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35.広間でボスは挟まれる

35話に来てくれてありがとうございます。

 中庭から城内に進入したボス・グレコたちは、殺風景な広間で息をひそめていた。円形の隊列を作り、何が起きても反射的に対応できるよう杖を構えたまま薄暗い広間の壁に沿って二階へ上る階段へ向かう。城外に立ち込めていたカロジョロの霧は城の中まではほとんど侵入しておらず、視界は悪くない。


 「アリアンナはどこにいるんでしょうか」

 周囲に素早く目を走らせながらマッテオがグレコに小声で尋ねる。

 「わからん。やつらにとっても重要な存在だろうから、大事に扱われていると願いたいがな」

 グレコが階段の下にたどり着き、一段目に足をかけて上の様子をうかがおうと首を伸ばしたその時、階上から大量の氷の楔が襲ってきた。グレコは魔法の盾を即座に頭上に展開。魔法の盾に当たった氷がギィンギィンと嫌な音を立てる。

 「トンマーゾ!後ろに気を付けろ!」

 盾を構えたままグレコが叫ぶと同時に広間の反対側、隣の部屋へつながる通路からスーツの男たちが現れ、一斉に氷の刃を放ってきた。

「ここで挟み撃ちかよ!」

 マッテオが慌てて魔法の盾を作り4人の背中を守る。トンマーゾが盾の上から杖を伸ばし、炎球で応戦する。ロッシも怖がりながら必死に腕を伸ばして魔法を放つが、初めての戦闘に動揺し狙いが全く定まらない。

「ロッソ。落ち着いて狙え!!」

 トンマーゾが叫びながら放った炎球がドンと敵のそばの壁にぶつかり大きく燃え上がると敵は壁の向こうに引っ込んだが、今度は反対の通路から氷が飛んできてトンマーゾの肩に直撃した。グッ、と小さく呻いてトンマーゾは膝をつきそうになるが必死にこらえる。

 「重症か」

 グレコが階上の敵に応戦しながら呼びかける。トンマーゾは左肩を抑えて顔をしかめるが、すぐに立ち上がり杖を握りなおした。

 「なんてことないです!くそっ!おいマッテオ、俺が盾を作る。攻撃しろ!ロッシ!ビビってんじゃねえぞ!」


 トンマーゾは杖を回して大きな盾を作ると膝をついてどっしりと構えた。マッテオは炎の矢を左右に連射して敵に攻撃の間を与えないようにするが、左側を攻撃すれば右側から、右を攻撃すれば左側から氷の刃が襲ってくるため、どうしても盾が間に合わないところから氷の刃を食らってしまう。直撃はなんとか避けられているものの、仕立ての良いスーツのあちこちが切り裂かれて血がにじんでいく。

 「ボス!」

 トンマーゾが叫ぶ。

「このままじゃ動けないままやられちまう! ここは食い止めますから上に上がってください!」

「ロッシ、一緒に来い」

グレコは即座に了承すると、頭上に掲げていた杖をグイっと押すように突き出した。魔法の盾は円形を保ったままゆっくりと上昇していく。それについていくようにグレコは一段ずつ階段を上っていく。


「閃光!」

踊り場でグレコが杖を振ると階上へ小さな光の玉が放たれた。玉は二階の天井に当たり爆発するようにあたりを光で埋め尽くした。グレコは一気に階段を上ると、目がくらんでいるカモメの牙の男3人をあっという間に炎弾で始末した。

 「どこだ」

 グレコの声に怒気がにじんだ。

バトルを書くって難しいですね…

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