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少し大きめ

「・・・。」

「・・・。」

「・・・。」

「ちょっと。」

「・・・。」

「ちょっとてば!!」

「うわっ!天地に揺らぎ!!」


『ゴツッ!』


「痛ああぁああ!!」

「わ、私は悪くないわよ!」

「椅子の背もたれ引っ張っておいてそれは無いよ・・・。脳しんとうで天と地が逆さまになったかと思った・・・。」


今、ケイとリリィはステ振り本舗に居る。

昨日、神様から渡された鍵を手にした瞬間、神の「アディオス」という言葉を最後にこのステ振り本舗の建物の前にワープさせられた。


深い森に囲まれ小洒落た小さな看板の掛けられたログハウスがポツンとあるだけ。

それがステ振り本舗だ。


森の中ゆえ頭に来たリリィは森を抜けるすべを見つけるべく1人で森の中に入っていったが三分後にはボロボロで帰ってきた。


彼女曰く、「かまいたちにやられた。」だそうだ。


何を言っているか分からなかったがつまりはこちらの意思では脱出不可能。ということだ。


そして今、ケイは思っていた。


拝啓、お母さん

僕は今女の子と二人、同じ屋根の下で暮らしています。


「私の話を聞かないアンタが悪いのよ!」

「それでどうしたの・・・?」

「どうしたのじゃないわよポンコツ!これよこれ!」


そう叫んでリリィはテーブルの上に勢い良く〝何か〟を叩きつける。


「これは・・・?」

「昨日神から説明も無く受け取ったものよ。私が説明を要求しても無視して・・・あー思い出すだけでイライラする!」


完全に頭に血が登ってしまったリリィに対してケイは「まあまあ。」となだめ、丸い水晶の様な〝それ〟を手に取った。


「・・・。」


透明に透き通った手のひらサイズのこの水晶、ケイは確かに見覚えがあった。


「これは・・・!」

「何!?分かったの!?」

「少し大きめのビー玉だ!!」




「ちょっと歯、食いしばりなさい?」

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