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53回目 周辺探索

 探索業務に就いた戦闘部隊は、事前に渡されていた情報をもとに進んでいく。

 観測衛星のおかげで、地形がどうなってるのかは割る程度分かっている。

 それをもとに、車輌でも進めそうな場所を選んで進んでいた。

 もっとも、密林とまではいかないまでも、木々の生い茂ってる場所である。

 通り抜けられる幅がない事も多々あり、行進は思うように進まない。



 他にも、思ったよりもぬかるんでる場所があったり、凹凸が激しい場所があったり。

 木の根が張りだしていて、とても進めないという事もある。

 木々に隠れて分からなかったが、車輌で超えるには大きすぎる段差がある場合もあった。

 とにかく予定通りにはいかない。

 木々を切り倒し、凹凸を整地すれば問題はないだろう。

 だが、そんな事をする人員も機材もない。

 多少の事なら排除出来るよう工作機器も持ってきてはいるのだが。

 あいにくと、少々の手入れでどうにかなるようなものばかりではない。

 おかげで予定よりも大分遅れて進む事になってしまう。



 もっとも、それもある程度は予想している事ではあった。

 そう簡単に目的地点に進めるなどとは誰も考えてはいない。

 観測衛星からでは分からない部分は出て来る。

 それらがどれ程の障害になるかは、実際に出向いてみないと分からない。

 そんな事、この異世界における開拓で常に起こってきた出来事だ。

 今更文句を言うような者はいない。

 それでも迂回に次ぐ迂回、新たな道を探して更なる探索をする手間。

 それらが苛立ちを募らせてはいった。



「予想通りって言えば予想通りだけどな」

 結局、一日目はさほど進展もせずに終わった。

 上陸拠点かれはそれなりの遠くまでやってきたが、それでもさほど離れてるわけではない。

「やっぱり思うようにはいかないわな」

「道を通せればいいんですけどね」

「やりたくても、工事が出来る奴がいないけどな」

「事前の調査なんだから仕方ないさ」

 これが本格的な工事作業ではない、その前段階である事。

 何も分かってないのだから、色々と手間取る事が多くなる。

 あくまで今は事前の準備段階なのだ。

 思うように進まなくて当たり前である。

「明日も遠回りするんですかね」

 班員の一人が聞いてくる。

 タクヤは迷うことなく答えた。

「当たり前だろ」

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おまえら、教えやがれ
  ↓
  ↓
http://rnowhj2anwpq4wa.seesaa.net/article/479725667.html

『ピクシブのブースを使ってるので、その事を伝えておかねば』
http://rnowhj2anwpq4wa.seesaa.net/article/477601321.html

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