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Twilight  作者: 秋呉葉
10/39

―黄昏時の夢・幻夢5―

〈幻夢〜リズダSide〜〉



―カルティ?カルティ?!起きてくれ…カルティ!―


あの子は三日三晩傍で……呼びかけていた。



「エドワード様…。もう…息がありません。カルティ様は…死んでしまわれた」「嫌…「エドワード様!」イヤ…嫌なんだよっ……。メイデルも、ラディスも、ナディスも、兄さんだっていないっ…!!もう城での私の仲間はっ!!」



「エドワード様!私めが、居ります。このリズダが、一生あなた様にお仕えしますからっ!その辺にしとかねばお身体に障ります!」


「……リ、ズダ…その。…その言葉本当だな?」



「はい。むしろ…エドワード様にお仕えすることが、出来て光栄ですよ。」



その言葉で取り乱しては、いたものの泣かなかった、エドワードが大声を上げてリズダに泣きついた。



実際、五歳も年上のリズダはエドワードの頭を撫でて慰めた。




結局泣き疲れたエドワードはすぐに寝てしまった。



「……。(ふふっ、エドワード様が泣いた所を久し振りに見ましたよ。ずぅーっと我慢してたんでしょうね。良くも悪くもエルド様に…似ています。その頑固で、頑なで本当は泣き虫なその性格とか…)なぁエルド。そうだよな…」



リズダにとってエルドは、大好きな友達であり、仲間であり、そしてなにより…主であった。


「エルド…安心しろ、お前亡き今、私はエドワード様にお仕えし一生御守りすると誓うから。…我、汝の弟君、エドワード様に主従の因果を結び、汝の全てを伝えきると正式に誓い、一生の守護を約束する。…だから、逝けよ。まだそこに…いるんだろ、エルド。私に霊感勘力があることを忘れたのか?…ほら、逝けよ。じゃあな、エルド。さようならだ。…エルド様。」



リズダの後ろで一筋の光が天に昇って行った。



「今までありがとうございました。とても良い時間でございました、エルド様」


そうリズダが伝えると、上…つまりは天空から言葉が降ってきた気がした。



「リズダ…。今まで本当に世話になった。」と。



。アナタノ幸ヲ願イマス。

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