神室弱色[3日目]
色はアラームより先に置き電池を抜く。キッチンに行くとメモがありそれを見るとしばらく動かなった。動いたとおもうとトイレに引きこもり出てこなくなったーーーーーー
[やばいやばいやばい 外に出るってそんなこと出来るわけないじゃん。]
メモ
学校に行き織織世奈に会い仲を良くすること
そのメモを読んだ色は外に出たくないためトイレに引きこもった。
ピンポーン
チャイムが鳴る。色が仕方なく出るとそこには世奈がいた。
「おっはよう!」
「お おはよう」
世奈の元気な挨拶に対して色はオドオドと挨拶した。
「ほら行くよ 準備して」
と色の寝間着姿を見て言った。
「はいっ」
バタバタと音を立てながら急いで準備をした。そして2人は学校へ向かった。昼休み、クラスの人気者である石田 久我が怖いもの見たさに色に話しかけた。
「なあなあ神室 お前、本当に自分の意思で暴れたのかよ。」
「え えっと....」
色が自分の知らないことに対して言葉が詰まる。
「この3日間お前を観察したが一昨日は真面目に授業受けてたし、昨日は
....いなかったけど今日も真面目だし....問題を起こしたのは始業式だけ」
ここまで言い切り少し考えた素振りをするともう一度喋りだした。
「お前いじめられてんじゃないのか? 始業式は命令されただけで本当はそういう奴じゃねえんじゃねえのか?」
教室の中は先程までの賑わいがなくなり誰もが色に関わらないように距離をとった。
「す すみませんっ!」
色はその雰囲気に耐えれず教室を抜け出し、屋上に続く階段に座り現実から目を背けるように目を塞いだ。
教室では世奈が久我にビンタをしていた。
「色は確かにやっちゃいけない事をやったかもしれない....それでも必死に生きてるんだよ!それを石田くんは知りもしないのに責め立てたんだよ」
久我はたった3日程度しか関わったことがない人に対してここまで言える世奈に驚いた。
「わかったよ。神室くんに謝ってくるよ」
そういうと久我は色を探しに行った。それを追いかけるように世奈も色を探しに行った。
いつの間にか眠っていた色は夢を見ていた。それは今日あった人々の暴言や軽蔑の顔。それが色を取り囲んで少しづつ近ずいてくる。色は考えてしまう人が自分を軽蔑しているのではないか。それが先程の現実でこの夢の中なのだ。現実が夢となることで現実が良くなる....そんなことを信じて。夢の中ではたくさんの軽蔑の言葉が飛び交い色を傷つけていくそしてそれは集まり凶器となって色へ向かってくる。それを止めようとするとたくさんの障害物によって阻まれる。凶器がそのまま突っ込んでくる。色は目をつぶる....
キャラクター説明
神室眠色
白い髪にがっしりとした体型で目立たないほどのくまがある。自分を
卑下した下からの性格。
織織世奈
青い髪にツインテール。落ち着いた顔立ちだが明るくポジティブな性
格で抜けているところがある。
石田久我
クリーム色の髪で少し髪を伸ばしている。クラスの人気者でチャラけ
ており人の入っては行けないラインに手を出してしまうことがある。