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水銀少年  作者: 草野 冬綺
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冷雨の中での目眩






【赤い色】



息ができないから

苦しくて喉を掻きむしる


血が爪を濡らして

赤くて冷たい色をする







【そのままに青空】



青い、青い、青い色

誰かが塗り潰したみたいに

その人は何に対して

怒っていたのか







【冬の】



知っている、誰かが

死んでしまったら


泣くだろう、と思う


でも すぐに

どうにも

ならないことだから、と

綺麗さっぱり忘れて


次の朝には

心から笑えているとも

思う


冷たい冬の空みたいに







【その意味】



街灯の明かりが

ぽつんと


空が曇れば きっと

明るくなるだろうに


月が出れば

消えてしまっても

誰も気づかないだろうに







【最期には】



だいたいは

救われているんだ


心から 感謝してる


口に出すと

軽くなってしまいそうで

怖いから


絶対言わないし

絶対認めたりしないけれど










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