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水銀少年  作者: 草野 冬綺
25/25

青空から剥離した破片






【二月】



寒い

どうして これほど

寒いのかな?


芯から 凍えてく感覚

痛みはない けれど


無気力に


吐く息は 白い二月







【本当は】



答を無理に

捜す必要なんて

無くて


気づいていないだけで

それは傍に


目を閉じて

暗闇の中、

感じられるほど


すぐ傍に







【木の噺】



声が したんだ

視界を覆う

早緑の壁の

その先


見えていないはずの

向こう側に


君を、見た







【彼の手記】


整った

端正な筆跡だったよ


綺麗で

後腐れのない

足跡だ


好ましい


そこに立つそのひとは

俺とはまるで正反対だった






【卒業式】



辛気臭い雰囲気

まるで

葬式のような、


違う


そんな風に

怒らせるつもりも

悲しませるつもりも

無かったんだ


離れていっても

笑っていて欲しいと


俺を置き去りにしていく

君に心底願ってる











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