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Twilight  作者: 秋呉葉
3/39

―黄昏時の夢・幻夢3―

〈幻夢〜エドワード           Side〜〉


―泣いている…?誰が…?私がか…?…それとも?―

泣いていた。自分と同い年、それか1つ、2つ…3つ迄はいかない年下の女の子が……この夢の中で。


……本当に夢だろうか?

そうだとしたら。なぜ。


泣かせてしまったのか…。

「死な…ないで…お願い…エドワード、お願い。」


きっと私は生と死の境に、…境界線にいるのだろう。

『何だ、ここ?夢か…?』


―ハイ…リ。私はもう…―

「何、弱気なことをっ!!生きるのよ!まだ生きてよエドワード。…村の人々達はエドワードを待って…」

―ハイ…。リ、し、かし…私はっ―


「私はまだ…」

―ハイリ?―


「私はっ、まだエドワードとやってないことばかり。エドワードと一緒に生きて行きたい、生き延びてよ」


―そ、れが…出来、れば、良いの、だ、が…なぁ…。もうこの世にとどまる…、力は…ないよ。あの約束、守ってやれなくてゴメン。ゴメンなぁ…ハイリ…。―


   感覚が死ぬ。

意識が削がれてく。

=心が死んだ。


そして…体内の灯が消えた


自分が入り込んだ人物の中、内側が時を止めたんだと感じた。


―エドワードォ!―

最期に聞こえたのは好きな人が呼ぶ、



(―自分の名―)


「なんだったんだ…今の夢…。俺が…、…、死ぬ夢…?」


ただ。少女の『生きて!』


「何だよ…生きろって…」

でも。たった1つだけ…。

見覚えがあった。それは、夢の中の、少女に抱かれて眠るように死んでいた…、どこか幼さを持った、青年だった。

間違いない。それにしても不思議な事があった。

見覚えがあったと思った、しかし…自分ではなくって自分の持つ記憶にである。


「……………悩んでても、しょーがないかぁ…、さて起きるか。―」

目覚まし時計を止めて。

夏芽 妃於瑠なつめひおるは起き出した。


言葉は呪いの様に残酷な 時を刻んでー


。言ノ葉ハ現実ニ変ワル。

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