神室 眠色[2日目]
ピピピ
部屋の中はアラームの音で満たされた。そして何時間もの時間が経つ。それでも色は起きないーーーーーー
ピーンポーン
チャイムの音で色は目を覚ました
「はーい」
色が扉を開けるとそこには頬を膨らませ怒っている世奈がいた。
「どうして今日来なかったの!!」
「え〜寝てた〜」
と色は面倒くさそうに答えた
「え〜寝てた〜じゃないよ!!約束してたのに」
色が時計を見ると針は5時を指しておりもう一度世奈を見て言った。
「とりあえず部屋入りなよ」
その時色は靴に書かれている世奈という名前を見つける。
「うん ありがとう…」
世奈はその場の雰囲気に飲まれそうになるが同じ質問を家に入りながらする。
「じゃなくて なんで昨日は来たのに今日は来ないのさ!」
色はそれを無視し世奈を部屋に案内すると水を持ってくるためキッチンに向かった。だが色はキッチンにある机のノートを見つける。色はそれを読んだ。世奈は色が来ないことに疑問を抱きキッチンに向かった。
キッチンで世奈はそのノートを見た。そこに書かれていたのは1分単位で書かれていた昨日の事だった。そこには世奈の言動も書いてあった。
「ひっ……」
世奈は後ずさりをし、そのまま色の家を走って出ていった。
「え ちょと待って....」
わけが分からない状態に戸惑って少し考えた。
[このノートに書かれてることが本当なら僕は昨日あの世奈って子とあっていたそして学校に行く約束をした。]
色はノートに書かれていたことを要約して昨日の自分の伝えたかったことを読み解く。
[昨日の僕は世奈に会って欲しくて明日の僕に繋げたかった……]
そして今の現状を整理した内容と重ねる。
[今、僕は世奈に気持ち悪い日記を見られてストーカーみたいな扱いをされたわけか]
色はそこまで考えると面倒くさくなりゆっくりと部屋に向かった。
部屋の中に入るとそこには世奈が忘れたであろう鞄があった。
「本当に面倒くさい……」
頭をポリポリとかきながらそう言った。そして身支度を済ませて世奈を追いかけた。色の鍛えられた体は想像以上の脚力を持っており人並み以上の走りを見せた。そして歩いて帰っている世奈に追いついた。それに気づいた世奈は体を90度に曲げ謝った。
「ごめん! 勝手に人の日記見てしかもそれだけで決めつけて勝手に逃げて本当にごめん!」
「いや人の言動1分置きに書いてるのなんか見たら誰だって怖いよ」
と言うと自分を卑下している勘違いして世奈は
「やっぱ忘れることだってあるわけだし誰だって日記を書くわけだし仕方ないよね うん 仕方ない!」
と色を励ました。
「それは普通じゃないでしょ」
と色が言うと世奈は笑いだした。それにつられて色も笑うのだった。
そして鞄を渡し何気ない話を少ししてから2人は別々の方向へ帰っていった。家に着き机の上のノートをとりノートの紙を1枚破りとり何かをメモし、気持ちよさそうに眠るのだった。
キャラクター説明
神室眠色
白い髪にがっしりとした体型で目立たないほどのく
まがある。おっとりとしており眠ることが好き。
織織世奈
青い髪にツインテール。落ち着いた顔立ちだが明る
くポジティブな性格で抜けているところがある。