エンディング
※エンディングを迎えるにあたり
シナリオをクリアした際には、所持していたアイテムは全て没収となる。
また、チカラツヨナール、タイリョクソダーツ、ハヤクウゴケール、ウツクシナール、カシコナーレ、ココロツノナールを飲むことで増えたステータスやゲンカイトッパーの効力も消える。『黄金の林檎』の効果でHPとMPが100以上に増えている場合は99にする。また、正気度も100以上の場合は99に留める。
ドーピングアイテムなどのアイテムを使わずに成長した技能については成長したままで問題ない。
獲得した魔術は、各セッションのKPが許可した場合は持ち込むことができるものとする。
なので、基本的にはセッション開始時のステータスに報酬を加算することとなる。
<万象言語理解>などセッション内で獲得した技能を持ち帰りたい場合は一律20%とする。ただし、<ポルナ=パルヴァド神話>の技能についてはセッションで獲得した値で問題ないものとする。
【エンディングA】
「【『破壊神翼』アゼルクオン=ジェノメントは再び地面へと叩きつけられた。その衝撃で【『破壊神翼』アゼルクオン=ジェノメントの肉体はひしゃげる。すると、肉の内部から膨大なエネルギーが噴き出した。そのエネルギーは眩い光と化して探索者の視界を塗り潰す。探索者達はそれぞれの自室で目を覚ます。窓からさす光は柔らかく、部屋の状況も寝る前から一切変わっていない。異世界で負った傷も綺麗さっぱり消えている。あの異世界にいたことを指し示すものも、共に戦った探索者達との繋がりを示すものもない。だが、あの時、確かに二つの世界を救うために戦ったのだと、不思議な経験が決して夢やニセモノではないのだと、そう実感することができた」
◆報酬
・異世界から脱出した
正気度+1D10(初期の正気度を下回っていた場合のみ)
CON+5(正気度が初期の正気度を超えた数値のままゲームを終えた場合)
・『破壊神翼』アゼルクオン=ジェノメントを倒した
正気度+1D100(初期の正気度を下回っていた場合のみ)+初期に持っていた好きな戦闘技能に+1D3 +【神殺しの英雄】の称号を獲得。
・【SUB QUEST】と書かれたシナリオを全て見た。初期に持っていた好きな技能に+1D3
・『黒革の手帖』を読んで補正が入った 初期に持っていた好きな技能に+1D3
【エンディングB】
「――カッコーカッコー、カッコーカッコー。歩行者信号の音が耳朶を打つ。気がつくと、探索者達は揃って交差点にいた。服装は先ほどまでとは違い寝巻きになっている。どうやら、元の世界に戻ってくることができたらしい。『君達にとっては暫くぶりの現実世界だね。……ところで、自分達の家には帰れるかい?』。藍華の言葉に探索者達はハッとなる。着の身着のままで探索者達には自分のことを証明できるものも財布もスマホもない。ここがどこかも分からなければ、帰る方法もない。『君達の家を教えてくれないかい? 今からタクシーを呼んで送り届けるよ。一応、これでも売れっ子画家だからね、お金はあるんだ』。藍華の言葉に甘え、探索者達は帰路につく。それぞれの家は、自分達が異世界に行く前のまま特に変化が無かった。――数週間後、探索者達はふとあの奇妙なな出来事を思い出す。あの異世界は一体どうなったのか? そんなモヤモヤが探索者達の心に残った」
◆報酬
・異世界から脱出した
正気度+1D10(初期の正気度を下回っていた場合のみ)
CON+5(正気度が初期の正気度を超えた数値のままゲームを終えた場合)
・【SUB QUEST】と書かれたシナリオを全て見た。初期に持っていた好きな技能に+1D3
・『黒革の手帖』を読んで補正が入った 初期に持っていた好きな技能に+1D3
【エンディングC】
「「【『破壊神翼』アゼルクオン=ジェノメントは再び地面へと叩きつけられた。その衝撃で【『破壊神翼』アゼルクオン=ジェノメントの肉体はひしゃげる。すると、肉の内部から膨大なエネルギーが噴き出した。そのエネルギーは眩い光と化して探索者の視界を塗り潰す。その刹那、一人の女性の声が聞こえた気がした。『貴方達のおかげで世界は救われたわ。……この世界の復興は私達が責任を持ってしていく、【大戦】を生きた一人の人間としてね。本当にありがとう。……もう会うことはないでしょう。貴方達の未来が良いものになることを、遠い世界から祈っているわ』。その戦友の声も次第に立ち消えていき――。探索者達はそれぞれの自室で目を覚ます。窓からさす光は柔らかく、部屋の状況も寝る前から一切変わっていない。異世界で負った傷も綺麗さっぱり消えている。あの異世界にいたことを指し示すものも、共に戦った探索者達との繋がりを示すものもない。だが、あの時、確かに二つの世界を救うために戦ったのだと、不思議な経験が決して夢やニセモノではないのだと、そう実感することができた」
◆報酬
・異世界から脱出した
正気度+1D10(初期の正気度を下回っていた場合のみ)
CON+5(正気度が初期の正気度を超えた数値のままゲームを終えた場合)
・『破壊神翼』アゼルクオン=ジェノメントを倒した
正気度+1D100(初期の正気度を下回っていた場合のみ)+初期に持っていた好きな戦闘技能に+1D3 +【神殺しの英雄】の称号を獲得。
・【SUB QUEST】と書かれたシナリオを全て見た。初期に持っていた好きな技能に+1D3
・『黒革の手帖』を読んで補正が入った 初期に持っていた好きな技能に+1D3
・『勇者』ユミリアと共闘して『破壊神翼』アゼルクオン=ジェノメントを倒した 好きな技能に+1D10
※長期間のセッション、お疲れ様でした。
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本作は、「 株式会社アークライト 」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『新クトゥルフ神話TRPG』の二次創作物です。
Call of Cthulhu is copyright ©1981, 2015, 2019 by Chaosium Inc. ;all rights reserved. Arranged by Arclight Inc.
Call of Cthulhu is a registered trademark of Chaosium Inc.
PUBLISHED BY KADOKAWA CORPORATION 「新クトゥルフ神話TRPG ルールブック」
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お久しぶりです。初めましての方には初めまして、逢魔時 夕と申します。
普段は異世界ものを書いています。新混沌を自称し、それに見合った内容の作品が多いです。
じゃあ、何故クトゥルフ神話TRPGに手を出したのかというと色々ありまして。
元々クトゥルフ自体は好きでした。それは、過去作品、特に『文学少年召喚』を読めば伝わると思います。
ただし、TRPGのセッション経験は一度のみ。高校生の頃、最早名前も覚えていない同級生達と遊んだ時のみです。
そんな私がこれを書くに至ったキッカケは、めめ村にてセッションされた「知を孕む母よ」でした。ごんずい様作のpixivにシナリオが投稿されているものですね。
で、それを見て思ったんです。やっぱり楽しいなぁって。
本シナリオは本日までめめ村でセッションされた作品や、過去に遊んだセッションの経験、そして何より新混沌派の一員たる私らしい語り口で執筆致しました。
第八のコジカ先生曰く、「ガチの活字変態(最上級の褒め言葉)」としての本領が発揮できているのではないでしょうか?
一週間以上の時間が溶けていきました。とてもとても長く複雑なシナリオです。これを書き上げられたことに、私はとても充足感を覚えております。
本編は既にお読みになっていると思いますので、十分お分かりだとは思いますが、かなりの長丁場となりますのでご承知おきください。
皆様が活字の海を楽しく泳げることを、一執筆者としてお祈りしております。
2024/02/03 逢魔時 夕(逢魔の黄昏)