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水銀少年  作者: 草野 冬綺
17/25

青灰の空に沈む色








【衝動】



目の縁が熱を帯びて

急激に


熱く

熱くなった


駆り立てられるように

手を伸ばし


君の腕をひく







【離さないように】



力ない僕の目を

真っ直ぐに射抜く君


離さないで


離さない

離せないよ


君の瞳が囁いた







【悪魔的】



端正に整った

君の笑み


唇の片端を吊り上げ

器用に微笑む


悪魔的な君


鋭いナイフの

切っ先のように危うげな君






【いつかの】



あんたの口にする

「いつか」は


胡散臭く

信じられない


だから

もう守らなくても いい

あの時の約束なんて


「いつか」にいる

あんたの自由だ







【愛情】



俺は

君が好きなのかな


分からないのは

君が俺を好きなのか

分からないからだ


おかしい?


そんな俺を

おかしいと思う?


仕方ないよ

俺は人一倍

臆病なんだから


俺だけじゃないよ

誰だって傷つくのは


恐いんだ















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