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水銀少年  作者: 草野 冬綺
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白い鱗と水魚の標本







【震動】



目は反らせない

まるで吸い付かれたように固定された視線


その先


可もなく不可もなく

困ったように微笑む君







【白い友人】



まったくもって奴は

透き通るような白さ


精製された上白糖とか

純白の華奢な羽とか


人間とは思えない無垢さ


通俗な世界に

馴れてしまわないうちに


早く空に帰りなよ天使







【ひとになる】



ひとを傷つけないように

息を殺し慎重に


ひとを傷つけないように

そっと

泣きそうになるほど

優しく


言葉を吐くことが

出来るひとになれればいい







【すべてを】


君のすべてが

手に入らないなら いっそ

君の幸せを願う


たったそれだけのこと







【君と僕との違い】



泣きそうだと君は言い

泣けばいい、と

これは僕


ほらこれが

君と僕との違い











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