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『野生のプレスマン』

作者: 成城速記部

 速記者がプレスマンを草原に連れていきますと、野生のプレスマンがいました。天気があやしくなってきたので、速記者は、自分のプレスマンも野生のプレスマンもほら穴に入れました。速記者は、自分のプレスマンには、ぎりぎりの芯しか与えませんでしたが、野生のプレスマンには、芯をたんまり与えて、自分のものにしようとしました。

 天気が回復したので、速記者は、自分のプレスマンと野生のプレスマンを連れて草原に戻りますと、野生のプレスマンは、山へと逃げていってしまいました。

 速記者は、野生のプレスマンを恩知らずだと思いましたが、速記者のプレスマンは、御主人様、無理もないことです。あんなに芯を与えては、きっと中で詰まってしまいます。野生の連中は、そういうのが本能的に怖いのです、といって、速記者をいさめました。



教訓:何だか映画のタイトルみたいだ。


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