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異世界防衛戦記 ~トンネルの向こうは戦場だった~  作者: よぎそーと
1章 異世界

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12回目 別大陸におけるモンスター駆除業務 5

 幸い、先頭を走ってる者達は、的確にモンスターを倒していく。

 重機関銃は一体ずつ連射を叩き込んでいき、それらが頭や胸などに当たっていく。

 発達した後ろ足二本で走る恐竜型中型モンスターは、前傾姿勢で頭を前に出す姿勢をとる。

 その為、落ち着いて狙えば頭を撃ち抜くことは難しくはない。

 武装車輌の銃手は慌てる事無くモンスターを狙い、突き出された頭を撃ち抜いていく。

 分厚い表皮と筋肉、その下にある頭蓋骨を貫通した弾丸は、モンスターの脳みそを攪拌していった事だろう。

 それがモンスターの動きを止めさせていく。

 モンスターも動物と同じで、頭で考えると言われている。

 その為、頭を破壊すれば能動的な行動がほぼ不可能になる。

 今回のモンスターも例外ではない。

 頭が吹き飛んだモンスターは、走って生きた勢いがあるのですぐには止まらない。

 だが、勢いのままにいくらか進んだところで派手に転んでいく。

 それを見越して先頭を走る者達は、左右に避けていく。

 タクヤ達もそれに続いていく。

 そうして全員が倒れたモンスターを抜けたところで、一度停止した。

 止めを刺すために。



「本当に、面倒だよな」

 言いながら班員が歩兵銃でモンスターの急所を撃ち抜いていく。

 核と言われる水晶のような結晶体を、モンスターは体のどこかに備えている。

 体表に浮かび上がってきてる(というより、体に埋め込まれてるように見える)それは、モンスターの根源とも言われている。

 脳や心臓のような重要な器官と同様、この核がモンスターの生命を司っている。

 これが残ってると、モンスターは傷を癒して復活する事がある。

 さすがに重要器官が破壊されていたらどうにもならないようだが、ある程度の怪我ならば時間とともにふさがってしまう。

 なので、モンスターを倒したら核を破壊するのが基本になっていた。

 さもなくば、研究のために切り離して持ち帰るかだ。

 さすがに切り離す作業をするほどの余裕は無い。

 例えそれだけの余裕があっても、さっさと帰還したいというのが外回りに出た者達の気持ちだ。

 なので、たいていの場合は、核を破壊してモンスターに止めを刺す事になる。

 今回も例外はなく、核を破壊してモンスターを消滅させていく。



 核によって回復するモンスター。

 それは、核の破壊による消滅と対になっている。

 比喩でも何でもなく、文字通りに消滅する。

 核を破壊されれば、あるいは核を体から切り離せば、その瞬間にモンスターの体は消滅していく。

 砂のような細かな粒状態になって。

 人によってはそれを灰化という事もある。

 分解された体の状態が、まるで灰のようであるからだ。

 実際には灰とはまた違った物質であるようなのだが。

 はっきりしてるのは、核が無ければモンスターは姿を保ってられない事。

 核によって存在してると言われる所以になっている。



 そんなモンスターの核を見つけて破壊していく。

 残しておいても禍根を残すだけである。

 憐憫や情けで、「そこまでしなくても」などとは思わない。

 そんな考えも抱かない。

 そうした情けは後に自分達に災厄となってふりかかるからだ。

 実際、変な愛護意識によってか、そこまでしなくても、という声が上がった事もある。

 倒したモンスターに追い打ちをかけるなんて、というわけだ。

 どうも核の破壊が、死体を蹴るような、追い打ちをかけるように見えたらしい。

 そのせいで、止めを刺さずにモンスターの死体を放置した事もあった。

 当然ながらそれは、生き残りのモンスターを生み出し、後に再度の襲撃となって返ってきた。

 酷い場合は町が襲われて死人が何人も出る事もあった。



 そんな事があって以来、可能な限りモンスターは核を破壊して消滅させるようになっている。

 再び町まで破壊されないように。

 それでも、可哀相だとか、やりすぎだという声はあがる。

 こりもしない、反省もしない人間はどこにもいるものだ。

 そんな人間は、やがて人知れず消えていく事になった。

 本当に行方不明になっていく。

 ある日突然姿を消し、二度とあらわれる事は無い。

 それはこの異世界では特に珍しくもない事である。

 問題になるような事を擁護する者達は、日をおかずに消えていく。

 それを他の人々が気にする事もない。

 捜査機関は多少は動くが、それもどこか適当である。

 熱意のない調査は、さほど時間をおかずに打ち切りとなる。

 人を危険にさらすような者達への対処は、だいたいこのようなものとなる。

 まずは生き残る事。

 新地道においてはこれが何よりも優先される。

 ただそれだけである。



 タクヤもそうした風潮に順応していた。

 というか、危険と隣り合わせの異世界では、まずは生き残る事が優先される。

 敵であるモンスターに情けをかけるような馬鹿な事はしないし出来ない。

 また、確実に止めを刺す事を何よりも求めていく。

 身の安全を確保するためにも、それは必須であった。

 生き残っていたら、いつか再びあらわれるかもしれない。

 だが、死ねば決して蘇ってはこない。

 だから確実に仕留めねばならなかった。

 全ては自分達の損失を減らし、生き延びる機会を増やすためである。

 風潮というよりは、それが必須の手段となっていた。



 モンスターという不可解な存在は分かってない事の方が多い。

 それでも、とりあえず核を破壊しておけば復活しない、というのはほぼ確実と言われている。

 もしかしたら死んでも復活するかもしれないが、現在までの調査や観測結果からすれば、その心配は無い。

 だからこそ、脅威を少しでも減らす為に止めをさしていく。

 これが町の周囲の調査に出るタクヤ達に求められてる仕事でもある。

 それもあるから、決して手を抜く事は出来なかった。

 倒したモンスターを確実に消滅させていく。

 それが終わってから、タクヤ達は再び移動をしていく。

 見回りはまだ終わっておらず、様子を見なければならない場所は多い。

 それらを巡る為にも、いつまでも一カ所に留まっているわけにはいかなかった。

 司令部にモンスターの発見と遭遇、それらの殲滅を連絡しながら、タクヤ達は残りの過程をこなしていった。

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おまえら、教えやがれ
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http://rnowhj2anwpq4wa.seesaa.net/article/479725667.html

『ピクシブのブースを使ってるので、その事を伝えておかねば』
http://rnowhj2anwpq4wa.seesaa.net/article/477601321.html

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