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152回目 巨人調査

 偵察に出る特別編成の部隊。

 小型装甲車と軽装甲車によるその部隊は、輸送鉄道に乗って目的地近くまで運ばれる。

 そこからは輸送車両で運ばれて監視基地へ。

 大穴に最も近いそこに到着してから、あらためて出発する事になる。



 それらは監視基地から改めて情報を提供される。

 その時点までに分かってること、周囲の状況など。

 特に目新しい事はなかったが、それでも現状確認のための貴重な情報だった。

 それらを得てから出発をする。

 とはいえ、すぐに目的地に向かうというわけではない。

 そこから先は探索もろくに済んでない場所になる。

 まずは道を探りながらの進行となった。



 気を遣う作業になる。

 モンスターにも注意が必要だが、それ以上に巨人の事を考えねばならない。

 今回の行動は、極力相手に気付かれない事が求められる。

 でないと偵察や観察の意味がないからだ。

 いずれはバレるにしても、それは出来るだけ後の方がいい。

 それまではこちらの事は秘密にしておきたかった。

 相手に知られてないというのは、とてつもなく大きな利点になるのだから。



 その為にも、姿はもちろん物音も極力消さねばならない。

 なのだが、これがかなりの難題だった。

 姿もそうだが音を出さないのが難しい。

 足音や枝葉と体がこすれる音もなるべく無くしたい。

 それらがもしかしたら相手の耳に入るかもしれないからだ。

 また、匂いも出来れば消したい。

 動物ならばそれだけで自分の位置を特定してくる。

 巨人の感覚もそれくらいに鋭いならば、こちらの存在を相手に露見されるきっかけになりかねない。

 一番の問題は足音や通ったあとである。

 獣道のように、踏み固められて作られる道というのはどうしても出来てしまう。

 それを出来るだけ残さず、また、目に付かないようにしておきたい。



 そう考えると車輌での接近はかなり難しくなる。

 エンジンなどの駆動音がどうしてもするからだ。

 排気ガスの匂いもある。

 通った跡など嫌と言う程露骨に残る。

 なので、これらでの接近はある程度までとなってしまう。

 そこから先は歩きになる。



 だが、その前にまずは現地の調査である。

 衛星や航空機からの観測である程度の目星はつけられてはいる。

 その為、適切な道筋はある程度目星はついていた。

 しかし、実際にどうなってるかは、直に現地に出向いてみないと分からない。

 その為の下準備が始まる。

 そんなわけで、暫くは基地から往復の日々が始まる。

 外に出て調査をして、それから戻ってまた外に出て。

 これを繰り返しながら目的地へと向かっていく。

 そうして目的地まで進みながら、様々な準備をしていく。



 基地から巨人達の居住地まではかなりの距離がある。

 距離にして1000キロ以上は離れてる。

 その途中に中継地を作って、燃料などを保管しておかねばならない。

 でないと航続距離が足りなくなる。

 これを作る事も含めての探索・偵察作業である。

 時間も手間もかかるものだった。

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おまえら、教えやがれ
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  ↓
http://rnowhj2anwpq4wa.seesaa.net/article/479725667.html

『ピクシブのブースを使ってるので、その事を伝えておかねば』
http://rnowhj2anwpq4wa.seesaa.net/article/477601321.html

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