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水銀少年  作者: 草野 冬綺
15/25

flat day









ため息がでるほど

美しい軌跡を描き


その時々の空の色を帯びて跳んでいく


軽やかな余韻

寂しげな笑い声


騒がしさが虚しく

優しさが痛ましい


息もつけないほどの

不安と

得体のしれない

怯えに震え


糾弾を恐れて

罪悪感で埋もれそうな躰を抱きしめた


そんな時


跳びはね

一転

飛び散った欠片が


その頁を破り取り

花びらのように

紙片を撒き散らせながら


溢れでる

心地好い感情の奔流は


留めることなど

出来ずに


熔けでる


快も不快も入り雑じり

麻痺したような感覚の中


酔ったように笑う

潤んだ目に映る

何もかもが歪んでいて


苦しくはない

苦しくはないはずだ


自分に、言い聞かせた










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