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水銀少年  作者: 草野 冬綺
22/25

湖底で途絶えた水路







【軽快な】



俺の吐く言葉は

軽い


知ってるよ そんなの

吹けば飛ぶような

軽さだと


毎日毎朝

自己嫌悪に陥っているのは誰だと思う?


けれど

そんな軽すぎる言葉が


小さく 

ほんの小さな音だとしても響くことがあるのだと


知ったから


だから俺は未だに

軽快に ありのままで


笑えているんだ







【初対面】



何処かで会ったことある


そう感じる人間の大半は 初対面か

若しくは詐欺師だ


そういった人間は

いちいち

他人につけいるのが巧く


不相応に大人びて優雅

子供みたいに幼く残酷







【相反する】



あんたと俺は相容れない


あんたが黒なら

俺は白


あんたが青なら

俺は真っ赤だ


近寄るなよ

そうだ

怯えて後退れ


それが 正しい


俺は

あんたを

侵したかったわけじゃない


だからさ これが

正解、だろ?







【最低な】



優しさなんて

要らない


ただ

目を反らさないで

俺を 見て


最低な部分も 弱さも


目を背けたくなるような

薄汚れた 涙も


全部が全部 俺だから







【あたしと今】



大声で笑うのは好き


泣き虫な奴らと勘違い男は死ぬほど嫌いで

そして


今この世界にいる全員が

大嫌い


だから嘲笑うの

可笑しくて、仕方ないと

口角を吊り上げて


笑うの










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