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水銀少年  作者: 草野 冬綺
16/25

葡萄石の結晶の欠片










【さよなら】



僕らは

いつだって

楽しくて 仕方なく

いつまでも この時間を

手放したくなんて

なかったんだ


そんな子供染みた独白







【人を愛する】



人を愛するということは

自愛に似ている


そう思った俺では

駄目なんだ


幸せになんて出来ない

だから


手を振りほどいてくれ







【涙晴れる】



悲しさと

胸が潰れそうな悔しさ

唇を噛む


肩が震えて

上手く息が出来ている気がしなかった


平気だと

呟く声すら震えている


平気じゃ、ない

でも

緩く息を吐いて


あと少しでも

いいから


前へ







【檸檬水】



恋愛よりも

友愛の方が 下だなんて


決めつけるのは

酷くないか?


何かが 零れた







【水の中の悲鳴】



人魚よりも

君の方が透明で


きれい


ほら 泣かないで


泡になんて

なりたくないだろ?







【栗色】



ぴょんと 跳ねた髪


くしゃりと

乱したくなるような


太陽に透ける栗色













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