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水銀少年  作者: 草野 冬綺
19/25

冬の夜の凍えた囀り







【悲しくとも、笑え】



俺は

お前のその目が

心底嫌いだ


挑むように

何処までも鋭く

好戦的で生意気


何より 可愛くない


お前は

俺を軽んじすぎてる


だから

笑えよ お前は唯一

俺を笑える


悲しくとも 笑え

俺の傍らで







【信じて】



疑り深い君

自信の無さが

そうさせてることは


理解っているよ

臆病で愛しい

そんな君だから


でも 少しは


僕を

そして

君自身を信じて







【明日までは】



好きとは

口にするけど

嫌いはないかな


気がつけば

いつの間にか

視界から消えている


追い縋ることが

出来ないほどの

速やかさ


苦しいのは

好きじゃない


君だけは

いつまでも

ずっと一緒に


あまりに空虚な言葉は

笑えるほど滑稽で

書き換える


少なくとも明日までは


俺の傍にいて







【好きだから】



どうして

あんなことをしたんだ?


彼女は表情を曇らせ

好きだから、と

悲しそうに


俺を好きでいることは

彼女にとって

悲しいことであるらしい


ちょっと傷つくな







【何故か】



何故

僕では 駄目だったのかな

君のことは少なくとも

嫌いじゃなかった


むしろ 気に入っていたよ


人間嫌いの僕にしては

上出来


でも 君には

分からなかったんだね


伝わらなかった

信じてなんてなかったんだ

最初から 最後まで

ずっと疑っていたの?


こんなにも

追いつめられた僕のこと












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