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三冊目《愛している》

愛、というものは好きな人以外にもいえるらしい。


たとえば、親とか、兄弟とか、自分の子供とか。


「愛している」の言葉は、今年、初めて聞いた。


だがしかし、それは僕に向けられたものではない。


物語の中なら言ってもカッコイイ、おかしくないかもしれない。


修羅場の中で初めて聞いた、「愛している」。


「私はこんなに愛しているのにっ」


なんか馬鹿馬鹿しくて笑ってしまいそうになった。


それを聞いて、小野田先生は顔を顰める。


「アタシの方が、拓のこと愛してるわよっ」


「五月蝿ぇ」


小野田先生がぼそりと呟いた。


それに驚いて女性二人は、口を閉じる。


「お前らのことなんざ、愛しても相手にもしちゃいねぇよ。

とっとと失せろ」


小野田先生は二人の襟首を両手でつまむと、そのまま職員室の外へ放り出した。


そしてくるりとこちらに向けた視線の先は、僕に。


「送ろうか?」


「いいです、送ってくださるのは嬉しいですが、遭難しますよ?帰り」


先生の差し出した手を軽く叩く。


小野田先生は、「残念」と言って僕を学校門前まで見送ってくれた。



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