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SNSでの挑戦!頑張れることをやってみるべ!

 ★ SNSでの混乱!田舎の美少女農家の話題

 桃の摘果作業を終えた数日後の6月中旬のある日、結城は櫻の家のリビングでスマホを手に困惑していた。SNSアカウントが軽く炎上しているのだ。と言っても、深刻なものではなく、揶揄や茶化しがメインの、じゃれ合いのような騒ぎだった。

 櫻がソファで伸びをしながら言う。


「ゆーき、なんか変な顔してるべさ。どうしたの?」


 結城がスマホを手にため息をつく。


「いや、俺のSNSがちょっと騒がしくてさ。お前と静流のチラシの写真上げたのが原因みたいだよ」


 静流がテーブルにノートを置き、首をかしげる。


「チラシの写真? なんぼか前に撮ったやつだよね。私も櫻ちゃんも許可したけど……何かあったの?」


 結城がスマホの画面を見せながら説明する。


「これだよ。先週上げたやつ。リンゴジャムとイチゴ飴のチラシの画像なんだけど……なんかコメントがやたら増えてる」


 画面には、結城が櫻と静流と一緒に写った写真が並んでいる。櫻は「恋色いちご飴」を手に満面の笑みで結城を見つめ、静流はリンゴジャムの瓶を持って穏やかに微笑みながら結城の隣に立つ。どちらも本人から許可を得て掲載したものだ。だが、結城はここしばらく一緒に過ごすうちに、すっかり忘れていた事実があった。

 櫻と静流は、東京に行けばアイドルにスカウトされるほどの美少女だということだ。


 SNSでの混乱

 結城のSNS投稿を見たフォロワーたちが、予想以上に反応していた。コメント欄はこんな感じだ


「誰だよこのイケメン、田舎で美少女二人とツーショットとかずるいぞ!」


「え、待って、この子たち可愛すぎない? 農家のチラシってレベルじゃないだろ」


「お前何者だよ! 美少女農家と見つめ合ってるとか嫉妬しかないわ」


「田舎暮らし裏山すぎる。俺もリンゴジャム買いに余市行くわ」


 結城が呆れた顔で呟く。


「何だこれ……嫉妬コメントばっかりだよ。俺がそんなつもりで上げたわけじゃないのに」


 櫻がスマホを覗き込んで目を丸くする。


「なまらすごいべさ! ボクのこと可愛いって! ゆーき、嬉しいよぉ!」


 勢いよく結城に絡み、ソファで跳ねる。

 静流がクスッと笑いながら言う。


「さくらちゃんと私が美少女なんて、少し恥ずかしいね。でも、チラシが話題になってるなら、なんぼか嬉しいよ」


 結城が頭をかく。


「お前らが美少女なのは分かってたけどさ、こんな騒ぎになるとは思わなかったよ。確かに、東京ならスカウトされるレベルだもんな」


 櫻が「むぅ~!」と膨れる。


「ゆーき、ボクのことちゃんと可愛いって思ってたべさ? なんぼか遅いよぉ!」


 そこへ、酉城が部活帰りに櫻の家に顔を出し、騒ぎに加わる。


「おう、結城のSNS見たぜ! お前、田舎の美少女農家とツーショットで炎上してんじゃん! 俺も写せよ!」


 結城が呆れる。


「お前まで茶化すのかよ。別に炎上ってほどじゃないだろ。ちょっと騒がしいだけだ」


 静流の複雑な反応と櫻のノリ

 静流がノートに何かを書き込みながら言う。


「結城のSNSで、なんぼか余市が有名になるならいいよね。リンゴジャムもイチゴ飴も売れるかも」


 だが、内心では複雑な気持ちが渦巻いていた。結城と櫻の見つめ合う写真に「美少女」と称賛が集まるのを見ると、櫻の明るさが際立ち、自分の穏やかさが埋もれてしまうような感覚がする。

 櫻ちゃんが目立って、私が支える……いつも通りだよね。でも、結城君の心には、どう映ってるのかな

 櫻がスマホを手に結城に絡む。


「ゆーき、ボクとまた写真撮るべさ! 今度はもっと可愛く写してよね!」


 結城が苦笑する。


「また撮るのかよ。もう十分話題になってるだろ。これ以上嫉妬コメント増えたら面倒だぞ」


 静流が穏やかに提案する。


「じゃあ、次はみんなで撮ろうよ。酉城君も入って、なんぼか賑やかな写真にすれば、炎上も収まるかも」


 酉城が豪快に笑う。


「いいね! 俺が入れば、田舎の美少女農家プラス俺の魅力で完璧だぜ!」


 櫻が目を輝かせて言う。


「そーだべさ! ゆーき、余市のことなんぼか好きになってくれたべさ? ボクとしずるちゃんのおかげだよぉ!」


 結城が少し照れながら答える。


「まだ好きってほどじゃないけど……まぁ、嫌いじゃないよ。お前らの騒ぎのおかげで賑やかだしな」


 ★SNSの波紋と静流の葛藤

 その夜、結城が新たに4人で撮った写真をSNSに上げると、コメントはさらに賑やかになった。


「美少女農家にイケメン追加かよ、余市行きてぇ!」


「この穏やかな子も可愛いな。田舎暮らし最高すぎる」


 静流の穏やかな笑顔も注目され、櫻の明るさと並んで話題に上る。


 櫻が喜ぶ一方、静流はノートに書き込みながら内心で思う。

(結城君の心に実る二つの実……櫻ちゃんの明るさと、私の穏やかさ。どっちが摘まれるか、まだ分からないけど、頑張ってみようかな)

 SNSの混乱は、彼女の葛藤に新たな光を投げかけていた。


 SNSマーケティングの戦略:余市の美少女農家を活かす

 結城が櫻と静流のチラシ写真をSNSに投稿したことで、彼のアカウントが軽く炎上した。コメント欄には「田舎で美少女二人とツーショットとかずるい」「美少女農家と見つめ合ってる!」と嫉妬や茶化しが飛び交い、櫻と静流の美貌が注目を集めた。この騒ぎをただの笑いものにせず、余市の農業をPRする戦略に変えるため、3人が櫻の家で作戦会議を開く。

 櫻がソファでスマホを手に叫ぶ。


「なんかすごいべさ! ボクのこと可愛いって書いてるよぉ! ゆーき、これチャンスだべさ!」


 結城が呆れ顔で言う。


「チャンスって言ってもなぁ……嫉妬コメントばっかりだぞ。どうすんだよ、これ」


 静流がノートを開き、穏やかに提案する。


「騒ぎになってるけど、これを余市の農業PRに活かせないかな。私たちのチラシが話題なら、リンゴジャムやイチゴ飴ももっと売れるよ」


 ここから、結城、櫻、静流が立てるSNSマーケティング戦略が始まる。


 戦略1:ターゲットを明確にしたコンテンツ発信

 目的:櫻と静流の「美少女農家」イメージを活かしつつ、ターゲット(都市部の若者や観光客)に余市の農産物をアピール。

 具体策:

 櫻の元気キャラを前面に:櫻がイチゴ飴を手に「なまら美味いべさ! 余市に来て食べてみてよね!」と笑顔で語るショート動画を投稿。明るさと北海道弁で親しみやすさを出す。


 静流の穏やかさを強調:静流が桃畑で摘果作業をしながら「未熟な実を摘んで、美味しい桃に育てるよ。なんぼか時間かかるけど、待っててね」と落ち着いたトーンで説明する動画を作成。信頼感をアピール。


 結城の視点で中和:結城が「美少女農家と一緒に撮った写真で騒がれたけど、ここの農産物は本当に美味いよ」と冷静にコメントし、商品にフォーカスを戻す。


 結城が言う。

「ターゲットが誰か分からないと、ただ騒がしいだけだろ。都市部の奴らに余市の味を知らせたいなら、ちゃんと狙えよ」


 戦略2:エンゲージメントを高める参加型キャンペーン

 目的:フォロワーの参加を促し、余市ブランドの認知度を広げる。

 具体策:

 ハッシュタグキャンペーン:「#余市美少女農家」を立ち上げ、フォロワーにリンゴジャムやイチゴ飴を使った写真を投稿してもらう。優秀作品には櫻と静流から直筆メッセージ付きの商品をプレゼント。


 質問コーナー:櫻が「ボクのイチゴ飴、どうやって食べるのが好きか教えてよね!」、静流が「桃の摘果って知ってる? 質問待ってるよ」と呼びかけ、コメント欄で交流。


 ライブ配信:道の駅から3人で生配信し、商品の試食や裏話を披露。櫻がドタバタでイチゴ飴を落とすハプニングも含めて、リアルな魅力を伝える。


 櫻が目を輝かせて言う。

「みんなで一緒に楽しむべさ! なんぼか賑やかになるよぉ!」

 静流が補足する。

「参加してもらえれば、なんぼか余市が身近に感じるよね」


 戦略3:インフルエンサーとのコラボで拡散力アップ

 目的:櫻と静流の美少女農家としての話題性をさらに広め、外部の力を借りてリーチを拡大。

 具体策:

 地元インフルエンサー起用:余市や北海道のローカルインフルエンサーに「恋色いちご飴」や桃を送り、レビュー動画を投稿してもらう。


 酉城の参戦:酉城が「俺も美少女農家チームの一員だぜ!」と豪快にSNSで絡み、男目線のユーモアでバランスを取る。


 都市部コラボ:東京のスイーツ系インフルエンサーに余市産の果物を使ってもらい、「田舎の美少女農家から届いた!」と紹介させる。


 結城が渋々言う。


「酉城が入るとまた騒がしくなるけど、まぁ拡散には使えるか……」


 酉城が笑う。


「任せとけ! 俺のフォロワーも桃に食いつくぜ!」


 戦略4:データ分析で効果を最大化

 目的:投稿の反応を分析し、最適なタイミングと内容を調整。

 具体策:

 エンゲージメント分析:過去の投稿で「櫻の見つめ合い写真」が最も反応が高かったことを確認し、彼女の笑顔を多用。静流の穏やかな説明動画も「信頼感」で支持を集めるため継続。


 投稿時間最適化:都市部の若者がSNSを見る夜7時~9時に集中投稿。


 コメント対応:嫉妬コメントに「余市に来れば君も美少女農家とツーショット撮れるかも?」と軽く返し、好感度を維持。


 静流がノートに書き込みながら言う。


「データ見ると、なんぼか櫻ちゃんの明るさが人気だよ。私のは落ち着いたのがいいみたい」


 結城が頷く。


「なら、お前らの得意分野で攻めれば効率いいな」


 結果と結城の気づき

 数日後、SNS戦略の効果が現れる。「#余市美少女農家」がトレンド入りし、リンゴジャムとイチゴ飴の注文が急増。コメント欄には「田舎の美少女農家、応援する!」「桃も楽しみ!」と好意的な声が並ぶ。

 櫻が跳ねながら言う。


「なんぼかすごいべさ! ゆーき、ボクたちで余市有名にしたよぉ!」


 静流が笑顔で補う。


「結城のおかげで、なんぼか賑やかになったよ。SNSってすごいね」


 結城がスマホを閉じ、内心で思う。

 炎上した時は面倒だったけど……お前らの美少女パワー、確かにすごいな。

 初夏の余市が、SNSを通じて新たな注目を集め、櫻と静流の葛藤や絆もまた、少しずつ育ち始めていた。




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