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世界観説明 

リミットブレイク。

それは、人間の限界をぶち壊す力。

人間の進化である。

そしてリミットブレイクを起した彼らを、人々はブレイカーと呼んだ。


人の能力には個人差、というものがある。

だがそれは、自転車とバイクの様な、書き写しとコピー機のような、そういった明確な違いではない。

確かに自転車でいったらママチャリと、競技用くらいの個人差は人によってあるだろう。

しかしあくまでその程度の差だ。

バイクと自転車で競う様な個人差は生まれないのだ。


しかしそれはもう昔の話。


2000年。

その日を境に人は進化をとげた。

正確には進化をとげたものが現れ始めたのだ。


その進化とは・・・


人にはどうあがいての超えられない限界と言うものがある。

マラソンにしろ短距離にしろ人が出せるタイムには必ず限界がある。

人はその限界に向かいコンマ1秒を削っていく。

だがいつか必ず限界が来るのだ。

人の限界が。

だがもしそれを・・・

遥か先まで飛び越える力があるとしたら・・・


2000年が始まった頃にある事件が起きた。

世界公式の陸上大会のフルマラソンにおいて世界記録が大幅に更新されたのだ。

そのタイムは約一時間。

歴代の世界記録を一時間以上も縮める大記録であった。

もちろんその際ドーピング等の不正が無かったか調べ尽くされた。

しかしそんなものは一つも見つからなかったのだ。

この事実は世界を震撼させた。

こんなことはあり得ないと、人のできるタイムではないと。

しかしそれから少しづつこのような人の力を超えた人間が出始める。

その度に世界は驚きそして調査をする。

そしてやがて導き出された一つの結論。

これは一部の人類が進化をして得た一種の超能力の様なものであると。

つまり人は人類という型をぶち壊す能力、そういった超人的能力を得るという進化を果たしたのだった。


2000年を境に現れ始めた特定の分野で人の限界を超える人。

人々はこの限界を突破する現象を「リミットブレイク」と呼び、この超越者たちを「ブレイカー」と呼んだ。

政府はこのブレイカーの能力を正確に把握するため各分野において能力指標をもうけその能力を調べた。

コレにより政府は四つの事を把握する。


一つ目は能力レベルについて。

政府は各分野の能力指標を10段階に区分けした。

大体で1〜3レベルが凡人と呼ばれるレベル。

4と5レベルが優秀と呼ばれるレベル。

そして6レベルが今まで天才と呼ばれていたレベルでここにかつて人間の限界が存在していた。

そして、7レベル。

ここからがブレイカーの領域であると判明した。

二つ目は能力の範囲。

政府は「リミットブレイク」を起したからといって、人間は万能の超人にはなれないと判断した。

「リミットブレイク」を起すのは自分が鍛錬したこと、得意なこと、もともと才能があった物に限られるからだ。

つまりリミットブレイクが起こるのはせいぜい多くても二つか三つくらいの分野でのみ起こることであり、全方位に超越した神のような存在は現れないということである。

つまりブレイカーとは得意な事や好きな事、才能のある事柄において上達の際限がなくなった者達であるということだ。

そして三つ目ブレイカーのまとう雰囲気。

ブレイカー達を調べて共通した事、それはブレイカーは一人残らずどこか人を引きつける独特の雰囲気をもっているということだ。

つまりオーラがあるのである。

故にブレイカーの存在はすぐに認識できる。

最後に四つ目。

それはその見た目である。

ブレイカーは髪と目が同じ色に変わる。

しかもそれは赤や青といった普通ではありえない変異的な物である。

つまりブレイカーは一目瞭然なのである。

これらの研究結果と共に世界へと瞬く間にブレイカーというものが広がっていったのだった。


あれから時は流れ2013年。

あれからブレイカーの状況は色々と変わっていった。

現在では500人に一人がブレイカーであると言われている。

そしてその九割がレベル7のブレイカーであり故に基準ブレイカーとよばれる。

そしてその上のレベル8に到達するものも現れた。

レベル8は現在では世界レベルの実力者という認識である。

そして更にその上のレベル9も現在は存在する。

といっても世界に数人だけの限られた天才のみだが。

最高レベルのレベル10は元々政府が保険として設定していたものなので、さすがに到達者はいない。


超越者ブレイカー、彼らは人々に多くを求められ崇拝される。


これはそんななかで生きる一人のブレイカーの少年の・・・奮闘を描いた物語であるとかないとか。




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