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72回目 間章/ここまでの経緯

 この部分を含めた何回かは、ここまでの粗筋であったり、作中内のこれまでの経緯になる。

 前章の振り返りと、説明不足だった部分の解説などをしていきたい。

 ここからが実質的な第一章になるかもしれない。

 ようは、ここから読めば良いという事に。

 何のことは無い、短くまとめることが出来なかった能力の無さを露呈してるだけだ。


 そういった色々諸々を含めて、冒頭の何回かは粗筋や解説になるかと。

 また、ここから本格的な戦闘なども始まっていく予定。

 これを書いてる時点ではどうなるか分からないけど。

 そんなこんなを含めて、今後もよろしく。

 ある日、突如出現した大穴。

 地球上に数カ所あらわれたそれらは、そのどれもが別々の異世界に通じる道だった。

 直径10キロ、長さ1万キロほどの大きなトンネル。

 そこを通って向かった世界は、地球と似たような環境を持ってる別世界であった。



 日本にもこのトンネルはあらわれ、それが何であるのかの調査が進んでいた。

 それが異世界に通じていると判明し、更には無人地帯である事も確認された。

 手つかずの土地がそこにある。

 日本にとってこれは大きな朗報となった。



 鉱物資源に乏しいのが日本である。

 どれ程技術が発展し、文明が成長してもこれは変わらない。

 産業を支える各資源を外国に頼らざるえないというのは、国家存亡において著しく不利な条件となる。

 この資源の供給を停止させられた事が、戦争の原因ともなった程に。

 そんな日本にとって、埋蔵資源が存在するかもしれない場所に出る事が出来たのは僥倖だった。



 調査の結果、日本に繋がってる異世界でも埋蔵資源の存在が確認された。

 また、観測衛星の打ち上げにより、この星の大きさが地球よりも巨大である事も確認された。

 それだけの広大な土地が、無人地帯のままそこにある。

 開拓も開発も好きなだけ出来る。

 この好機を逃す程日本はノロマではなかった。



 もちろん、異世界の開拓が簡単に進むわけがない。

 地球との違いもあるだろうという事で、当初は慎重に調査を進めていった。

 そもそも資源があるにしても、どこに埋まってるのかも分からない。

 それらを探すのも一苦労である。

 根気よく、継続した活動が必要となる。

 だが、それらよりも大きな脅威が異世界にはあった。

 モンスターである。



 人類のような文明は確認出来なかったが、生物がいないわけではない。

 様々な動植物や昆虫などが地球にいるように、異世界にも生命体は存在する。

 姿形はさすがに違うが、大半は地球におけるものと同じような生態をしていた。

 だが、例外と言えるような存在がいた。

 地球に存在する動物などに近いようでいて、何かが決定的に違うもの。

 旺盛な攻撃欲求をもってると推測されるほどに攻撃的な生物。

 個体の能力だけ見るならば、人類を軽く圧倒する存在。

 小さいものでも大型犬ほどの大きさを持ち。

 巨大なものでは全長数十メートルに及ぼうかという巨大な生命体。

 神話や伝承にあるような存在に近い姿や性質を持つそれらを、人類はモンスターと呼んだ。



 核と呼ばれる特殊な器官を持つこれらは、開拓における最大の障害となった。

 動物であるならば、特に理由もなく襲ってくる事はない。

 相手の縄張りに入ったり、空腹時であるならば襲ってくる事はあるだろう。

 しかし、そうでなければ脅威にならない事もあるのが動物だ。

 モンスターはこういった常識が通用しない。

 遭遇すれば必ず襲ってくる。

 その為、これらと遭遇した場合に受ける被害は相当なものとなってしまった。



 これに対応するために、異世界に赴いた者達は安全の確保を政府に求めた。

 これが出来ねば作業を全く進められないのだから当然だろう。

 しかし、政府の対応は芳しいものではない。

 一応、害獣駆除とみなして対処はしようとした。

 もちろん失敗する事になる。

 小型のモンスターならともかく、頻繁に遭遇する中型のモンスターが相手だと効果がないからだ。

 なにせ、最大で体長10メートルになろうかという巨体である。

 狩猟銃では対処しきれない。

 銃弾の威力は充分ではあるのだが、一発二発では仕留めきれない事が多いのだ。

 これへの対処は、民間の銃器保有者による害獣駆除では到底追いつかない。

 それこそ自衛隊の保有する歩兵銃でないと難しいほどであった。

 そして、自衛隊の投入なんて簡単にできる事ではない。



 ここに至り、新地道に赴いた者達は自力で現状をどうにかするしかなくなった。

 だが、免許をとって銃器を保有するには時間と手間がかかる。

 今すぐにでも対処しなければならないのに、悠長に試験を受けてる場合ではなかった。

 それは異世界に出向いてる企業も同じである。

 折角資源があるのに、それを入手出来ないのでは利益にならない。

 現地に出向かせてる社員の命も危険にさらされる。

 このため、現地に進出していた、そして進出しようとしてた企業は独自に武装を入手するようになる。

 企業は自分らの活動範囲をひろめるために。

 それは自分の命を守りたい現地の者達と利害の一致をみた。



 兵器産業とも協力し、独自に銃器を入手した企業は、それを自社の社員に装備させていった。

 また、武装をもとめる者達にも販売していった。

 こうしてどうにか対抗手段を得る事になった者達は、あらためて開拓に乗り出していく事になる。

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おまえら、教えやがれ
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  ↓
http://rnowhj2anwpq4wa.seesaa.net/article/479725667.html

『ピクシブのブースを使ってるので、その事を伝えておかねば』
http://rnowhj2anwpq4wa.seesaa.net/article/477601321.html

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