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十冊目《濃厚ふんわりチョコレイト》

いまはHRホームルームの時間帯。


担任の小野田先生は、まだ来ない。


席について、鞄から分厚い本を取り出す。


最近は色んなお客様が来ることが多いから、料理の本。


可愛いキャラクターが解説しているページが半分を埋める中、ひとつのページが視線の端に見える。


『濃厚ふんわりチョコレイト……』


……何考えてるんだ僕。


幾ら白河先生が毎日来ているからって何考えてるんだ。


でも気になるのは確かだ。


僕はレシピを食い入るように見た。


そのとき。


教室のドアがガララと音を立てて開いた。


そこから入ってきた小野田先生の後ろから、見覚えのある顔が入ってくる。


「えー…転入生の海風湊君だ」


「どもっ!こんにちはー」


湊と名乗る少年は、福助と言っていた彼そのものだった。


「海風湊です!好きなものは紫苑です!!」


女生徒たちのきつい目線が一気に僕のほうにむいたのは言うまでも無く。


ため息は尽きることを知らないようだ。


はぁ。早く学校が終わらないものか。




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