表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
水銀少年  作者: 草野 冬綺
20/25

白詰草と白い爪先







【ひととき】



誰かの幸せが

誰かの不幸に繋がるなんて

そんなの

前々から知っていたよ


でもね

君が

それを言うの?







【明日】



来なくていいよ

そんなものは


今のままで十分

高望みはしない


何故?


俺は

そこまで飢えてはいないし

それに、

失うのが怖いから







【空と君】



空を突く君の指先

空を突く君のまなざし


ああ


すべてに君を連想する

俺は

何処かが異常なはずなんだ

それなのに


そんな俺にすら君は

空のように、

包みこむような


笑顔を向ける







【四つ葉のクローバー】



驚くほど不運な僕は

四つ葉になんて

お目にかかったことがない

笑っているように見えて

深く 落ち込んでいる僕

そんな僕に 奴は


目が悪いだけだろ それにお前落ち着きないしな?


ゆっくり落ち着いて

気長に探せば


案外、見つかるもんだぞ


ああ

また君に救われた







【白雪】



真っ白 まっさら

けぶるような


感覚を麻痺させ

視界を覆い


ただ しんしんと

降りつもる白さ














評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ