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水銀少年  作者: 草野 冬綺
18/25

赤い柘榴石の心臓







【もしかしたら】



もしかしたら 俺は

知らなかったのかも

しれない


あんたの その目が

誰を追っているか

なんて


知りたくなかったのかも

しれない







【灰色】



俺の目に映るセカイは

いつだってひどく

残酷で


そこに

救いなんてものは

夢にもみれない


時間は停止し

雨は降り止まない

とうに

死んでしまっている

このセカイに


生きる彼らと俺


願わくば


灰色のセカイの

その先に


幸あれ







【コエ】



君の唇が

震えて


なのに

声が


零れ落ちることは

なかった


だから


俺は

ふり返らず


君に


さよなら


と笑ったんだ







【猫】



黒く

つややかな毛艶


誇り高い

孤高の

薄い背中


目を反らしてしまえば

今にも

消えてしまいそうで


なのに


紺碧の睛と

bottle greenの睛は

それでも なお


耀かしく


僕の胸を締めつける













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