第5話: ブラック企業に潜入!驚異の新人登場と意外な真実!
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朝から調子が良かった。というのも、昨日の奇跡的な「爆発オチ」で仕事が全部吹き飛んだおかげで、今朝は何もやることがないからだ。
「ははは、俺、勝ったんだよな……?」と、つい言葉がこぼれる。
しかし、そんな「楽勝ムード」も束の間、デスクの向こうから歩いてきたのは――新人だ。
「おはようございます! 今日からこちらの会社に配属された、新人のエリナです!」
エリナは爽やかな笑顔で、僕に軽くお辞儀をした。異世界では珍しいが、彼女はどうやら転生者のようだ。普通、転生者はヒーローになったり、冒険に出たりするものだが、彼女もまたブラック企業に送り込まれてしまったらしい。
「う、うそだろ? 新人がこんな地獄に……?」
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**コメント:**
- 「おいおい、なんで転生者がまたブラック企業に?www」
- 「新人でここに来るのはマジでヤバいだろw」
- 「また被害者が増えたwww」
- 「ブラック企業転生者仲間とか胸アツすぎwww」
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「まさか……君も転生してここに?」と、驚いた僕は訊ねた。
「はい!前世では普通に働いてましたけど、転生したらなぜかここに配属されちゃいました!」エリナは元気に答えるが、その笑顔がやけに不自然だ。
「……そ、そっか……うん、頑張ろうね」としか言いようがない。
こうして、新人のエリナが僕の隣のデスクに配属されたわけだが――その日のうちに、彼女の異常なほどの「やる気」が発揮されることになる。
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--- **エリナの超絶ブラックスキル!**
業務がスタートすると、エリナは異常なスピードで書類を整理し始めた。通常、僕が半日かけてやる仕事を、彼女はものの数分で終わらせてしまう。
「はやっ……!? エリナ、どうやってそんな速さで?」
「え?普通にやってるだけですよ? これくらい、できて当たり前じゃないですか?」と、エリナはまったくもって不思議そうに答えた。
彼女が言うには、スキルとして「超絶マルチタスク」と「残業限界突破」を持っているらしい。しかもそのスキルは「ブラック企業特化」で、残業時間が増えるほど強くなるという地獄の能力だ。
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**コメント:**
- 「なんだよそのスキルwww ブラック企業仕様すぎるwww」
- 「残業限界突破ってなんだよww やばすぎw」
- 「異世界に転生してまでそんなスキルいらねぇwww」
- 「エリナ、完全に労働者向けの勇者じゃねぇかwww」
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「まさか……こんなスキルを持ってる奴が来るなんて……! しかも、僕の仕事も全部奪われるんじゃないか?」
そう呟きながら、僕はエリナの異次元のスピードで終わらせる仕事ぶりをただただ見つめていた。しかも、彼女が終わらせた仕事は上司たちにも好評で、僕の仕事が霞んでしまっている。
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「ええ!? 僕の存在感が薄くなってる……これはマズい! このままだと完全に影が薄くなる!」
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**コメント:**
- 「おいおい、主人公www」
- 「空気化するの早すぎるだろwww」
- 「エリナ強すぎだってwww」
- 「がんばれ主人公www 仕事取られるぞw」
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だが、そんな僕の心配も束の間――。
突然、エリナが抱えていた書類の山が、**ガシャーン!**と音を立てて崩れ落ちた。書類が床に散らばり、彼女は慌ててかき集め始める。
「す、すみません! 大事な資料が……!」
「え? 大事な資料?」
僕は彼女の慌てた様子に驚き、書類の中身を覗いてみると、そこには驚くべき文字が記されていた。
「これ……魔法の設計図じゃないか!?」
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--- **驚愕の真実! 上司の裏の顔!?**
書類の一部には、普通の業務書類に紛れて、「禁断の魔法」の設計図が隠されていた。これがなぜ会社の業務資料に混じっているのか――。
僕はすぐにエリナに問い詰めた。「エリナ、これはどういうことだ!? なぜこんなものが……」
エリナはオロオロしながら、上司に関して驚くべき事実を明かした。
「実は……ここの上司たちはただの管理職じゃなくて、異世界の大貴族の一族で、彼らが密かに禁断の魔法を研究してるって……」
「な、なんだって!? 貴族!? 禁断の魔法!?」
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**コメント:**
- 「おおお!? なにそれ急展開すぎるだろwww」
- 「ブラック企業どころか、裏でヤバいことやってるじゃねぇかwww」
- 「まさかの貴族!? 伏線だったんか!?」
- 「エリナが暴露しすぎwww」
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「まさか、ただのブラック企業だと思っていたのに、裏でそんなヤバいことが進行してたなんて……!」
僕は完全に呆然としてしまった。この会社がただのブラック企業ではないこと、そして僕が知らずに危険な陰謀に巻き込まれていることを理解した。
しかし、今はそれどころではない。目の前に積まれた仕事を終わらせなければ――。
「いや、でもその前に……エリナ、あの書類、元に戻さないとまずいだろ!」
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**コメント:**
- 「そんなヤバい事実に気づいたのに、仕事優先とかwww」
- 「ブラック企業すぎて笑うwww」
- 「とりあえず仕事しなきゃっていう社畜魂www」
- 「いや、どう見ても今はそれどころじゃないだろwww」
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「そうですね……とりあえず、書類は片付けます! でも、こんなヤバい会社、なんとかしないと……」
僕とエリナは書類を急いで片付けつつも、上司たちの動向に注意を払いながら、次の一手を考えていた。どうやら、このブラック企業での戦いは、ただの仕事以上に危険なものになりそうだ。
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