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16が始まった

今日は特別な日になる、はずだった


高校に入って初めての誕生日

去年と違う友達と祝ってもらう

高校は中学より校則がゆるいから教室に入ったらプレゼントをもらって、帰り道には友達とカラオケに行って、家に帰ったら大きなケーキが私を待ってる、から


夜の12時を過ぎたら来るお祝いメールにスタンバイしていた


「おめでとう」に

「ありがとう」って

かえしたかった


だけなの、に



こんなところにいる


「何かの間違いじゃない?」


「いいえ。凛々子様は、陛下と第一王妃である真里子様のお子で間違いありません!」


さっきからこの繰り返し


この世界に来てから、実は3日も経ってる

実はって言うのがおかしいかな?

でも私からしたらそんなかんじ

自分の部屋の床でゴロゴロしてたのに、いつの間にか大きなベットの上に寝そべってた

誘拐とか色々考えたけど・・・3日も放置ってありえないよね?

一日目はその部屋から出ようと、色々がんばってみた


窓ひとつない部屋には、扉もない

壁を調べたり、声を出したり、色々

唯一持ってた携帯でいろんなとこにかけてみたけど、誰とも連絡つかなかった

でも、外がみえない状態なのに正気でいられたのは

携帯が時計代わりになってくれたからだと思う


まぁそんなかんじで

ベット以外何もない部屋で3日間耐えた

おなかもすいて死にそうになった

毎日、当たり前のように食べていたご飯のありがたみがわかった


でも、不思議とトイレには行きたいと思わなかった

なんでだろ?

あっ、それよりこっちか


「魂とか言われても・・・何にも覚えてないし。

 一回、日本に戻って親に聞いてくるからさ、日本に帰してくれない?」


で、この人は結奈。30代前半?かな

美人だけど、んー働く女オーラが半端ない

髪をきっちり結い上げてるから、かな?


結奈は監禁?されて三日目に来た

あっ、扉が出現したよ!

すぐに消えたけど

魔法だってさ


誘拐犯だと思って戦う気満々だったんだけど、視線が合った瞬間泣かれちゃった

果物もくれて、元気になったから、今は話聞いてるんだけど・・・


「・・・お帰りに、いえ、お戻りになることはできません」

「へっ、なんで?来たんだから、帰れるでしょ?」

「いいえ」

「ちょ、ちょっと待ってよ!あんたがさっき言ってた20年前になんとか川で私の魂を地球に送ったってのが正しいとして、あっちに送れたならまた帰れるはずでしょ!?」

「いいえ、お戻りになれません」

「なんで」

「20年前、リリ様の魂が不安定になり、この世界では生きられなくなりました。不安定になったリリ様ご自身が自らの魂が安定する世界を選び、世界を渡ったのです」


「だっ、だったら、また私が」

「すでにリリ様の魂は安定にこの世界に根付きましたので、それは不可能です」

「魂の、根付き・・・」


「はい、先ほどお食べになられた果実には、そういった効力があります」


果実、さっき食べた、あの


でも、それって


「なに、それ。私を騙したの?」

「い、いいえ、そのようなつもりは!」

「騙したんだよ!私を帰らせないために!さっきから、家に「帰る」ことを「戻る」とか言い直しちゃってさ!」


知らない場所で怖くて、3日間も閉じ込められて、おなかがすいて、

そんな弱ってるときに果物を与えられたら、食べるよ!

あやしいとか考えなかった私がバカだったんだろうけど!


頭が痛い

どんどん視界がぼやける


泣いてる?

違う、私じゃない


「姫!お待ちください!安定したとはいえ、まだ魔力を使ってはなりません!お戻りください!姫、姫!」


結奈の声が聞こえなくなる




気が付くと、


知らない街にひとりぼっち



また、ひとり



中途半端に始めてしまいました。


10話ぐらいまで流れはできてるから、続けられるはず・・・です。


ありがとうございました。

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