかつけているのでしょう。
テオドラはサラシと……ふんどs…………いや、まさか!
想いは膨らむばかりです。
アップが少し遅れてごめんなさい!
次回もよろしくお願いいたします。
とまと