あっ……
★ 櫻の水着とさらなる騒動
岩場での生き物探しを終え、四人はビニールシートに戻って一休みしていた。波の音と海風が心地よい中、櫻が座りが悪そうにもぞもぞとし続ける。白に薄い桜色が混じる髪が揺れ、彼女が落ち着かない様子で呟く。
「なんかお尻のとこに違和感が……何か挟んでるみたいな……」
結城が眉をひそめて見つめる。
「どうしたんだよ、大丈夫か?」
酉城が笑いながら言う。
「櫻、お前タコでも尻にくっつけたか?」
櫻が「そんなわけないべさ!」と返すが、もぞもぞが止まらない。静流が心配そうに立ち上がり、
「ちょっと待ってて、私が見てみるから」
と櫻を物陰に連れて行く。
数秒後、櫻の「にゃあ~~~~~!!」という悲鳴が響き渡り、彼女が更衣室に向かって全力疾走で駆け込んでいった。白に薄い桜色の髪が風に舞い、背中のスリットが一瞬見える。結城と酉城が目を丸くして驚く。
「何!? 何があったんだ!?」
結城が立ち上がり、慌てて静流に駆け寄る。酉城も「櫻、どうしたべ!?」と大声で叫ぶ。
静流が物陰から戻り、白い髪に薄く水色が入った毛先を軽く整えながら、苦笑して説明する。
「あの水着、中の方に私の水着みたいなローライズのショーツがあってね? それ、知らずに着てたみたい」
結城が一瞬理解できず、
「……は?」
と呟く。静流が補足する。
「櫻ちゃんのワンピース水着、実は二重構造で、下にビキニみたいなショーツが付いてたの。でも、櫻ちゃん気づかなくて、そのまま上に重ねて着ちゃってたみたいで……」
酉城が腹を抱えて笑い出す。
「ははは! 櫻、お前それで違和感感じてたのか! なんぼか間抜けだべさ!」
結城はがっくりと力尽きたかのように砂浜に突っ伏す。
「もう……俺の心臓、休ませてくれよ……」
櫻の水着の大胆さに加え、こんなハプニングまで重なり、彼の精神が限界を迎えていた。夢の罪悪感、日焼け止めのドキドキ、そして今度は櫻のコミカルな悲鳴。すべてが結城を疲れ果てさせていた。
静流がクスクス笑いながら言う。
「櫻ちゃん、なんぼか慌てすぎだよ……でも、可愛かったね」
しばらくして、更衣室から櫻が戻ってくる。顔を真っ赤にして、
「もう、なまら恥ずかしいべさ! ボク、知らんかったんだから!」
と弁解する。結城が砂浜から顔を上げ、疲れた声で返す。
「分かった、分かったから……もう騒がないでくれ」
酉城が「次はお前が潜る番だべ、結城!」と笑い、四人が再び海辺での時間を楽しむ中、櫻の水着騒動は笑いものとして記憶に残った。
★海で遊んだ記録
日時
7月29日(夏休み中)
場所
余市海水浴場
起こった事
櫻ちゃん、結城、酉城と四人で海へ。生き物探しや水遊びを楽しんだ。櫻ちゃんが岩場で転びそうになり、結城が助けた。櫻ちゃんの水着にローライズショーツが隠れていて、大騒ぎに。私が結城に日焼け止めを塗ってもらった時、ちょっとからかってしまった。
原因と対策
櫻ちゃんの水着騒動:ワンピース水着の二重構造に気づかず、違和感で慌てた。次からは着る前に確認するよう伝える。
私のビキニ:布が少なくて恥ずかしかったけど、結城にドキッとしてほしかったから選んだ。日焼け止めはちゃんと塗れて安心。次はもっと落ち着いて頼む。
結城の反応:櫻ちゃんも私も水着でドキドキさせたみたい。結城が顔を赤くしてたのは可愛かったけど、少し罪悪感。ほどほどにしないと、彼が疲れちゃうかも。
記録詳細
今日は櫻ちゃん、結城、酉城と海で遊んだ。櫻ちゃんは岩場をすいすい動いてタコを見つけてたけど、バランス崩して危なかった。結城がすぐ助けて、櫻ちゃんのお尻に手が当たって大騒ぎ。私も笑っちゃったけど、櫻ちゃんの「なんぼか恥ずかしいべさ!」って声が可愛かった。
私がタイドプールで結城と観察してた時、ビキニの胸元が目立って、彼が挙動不審になってた。ちょっと意地悪して「みたい?」ってからかったら、真っ赤になって慌ててて、いつもより素直な結城が見れた。普段は穏やかで静かな私だけど、結城にはこういう一面も見せたいなって思った。
日焼け止めを塗ってもらった時は、結城の手が温かくてドキドキした。お尻の辺りまで塗ってくれるなんて、恥ずかしかったけど嬉しかった。櫻ちゃんの背中のスリットもすごかったけど、私のビキニも負けてなかったみたい。結城、ずっと顔赤くて大変そうだった。
……大切な、事
結城が櫻ちゃんを助けた時、私を見てる時、どっちも優しい目だった。櫻ちゃんの明るさと私の気持ち、結城の中でどうなるか分からないけど、今日の海は楽しかった。櫻ちゃんとは競うけど、一緒に笑えるのも嬉しい。結城に「綺麗」って思われたい気持ちが、もっと強くなった。プロキシマに行く夢と、結城と一緒にいたい夢、どっちも大切だよ。
静流がペンを置く。ノートを閉じると、机の上の天体望遠鏡が目に入る。彼女が小さく笑う。
「結城、なんぼか疲れてたみたいだけど……楽しかったよね?」
窓の外で月がリンゴ畑を照らす中、静流は海での出来事をノートに刻み、結城への想いをそっと胸にしまった。白い髪に薄い水色が入った毛先が、夏の夜に静かに揺れていた。
★ その夜の櫻~思いっきり、見られたぁ……~
海水浴から帰った夜、櫻は自室のベッドに寝転がり、天井を見つめていた。白に薄い桜色が混じる髪が枕に広がり、窓の外ではリンゴ畑が月光に照らされている。彼女の手には、ハートの形をした小さなリンゴが握られていた。今日の出来事が頭をぐるぐる回り、櫻が一人で呟く。
「思いっきり、見られたぁ……」
顔が熱くなり、櫻が枕に顔を埋める。海での騒動が鮮明に蘇る。背中の大きく空いたワンピース水着、タコを見ようとしてお尻が丸見えになった瞬間、そして結城の手が触れた感触。すべてが恥ずかしくて、でもどこか嬉しくて、櫻の心は大忙しだった。
「やばかったべさ……ゆーき、絶対見てたよね、あの時のお尻」
櫻がベッドでゴロゴロ転がりながら呟く。岩場で転びそうになった時、結城が助けてくれたのは助かったけど、その後の「手、お尻に……」が頭から離れない。
「ひゃんっ! って声、出ちゃったし……なんぼか恥ずかしいべさ!」
さらに、水着の二重構造に気づかずローライズショーツを重ね着していたことも発覚。静流に「櫻ちゃん、知らずに着てたみたい」と言われ、更衣室に駆け込んだ時の悲鳴が自分でも笑えるくらいだった。
「にゃあ~~~って叫んだの、ゆーきに聞かれてたべさ……ボク、なんぼか間抜けすぎるよぉ」
櫻が枕をぎゅっと抱きしめる。でも、結城の慌てた顔や「ごめん櫻!」と叫ぶ声が思い出されると、恥ずかしさの裏にドキドキが湧いてくる。
「ゆーき、顔真っ赤だったべさ……ボクの水着、びっくりしたんだよね? なんぼか可愛いって思ってくれたかな?」
日焼け止めを塗ってもらった時のくすぐったさも、櫻の頭に残っていた。結城の手が背中に触れた瞬間、「ぁんっ」と変な声が出てしまったのは自分でも驚きだった。
「あれ、ほんと恥ずかしかったべさ……でも、ゆーきもドキドキしてたよね?」
櫻がハートのリンゴを手に持つ。海で結城に「これ見てみてべさ!」と見せたかったハートの形が、今日の思い出と重なる。
「ボク、ゆーきに好きになってほしいべさ……水着もお尻も見られちゃったけど、なんぼか近づけたかな?」
静流のことも頭に浮かぶ。彼女のビキニ姿も大胆で、結城に日焼け止めを塗ってもらってた時、「結城、あったかいね」なんて言ってたのを櫻は見逃していなかった。
「しずるちゃん、なんぼかずるいべさ……ボクだって負けないよ!」
櫻がベッドから跳ね起き、拳を握る。
「次はもっとゆーきをびっくりさせるべさ! ボクの太陽の光で、ゆーきの心、ぎゅっと掴むんだから!」
窓の外で月が輝く中、櫻は恥ずかしさとドキドキを胸に、結城への想いをさらに熱くしていた。白に薄い桜色の髪が、夏の夜に元気よく揺れていた。




