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水銀少年  作者: 草野 冬綺
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淡水に棲む魚




【現状維持線】



本当に好きなら

そんなことしないよ


本当に好きなら

相手のことを大切にするはずでしょう?


君は分かっていない


本当に好きだから

こんなにも



余裕がないんだ







【利己的な犠牲】



君は僕を傷つけていいよ


僕は君を傷つけないけれど君は僕を傷つけていい


僕は


君のためなら何だってするだろう


腕が折れ 血が流れ


君を抱きしめることが

叶わなくなったとしても


最期のその瞬間まで

君だけを想っているよ


だから


どうか 僕を


見捨てないでくれないか







【一日の終わりに】




とても親切にされたんだ

小さな 本当に小さな


何でもないようなこと  だったけれど


タイミングが悪くて

お礼は言えなかった



一言だけでも

何か言えたら良かったのに


そんな後悔が いつだって一日の終わりに一つ







【ただ優しく】



君を閉じこめようなんて

思えない


君に優しくするだけで

僕はひどく充たされる


隣を歩く 君の髪に触れて

時折

君の笑顔を向けられれば


それだけでいい


ただ優しくしたいと

強く思うんだ


これもまた 恋でしょう?

君は違うと 言うけれど


恋の仕方は

人それぞれでしょう?







【君が、】




君が好きだよ

と言ったら 君は


やめてよ


って笑った

無邪気な子供みたいに



君が好きだよ



なのに 君は

残酷な笑顔


どうしてかな

それすら 愛しいんだ




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