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flat day
ため息がでるほど
美しい軌跡を描き
その時々の空の色を帯びて跳んでいく
軽やかな余韻
寂しげな笑い声
騒がしさが虚しく
優しさが痛ましい
息もつけないほどの
不安と
得体のしれない
怯えに震え
糾弾を恐れて
罪悪感で埋もれそうな躰を抱きしめた
そんな時
跳びはね
一転
飛び散った欠片が
その頁を破り取り
花びらのように
紙片を撒き散らせながら
溢れでる
心地好い感情の奔流は
留めることなど
出来ずに
熔けでる
快も不快も入り雑じり
麻痺したような感覚の中
酔ったように笑う
潤んだ目に映る
何もかもが歪んでいて
苦しくはない
苦しくはないはずだ
自分に、言い聞かせた