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異世界防衛戦記 ~トンネルの向こうは戦場だった~  作者: よぎそーと
1章 異世界

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36回目 新たな大陸にて

 長いような短いような航海を終えて、船団は目的地へと到着していく。

 衛星からの観測で目星をつけていた上陸予定地へと向かい、そこに輸送していた様々なものを展開していく。

 浮き桟橋を造り、物資を陸揚げし、拠点を作っていく。

 新たに始まる開拓作業に、上陸した者達は緊張しつつも作業を進めていく。

 今までそうしてきたように。

「まあ、今までと同じだ」

 部下と自分にそう言い聞かせながらタクヤも行動していく。

 周辺の警戒と偵察。

 警戒のための装置の設置。

 それらをこなし、居住出来る環境を少しずつ作っていく。

 さすがに一日で全ての作業を終える事は出来ないが、それでも可能な限りの仕事をこなしていく。

 そうしなければ落ち着いて寝る場所さえも作れない。

 とにかくモンスターの接近を感知出来ること。

 そして、可能な限り撃退出来ること。

 これだけを念頭に作業を進めていく。



 そういった作業をこなすための人員や物資が船から降ろされていく。

 設置された浮き桟橋を、荷物を積んだ車輌が何度も往復する。

 今後の開拓を見越して可能な限り多くの物資が持ち込まれている。

 その為、荷下ろしも簡単に終わるわけではない。

 複数の船に積み込まれた荷物をおろすとなると、それなりの時間が必要になる。

 しばらくは上陸地点近辺の海域で船は碇を降ろす事になった。



 結局、荷物の積み卸しには数日の時間がかかる事となった。

 それが終わると船団は帰路についていく。

 新たな大陸に入植者を残して。

 荷物と共に開拓の下地作りで残った者達は、遠ざかっていく船団を見るとは無しに見つめていく。

 分かってはいるのだが、何もない場所に取り残されるというのは寂しさと恐ろしさを感じさせる。

 これから次の船団が来るまで、自分達だけであらゆる脅威を凌いでいかねばならないのだから。

 海を渡っての入植なのだから、こればかりは仕方ない。

 なのだが、やはり通信も移動も途絶してるというのは不安が大きくなる。

 もしかしたら物資が足りなくなるという危機感。

 応援を頼もうにもそれも出来ないという恐怖。

 それらと隣合わせになりながら、上陸者達は作業を進めていった。



 帰投した船団は、大陸が見えた頃に通信を行い、無事に上陸が終わった事を報告する。

 まだ新たな大陸との間に通信手段が確立されてないので、連絡はどうしても遅れてしまう。

 衛星を中継する通信手段もあるにはあるが、まだまだ衛星そのものが少ないので常時可能な連絡手段にはなってない。

 その為、こうした報告は通信が届く距離に近づいてからというのが今も当たり前であった。

 それも開拓が進めば改善されるであろうが。

 現状ではまだまだ報告一つあげるだけでも時間がかかる。

 時差もなく通信が行えるのは新開市を含む一部地域に留まっている。

 いずれこの問題も解消されるであろうが、それまでにはまだまだ長い時間がかかりそうであった。

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おまえら、教えやがれ
  ↓
  ↓
http://rnowhj2anwpq4wa.seesaa.net/article/479725667.html

『ピクシブのブースを使ってるので、その事を伝えておかねば』
http://rnowhj2anwpq4wa.seesaa.net/article/477601321.html

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