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アダイブ日記  作者: 偽善者TO
始まりの8日間
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神室勇色[3日目]

世奈はうなされてる色の肩に優しく触れた。色の夢の凶器は消え去り優しい夢となったーーーーーー


色は世奈の肩で目を覚ました。

「ごめんっ!」

慌てて式が立ち上がった色を見て世奈は

「うなされてたら つい」

と笑いながら言った。そこに久我が現れ、謝った

「ごめん お前を責め立てるようなことして」

久我は頭をあげず時間だけがたっていく。困った顔をしていた色がようやく口を開けた。

「今の状況はよく分からないが今、俺は君に対して怒っていない。だから頭を上げてくれ。

「ありがとう……」

その先程とは違う口調に久我は迷いながらも感謝した。久我はほっとし、帰る流れになった時、色が唐突に質問をした。

「すまないが教えてくれ」

世奈と久我は不思議になりながらも聞いた。

「どうしたの」

「君たちは誰でここはどこなんだ」

唐突な質問で世奈と久我は頭が真っ白になった。

「おいおい何かの冗談かよw」

久我は冷や汗を流しながら引きつった顔で笑った。

「すまないが本当だ..」

それを聞いた2人は引きつった顔から青ざめた顔に変わっていくのだった


「目立った傷もないし大丈夫そうだね。」

保健室の先生は笑いながら色の肩を叩いた。

「え それだけですか」

「そうだ 記憶喪失なんてここじゃどうしようもないしな。専門の医師に聞かないとわからんw」

世奈の質問に軽い口調で答えた。

「そんな言い方ないんじゃないですか記憶喪失ですよ!」

先生の軽い答え方に対して怒りを隠せなかった世奈は怒鳴りつけるように言った。

「大きい声を出すな〜耳が痛い それに暗い雰囲気は好きじゃないだろ」

先生は耳を塞ぎながら真面目に答えた。数秒の間の後、世奈は謝った。

「神室大丈夫か。記憶喪失は今日一日でどうこうできる問題じゃない親御さんとも連絡は取れないし、1度家に戻れ」

「分かりました」

色が椅子から立ち上がると何かに気づき、先生に質問した。

「俺の家はどこでしょうか」

先生は頭を掻きながらペンで世奈を指さし家まで送ってやれと言った。帰りの準備を終え世奈が色の家を教える形で帰宅するのだった。帰宅途中色は色が忘れてしまった町について説明している世奈を見ながら微笑んだ。

「どしたの」

世奈を見て微笑んでいる色に聞いた。

「君のことは覚えてる気がしてね」

その言葉で世奈は今までの生徒会長としての努力が報われた気がして嬉しさで言葉が出なかった。

「おいおい昼間からいちゃつきやがってよ」

幸せな時間を奪うようにヤンキー三人衆が現れた。

「いえいえそんな関係ではありませんので」

ヤンキーのお粗末な質問にも答える世奈を見て色は微笑みながらため息をついた。

「へえーなら俺らにもチャンスがあるってことか」

ヤンキー達は不敵な笑みを浮かべながらそれぞれを見合った。そして世奈の細い腕を掴み強引に引き寄せた。それと同時に色に腹を殴られヤンキーの1人が叫んだ。

「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ 痛ええー」

その声に気を取られたヤンキーは世奈にするりと抜け出された。世奈は色の手をとり全速力で走った。息を切らし足を止めたところは色の家で世奈はその場に座った。

「はあはあ ここまで来れば大丈夫でしょ」

色は忘れているはずの家を見ていた。世奈はそれを見て呼吸を整えた。

「ここは俺の家....」

色はマンションを見上げながら嬉しそうに言った。

「そうだよ」

世奈は嬉しそうに笑った。色はほっとしたのか急な眠気に襲われた。

「今日はもう休むよ。ありがとう織織さん」

世奈は呼び方が変わっていることに気づいたが何も触れずそのまま色を見送った。


キャラクター説明

神室勇色

白い髪にがっしりとした体型で目立たないほどのく

まがある。周りに優しく勇ましい性格

織織世奈

青い髪にツインテール。落ち着いた顔立ちだが明る

くポジティブな性格で抜けているところがある。

石田久我

クリーム色の髪で少し髪を伸ばしている。クラスの

人気者でチャラけており人の入っては行けないライ

ンに手を出してしまうことがある。

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