お話
クリスマス前までにどうにか…
葉山と連絡がとれない今、夏葉に直接…
土曜日、オレはバイトに行く前になんとか夏葉と接触したくて、自分家の玄関内を腕を組んで、ウロウロしていた。
すると母ちゃんが、
「バイト、行くの行かないの?なにしてるの?」
と言ってきた。
「行くよ…」
と、母ちゃんのほうをみると…母ちゃんは…
緑色の顔になっていた。
⁉︎
「母ちゃん…何してるんだよ⁉︎」
人に何してるの?って聞いている場合か?
「海藻パックだよ〜?やる?」
…
バイト前に海藻臭くなりたくない。
「やるわけない。行ってきます」
ドアをガチャりとあけると、ちょうど夏葉も家をでるタイミングだったっぽい。
「あー、なっちゃーん!お出かけ?気をつけいってらっしゃいね〜!」
緑顔の母ちゃんが夏葉に手を振っていた。
…
夏葉…一瞬ビクッてなってたやん。
かわいそうに。
早く緑妖怪を封印せねば。
急いでオレは家のドアを閉めた。
「あ、夏葉…おはよう」
「おはよう」
「これから…お出かけ?」
「そうだけど」
どこ行くのって…聞いたら嫌がられるよね?
「あ、葉山!そうそう。葉山と連絡とれなくて…」
「携帯壊れたって。」
あー、そういうことか。
メンテナンスどころの騒ぎじゃなかった。
「そうだ、ユリさんって…」
「なに?」
「あー、いや…ユリさんとは、いまだに仲良しなのかなぁ?って…」
「当たり前。もう行っていいかな?」
「あー…うん。ごめん」
夏葉は、愛想なくオレとほとんど目も合わせないで行ってしまった。
葉山が携帯壊れたって知ってるってことは…夏葉は、やっぱりまだ葉山と付き合ってるんだよなー。
…
付き合ってるよね⁉︎
携帯壊れたから、しばらく連絡とれないとかいって…
その間、ユリさんと…とかないよね⁉︎
バイトから帰って、携帯ゲームをボーッと眺めていた。
佐藤さんから教えてもらったゲーム…
絵の上手な人いるって教えてもらったけど…
絵のタッチが夏葉じゃないっぽい。
でも…オレは夏葉のことほとんど知らないから…だからもしかしたら絵のタッチがかわってる可能性もあるよね。
…
幼馴染…オレは、ただのしつこくて汚らわしい幼馴染…。
あ、クリスマス…オレが思いきって夏葉をデートに誘っちゃう⁉︎
…いや、それはヤバいよね。
あっ‼︎
ならさ、なら‼︎
オレはとあることを考えついた。
ユリさんを、クリスマスに誘えばいいんじゃね⁉︎と。
そしたら、夏葉は葉山と過ごせるし…ユリさんからも葉山情報聞ける‼︎
てか、オレは…どういう立場なのだろう⁇
こんなことしてるから…だから夏葉に嫌われるのかもしれない。
でも、オレはユリさんが気になるんだ。
夏葉に何か…何かお仕置きするんじゃないかって。
クリスマスあたりに…
で、またひらめいた!てか、思い出したんだけど…オレ、クリスマスバイトだった…
だからクリスマス前に、ユリさんを誘うことにした。
でも、一応…葉山にも連絡しないといけない気がして、ダメ元で電話してみた。
そしたら、やっぱりでない…と思った数分後、葉山のほうから連絡が来た。
(連絡遅れてごめんね。今度きちんと話すって言ったの覚えてる?話がしたい)
ってきた。
葉山〜‼︎
なのでオレは、まずユリさんに会う前に葉山とあうことになった。
で…待ち合わせ場所に着いたら、なぜかユリさんも席についていた。
「あ…どうも」
…
ユリさんは、プチ怒り顔でお辞儀してきた。
葉山は、やっぱりオロオロしながらオレに挨拶してた。
「あの…ユリさんは、なぜここに…?」
「心配だから。」
「だれが…?」
「純太が」
…なぜ葉山が?
葉山は、純太と言うのですが…
ユリさんは、別れても下の名前呼び…なんだ?
「てか、夏葉と葉山って付き合ってるんでしょ?じゃあ、ユリさんって…」
「あのさ、莉央人くん。夏葉と純太の二人が付き合ってたらどう思う?」
「それは…いやだけど仕方ない」
「いやなんだ?なら、わたしと純太が付き合ってたら?」
「それは…」
「どうでもいいと?」
「あー、…それは…てか、葉山は…」
どっちがほんとは好きなのって聞きたかったけど…
ユリさんの前じゃ…ね…。
「オレがなに?」
「あー…葉山は…てか、ユリさん‼︎クリスマスの夜、オレと過ごさない?」
いきなりの誘いに二人は、ポカンとしていた。
そして…なぜかオレの後ろの席に座っているだれかが、グフって飲み物を吹いたっぽい…
続く。




