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C1A

作者: AnnA

 こんな普通の毎日に飽きていた私たち。



          もっと刺激的な日常生活を送りたかった。そう…毎日願っていた。


 皆と出会って青春を満喫できたような気がした終業式。




       こんなにも「もっと一緒にいたい」と願ったのは初めてだった。






中学校一年生。


     私立女子中学校に通う安奈はどこといった特徴はない。


               勉強は人並み。

                            部活は文化系。


      特技はなし。       ただ平凡に毎日を過ごしていた。


 




    入学式にこれから一年間一緒に過ごす仲間たちの顔と名前を早く覚えようと必死だった。







        「ありさ」



  私は自分と正反対のこの女の子と気が合いそうな気がしていた。



        キリスト教の学校なので毎朝礼拝がある。



      私の隣の席はそのありさだった。



                   「よろしくね、ありさちゃん」



    そっけなく不機嫌そうな顔をしたありさはよろしく、とにっこりと笑ってくれた。




  

  そして私の中学校生活は始まった。



   たちまち私とありさは仲良くなった。



         「おはよ〜」


                 『『おはよ〜』』



      友達もたくさんできた。



                    担任は男で体育の先生だ。


         「一番うるさいクラス」



    三日めにしてそう呼ばれた。



  だけど…そんなんでも仲良くできるこのクラスが私は誇らしかった。



    出会いと別れの季節の春はあっという間に過ぎていき、誰かが夏を送ってきた。




   ある日、ありさはパッツンと私と仲良くするのをやめた。


     「おはよ〜」


         『………』


      何かおかしいなぁ…

      なんかしたかな…



    私の性格上、大人数との交流は苦手なのでありさと仲良くなってからは「ありさ」「ありさ」で

   ほかの人との交流はまったくなかったのだ。だから、ありさが私から離れたとき、私はまったく独りだった。


           どのくらい独りだっただろう。


        私は寮生だった。同じ寮生のあやとありさは仲良くなっていた。


           ありさの勝手なのに…誰と仲良くしようがありさの自由なのに…

          入学当初に挨拶してきてくれたあやが一瞬憎くなった。

     

 

    そして夏休みが始まった。


      「元気でね〜」


            同じ寮生のミカにそういって地元へ帰った。


    もちろんながら地元でも気になって気になってゆっくりする事はできなかった。


      『学校に行ったら「おはよう〜」って言ってくれるかな…ありさ…』


     そう思いながら寮に帰っていった。


            寮に帰るともう四時半でお風呂の時間だった。


         あやも帰ってきたいた。


      一番乗りでお風呂に入ると二番のり★と言いながらあやが入ってきた。


        「おかえり〜」


              『ただいま〜』



    『ねぇ、安奈・・・?』


      「ど〜した!?」


     『やっぱりあや、ありさ無理だわ』


      「なして!?」

          衝撃の出来事。

        『…ベタベタじゃん!?あれ…ちょっと引くっつか…』


       「へ〜……そっか…でもさっ…あやの自由にしたほうが良いと思う!」



                 『ごめんね…安奈、ありさばすきでしょ?』


           「…気にしないでっ♪」



    初めて…自分が惨めな気持ちになった。

            「ふざけてる」

             「ありさがかわいそう」


       人は好きなものをなんでも優先に考えるものだと思う。

       私は…ありさが正しいものだという事が当たり前…

    それを基準にして物事を考えていた。


        なのに…あやにも良い顔をしていたような気がする。


自分が情けなく思えた。



         『ごめんね。あやのことありさば裏切ったって決め付けてた。

          何をしようがあやの勝手なのに、ありさがあや選んだからって

          安奈、ありさが正しいって決め付けていた。

          我を通したかったけど、あやを選んだありさ、

          ありさの事受け付けなかったあやを憎んでた。

          二人に良い顔していた。ごめんね』




                        「いや…あやこそごめんね。安奈はありさの事すごく好きなんだね。

                         でもだからこそ安奈に話さなきゃって思った。

                         これでもし安奈があやを嫌いになっても…憎くなっても…

                         あやは安奈を嫌いになれないし、これからも仲良くしたいです。

                         ありさにも申し訳ないと思っている。

                         あやのせいでクラスの半分が行き場をなくす事になるのは

                         すごく申し訳ないし、あやの皆が思う信頼もなくすと思う。

                         ごめんね。」


 


         『いや…でも、ありさに話してほしい。その事…

          ありさ…ああ見えて結構傷つきやすいし。

          それに、ありさがそれを知らなきゃありさ…あやに

          裏切られたって思うかもしれないから。

          二人が二人良い思いする事はないと思うけど、

          言わなきゃ二人とも後悔すると思うよ。

          今でも安奈はやっぱりありさと仲良くしたい。

          だけど、あやとも仲良くしたいから、

          これからもよろしくね。』



                         「ごめんね…。でもあやはありさにそう言う勇気がないや…

                          自分が言わなきゃならない事だけど…

                          ちょっと時間がかかりそうです」



         『安奈から言っておくか………??』


  

                         「できればお願いしたい…」

  


         『いいよっ☆』


                         「いつもごめんね…」



         『いや……』



   お風呂から上がった後、手紙の交換をして、私はありさに結構重い想いび宅急便を届ける役目になった。


        これでいいのかな…



           一緒にいたい。      離れたくない…


               一緒に笑いあいたいよ…



         その想いだけだった。また友情が戻る事をしんじていた。


          


  「おはよ〜」



    いつもどおりに教室へ入っていった。

   昨晩よく考えてだした…私が言ってはならないと思った。


         あやがありさに言わなきゃ…



     だからその「手助け」をする事にした。

    



      『安奈…なんかこのごろあやが変なんだけど、なんか知らない?』



              「えっ………寮ではあんまり言ってないよ。」



         あんまり…少しは言っていたから。


      『ふーん。どうしたんだろ…』



              「なんか悩んでるんじゃない?」



         本当に悩んでいるから。


      『聞いてみてっ!!』



         くると思った。



              「それはありさ自身があやに聞かなきゃだめだと思う…」




   結局…言わなかった。少ししか。



         それがきっかけで私とありさはまた仲良くなった。


   


      大丈夫…明日も仲良くできる…

     そう思う夜が続いていた。

      メールの返信が遅れれば、

     「嫌われたかな・・・」と思ったりもした。

     とにかく嫌われたくなかった。



結構長く続いた。

  気づけば冬休みに入っていた。

    



       ありさはクリスマスは合宿先で過ごすらしい。

       運動系に入っているありさは合宿らしくて船の中など一日中メールをしていた。



 


   モーニングメールも届いた。

 


        うれしかった。



      冬休み明けに行った席替えで私とありさの席は近くなった。


    ありさの右はサヤカという、ありさの一番嫌いな人物だった。

   斜め後ろはあや…サヤカの後ろだ。

   また二人の友情が蘇ったらどうしよう…とも思った。

   自分がありさに依存していた事に気づかされたのはもっと後の事だった。

   だけど…近くにはあやが入学式から一緒にいたエマもいた。

   少し安心した。

  


    席替えがきっかけで、安奈、ありさ、あや、エマ…

    あと一人…安奈の右の席のカノコとも仲良くなった。

    クラスの中心的人物となった。

    皆は私たち五人を怖がり、逆らおうとしなかった。

    一言でいうと…『調子に乗っていた』



      私が思ったとおり、あやとありさはよくつるむようになっていった。

     二人ともすきだったから別によかった。

     だけど…辛かった。

     何かを話すとき…ありさが呼ぶのは私だった。

      『あや〜』  …呼び声はいつの間にか変わっていた。

     うれしいのはわかっていた。

     ありさが一番このグループになる事を望んでいた事は知っていた。

     だけど…それが私にとって幸せなものだと私自身も思い込んでいた。

     精神的に弱っていって、誰でもいいから話を聞いてほしくて…

     そんなとき、エマが私に言ってきてくれた。  

  

     『安奈元気ないー』


        「そう??」



     『不安なの?』


        「何が?」



     『二人…?』



        「………」


     『メールするからー』



  本当はうれしかった。気づいてくれる人がいて。

 


   夜の九時にメールが届いた。


    「メールしてみたー笑」


      


           『どしたーーー塚どこまで話した…?』


    




    「あやがちょっと嫌的なこと」


         




           『いやいや…むしろ好きだけど☆

            だけど…二人が孤立しそうで怖い…』


      








   「てかてか エマも

    あんなの立場だったら

    あんまいい気はしないけどねー」


       





           『皆と仲良くしたいんだけど…

            安奈あやみたいに面白くないし…ノリよくないし…』


     



    「わかる エマも好きだし。

         あやも

         ありさも

   

      あんなは ありさと仲良くしたい

      系なんでしょー??

      でも あやがいるからーみたいな」


        『あやが邪魔とかじゃないんだけど…

         言葉かえると取られそうで怖いっていうか…

         ありさの自由だからどこいっても関係ないんだけど…』



    「つーか あんなもエマも

     なんとなく 立場??的なの

     似てるじゃん☆

   

     ありさとあや 趣味とか

     あうからしょうがないのかもしれないけど

     ちょっと 悪く言うと勝手じゃん」



         『悪くいうとね…

          今のグループダイスキだし、一緒にいたいけど、、、』



    「あー えまもこんな事望んでなかったー

     四人で仲良くできるのかと思ってた←

     でも今実際いい気してるのはありさとあやだけじゃん??

     二人が悪いとかじゃないけどね。


     だってさ あやとかエマとか

     てか、前自分が一緒にいた人がありさば 仲間はずれ的な事しちゃったじゃん。

     そのときでも あんな ありさのほう行った?行ってあげた?

     まあ そんなことしたのに


     あやがありさの事好きになったら あんなと 喋る回数が

     減ったとかあんなかわいそうだと 思うさ☆☆」



         『もうすぐでクラスはなれるからその時にあやありさが離れてほしい…

          とか望んでたりもしたさ。。。

          だけど…やっぱり怖いし…ありさがあや取ったら

          安奈…このグループから抜けざる負えないな…て』



    「でも頑張れば我慢はできると思うさ♪エマはね。

     あんなもさ もっと話に入って来ればいいじゃん!!!!!

     なんかマンガ? アニメ? の話されると入っていけないけど…

     あと十何日しかないからさー

     クラスも離れる可能性大だし…今よりは関係 悪くしたくない」



         『二人が笑ってると…面白い話なのかもしれないけど

          なんでか笑えないし…意味わかんなくなる、自分が。

          だんだんさめていくっていうか、分からない。

          理解しようともしなくなる。

          それが悔しいの』



    「しょっちゅーだよ

     意味わかんないさ(笑

     二人が爆笑してても

     わかんないからなんも笑えないし

     でもあやとありさが離れる事はないよ思うから

     やっぱしょうがないかなってなるし

     二人だけで話すなとか言う権利ないし」


          『怖いさ、とにかく怖いの。

           なんでこんなに依存してんのかなーて思うし

           クラスがもし離れても行き来したら

           どっちにしても立場なくなっちゃうのかなーとか思うし。』



    「クラス離れたらそこまでは仲良くなんないと思う たぶん

     最初は行ったりきたりすると思うけど……。

     なんかしょうがないしかいえないんだけど(泣)

     ため息ばっかりで嫌になる…

     怖いのはわかるよ エマもだし」



           『だったらいいな…

            そう思っちゃだめなのかもしれないけど

            いつの間にか思ってるから

            やっぱり依存してるんだなて思う。

            怖いや。』



    「辛い…

     グループから外れそうでマジやだ エマはーーー


     あやと仲良くしたい てか 今のグループ皆と仲良くしたい

     一番とかなくて皆が同じくらいで

     あやとありさが仲良くしてても嫉妬的なのしたくないし

     五人が皆誰とでもいれるみたいな

     無理なんだけどねー」


           『ありさに嫌われたら…って

            好かれたいとか思うの…特別扱いしちゃだめなのに

            なんでもありさを基準にして考えてるの…

            でも…あやはエマの事一番に考えてると思うよ

            昨日の放課後とか…

            だから大丈夫だよ★』


    「あんな 結構限界きちゃってる系だねー

     ありさが今どう思ってるのかはわかんないけど・・・

     あんな ありさの事、好きなんだなって見ててわかる

     これ 言ってもいいのかわかんないけど

     この際言っても罰あたらないべ

     ありさね、前 最近あんな話に入ってこなくない?

     なんかよくわかんない って言ってたから

     ありさも、あんなの気持ち分かってないと思う

     悪い意味じゃないと思う 口調からして

     あや そうだったらいいな

     いっつも一緒にいなくていいから

     普段ありさと一緒にいていいから

     相談とかはエマに言ってほしい。

     今は結構相談とかしてくれるし」


             『自分必要なのかなーて思う。

              楽しいのが一番いいのかもしれないけど、

              それは四人でいけるんじゃないかな…てこのごろ思う

              思ったらなんか泣けてきてやっぱり好きなんだなーて実感するから

              また一緒にいたいって思って学校にも行けてた。

              授業中とか手紙まわすのはあやが初めだし…』


    「今 泣いてる系 笑

     だよね 授業中も話しかけるったらあやだし

     一番辛いの安奈じゃんー

     崩れんなよ(汗)

     なんか あやとありさ話しているとき、楽しそうだから

     余計入りづらいし…

     自分いなくていいような気がする…」


              『自分が間違えてるのかもしれないけど

               自分の信念守りたいし、だからといって

               あっちだって間違えてないから…

               今までは何があっても

               お弁当のときだけはカノコもいれないで

               二人で食べてたの。だけどくっついたってことは

               やっぱり ありさはあやに心開いたのかーて思った

               せめてお弁当のときだけはありさと普通に

               話せてたんだけどそれさえもできなくなって。』


    「あんな間違えてなくない?いろんなこと

     でもあやとかありさとか間違えているわけでもないじゃん

     一緒にいたいし エマも

     でもそのせいではずされるなら自分勝手だけどやっぱりやだ

     普通ならそう思うよね…てかそう思いたい。

     なんかどっちが悪いとかじゃないよね……

     だからどうすればいいのかわかんないー

     初めてだよ こんなに人間関係で悩むの

     お弁当は結構痛いじゃん。。。」


              『……邪魔って思いたくない

               でもこのままだったら

               安奈 あやば嫌いになりそうで嫌ださ。

               皆仲良くしてほしいんだけどでも二人っきりはやめてほしいってか』


    「ありさと仲良くしてほしくないわけじゃないけど

     なんか嫌なんでしょ てかエマもそうなんだけど

     ………嫉妬じゃない。

     仲良くしてほしくない訳じゃない

     一緒にいてほしいとか言ってるけど

     どっかであいつがいなければって思ってるよーな気がする

     そー思う自分が本当に嫌になってくる

     マジ ずるいなって、分かってるけど思っちゃう

     マジ 自分 うざい」


               『エマずるくないべ…

                こんな依存してて自分気持ち悪いわ。

                でもありさの好きにしてほしい』


    「うん。当たり前だ。普通だよ★

     好きなのに嫉妬しなかったら好きじゃないって事じゃん

     エマもすきなようにしてほしい♪

     それであやがエマを選んでくれたらエマとまだ

     仲良くしてくれたらその時は一緒にいる

     今はこれまでどおり接して

     ありさと喋っててもそれでいいって思う

     思えるかどーかは分からないけど…」

    

                『エマすごいね…

                 やっぱり強いね♪

                 見習いたいわ←』


    「すごくないよ 本当にそうできるかわかんないし

     すんごく不安だし…

     安奈大丈夫だって☆

     こんだけ好きなんだからwwww

     選ぶってか皆でいるのが一番なんだけどねwww」


                『本当にありがとうねwww

                 すっごい安心ってか落ち着いたってか☆』



    「エマの方がどーもね★

     頑張れ ←あんな・エマ わ」



 安心した。

やっぱり皆悩み事を抱えているんだな、と改めて実感した。

でも…ありさも何か悩んでるのかなーと思った。

あえて…ふれないでおこう。

じゃなきゃ自分は前に進めないような気がした。


 

 それから一週間後くらいだった。

私とエマ以外が先生に呼び出されて普段の生活態度、授業態度について注意した。

そしてそれから三日後に五人全員が呼び出されて

一人づつ先生がつき、

授業中に携帯電話でメールをしていた事がばれた。

誰かの告げ口。

たぶん犯人はサヤカだった。

バレた次の日から二日間サヤカは学校を休んだ。

反省文二枚で許されたが、高校でこのような事をしたら休学処分だったらしい。

つくづく中学生でよかったと思った。

先生には「信頼をなくした」など色々言われた。

でも…迫力はつまみ食いをした子供を母親が怒りつける、程度だった。

まず…どらなかった。

皆は経験済みだと言い、笑えた。

親にも電話をされて、あせったのをおぼえている。

春休みに帰ったら怒鳴られるのかなーと少しビビッていたけれども

普通どおり迎えてくれた。


一年最後の思い出は少し苦いもので終わったが、

たぶんクラス替えで離れ離れになっても

五人のキズナはなくならないと実感した。

……私も五人の仲間入りだって言う事にうれしかった。



    実は注意された前の日に、カラオケやボーリング場へ行った。

   自転車で行ったのだが、私は寮生なのでありさの自転車を借りて

   遊びに行った。ありさの家には以前一回行ったことがあったが、

   改めてうれしかった。エマの自転車を借りるのにあやはエマの家に

   行ったらしい。エマ…うれしかったのかな…

   でも、カラオケであやとありさがコラボしているのを見ると

   やっぱりショックになった。  

   


 「あやは遠慮するのもされるのも嫌い

  隠し事は一番嫌」


 寮内でそういわれた。

部屋替えの日。

私はあやにエマとのメールをみせて、

自分が思っていたことを言った。


 エマの携帯にあやからメールがきたらしくて

エマはあやに謝られたといった。

自分最低だ、といったらしい。

私は自分は隠し事されるのを嫌がっていたから

打ち明けただけなのにあやがそれをみて

元気をなくしたのをみて

メールを送った。


    「あや 最低じゃないよ

     安奈はあやば好きだよ。

     最低じゃないよ」


         『ごめんね…』



なんだか申し訳なった。

そして卒業式。

中3が旅立った。

次の日は…

思い出に残った終業式だった。


   『おはよ〜』


一年A組でも最後の「おはよう」


 カメラを持ち込んで五人で写真をとった。


皆…笑顔を絶やさなかった。

そんな四人をみて…うれしくなった。


 もっと一緒にいたいな…

 クラスが離れても…仲良しだよね…


放課後…教室の壁で背丈をはかり、

ボールペンでしるしをつけた。


   『卒業するときにまたはかりに来ようよっ★』


五人の身長差をみて爆笑した。


あやとエマと三人でクレープを食べて、

プリクラを撮って帰った。


思い出したら笑ってた。

いつもなら泣いていた。


 『ばいばい』


とありさとカノコに言った。

二人は


 「ばいばい、またね」


といった。

また一緒になれるかな/・・・




 今は春休み。

ときどき皆とメールをしながら

『クラス一緒がいいねー』

って話してます。


 私以外皆運動系だし、

中2になったら勉強も難しくなると思う。

だから遊ぶ事もできなくなるのかもしれない。

だけど…





いつまでもなかよしだよ…




皆は安奈にとって

大親友であり、

大切な仲間だからね♪



 入学当時はなにもかも不安だった。

だけど今は違う。

新しく始まる日々にわくわくしています。

まだまだ未熟な私だけど

これからもよろしくね。

…そう思います。



大人になっていく中で

良い経験をしたな、と思います。


 喧嘩をした次の日にはもう二人は別人。

そんな日もあったよね。

だけど…あの喧嘩にも後悔していません。

全て…思い出に変わる前に…

青春の思い出に変えておきたいです。

そして…タイムカプセルのように

いつの日か五人であけたいね。

今はそういうことしかいえないから

もっと勉強して…良い大学入って

頭良くなって信頼されるようにして…

だけど…まだまだ未熟だけど…



 


   いつか夢を実現させてやる。










私は…故郷と自分の夢を天秤にかけていた。



  ダイスキなこの街と自分の夢…

 ダイスキだけどいまのままでは自分は

 小説家にはなれない。。。

 よしっ…故郷に未練はない。


 そうして私は小説家になりたかったから私立中学校に入学した。

初めは友達とか人間関係はどうでもよかった。

ただ勉強して良い大学に入るために必死だった。

だけど…担任の先生に言われた事で目が覚めたような気がします。


 「なんのためにこの学校に入学した?

  勉強だけか?違うだろ。

  友情関係、人間関係とかも学習しなきゃいけねんじゃねえのか?

  そんな勉強だけの人生、勉強だけで過ごした青春時代を

  あとになって後悔しないで生きていけるのか?

  そりゃ勉強も大事なのかもしれないけど、

  もう少し「本当の自分」をだしていいんじゃねえのか?」


あぁ…そういえばそうだったなぁ…


 改めて親が反対せずに中学校から故郷を離れさせてくれた想いが

解ったような気がした。

また…頑張ろうと思えた。

自分は風よりも存在がないんじゃないか…

そう人間関係で悩んだときもあった。

いつの間にか…学習していたんだな、と気づかされた。

 私には兄妹がいる。三人兄妹だ。

そして私は真ん中なので喧嘩をしたらいつも味方がいない。

喧嘩するたび、なんなんだろ…そう思うが、

「嫌い」「死ねばいいのに…」

そういう感情はまったくない。

やっぱり本心は好きなんだな。と思う。

そこでも学習していた自分が在った。


思い出を忘れていくのを恐れてた。

時間が経つのを恐れていた。

だけど…それは充実してた日々だったから

幸せすぎて思い出せないんだとわかった。

まだ全然生きてはいないけれど、

それなりにオリジナルの人生があった。

生きている事が当たり前だった。

なのに死んでいくことに恐れていた。

だけど…天国や地獄は信じている。

自分はなんなんだろう…と思った。



 友達



  大切なものだ。



  恋愛よりも…友情だ。




女子校だからそう思ったのかもしれない。

だけど…友達の在り難さに気づけた。


 少し大人になったかな?と過去の自分に問いかけてみる。



 まだまだ子供。だけど…成長したね



   そう言ってくれているような気がした。


  











作成日:2008.02.19 

作者 :ANNA


まだまだ未熟な私ですが、

なにかアドバイスがあったら書き込みお願いします。

処女作です。


   

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