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第03話 衝撃の事実

はい!

『現実世界で「最強チート能力」を手にしたい厨二病なので異世界に行くために今から睡眠します』

第03話です!!

ぜひ最後まで読んでいってください


※注意※

今回の『第03話 衝撃の事実』は今までの2話と比べて長文でわかりづらくなっております。

もしも、最後まで楽しく読めなかった場合は、感想等で教えていただけると、今後の作品に繋がりますので教えていただけると幸いです。

ご要望があれば、改訂版を出すのでそちらを読みたい方は、教えてもらえると嬉しいです。

「なんで何も言ってくれないんだよ…」


 何かあるのはもうわかる。

 彼女が黙る時は、何かある時だからだ。


「何かあるなら言ってくれ。黙っていたら伝わらない」

「……」


 まだ何も話してくれない。

 いい加減イライラしてきたので、同じことを強い言葉で言おうとした。

 すると、彼女は小さな声で何か言っていた。

 何を言っているのか聞き取れない。

 しかし、さっきまで話していた内容関連には違いない。

 話してくれるなら、強く言う必要もないため、優し聞くことにした。


「今言っていることを、もう少し大きな声で言ってくれないか?」

「うん…」


 彼女の目はなぜかうるんでいた。

 椅子を彼女の横に移動させ、頭を撫でて慰めた。


「どうして君は泣いているんだい?」

「だって…また、また…グズッ…一人ぼっちになるのは嫌だから…」


 俺は言葉の意味を理解できなかった。

 『寝る』という行為をすれば、現実世界と異世界を転移できるはずだ。

 なのになぜ、一人ぼっちになってしまうんだ。


「それって、どういうこと?」

「街の中に転移してくる人は、数ヶ月前から月に1人か2人くらいいるの。その人達全員と、1日仲良くするんだけど、夜寝るとその人達は、意識が戻らずチリになって消えてくの…」


 ん〜。

 とっても嫌な情報を聞いてしまった。

 現実世界にいた時にチリになって消えた人間なんて変えたことないだろうから、現世には戻れるのだろう。

 しかし、次に現世で寝ても、こちらの異世界に転移ができなくなるというわけである。

 なので、異世界で必要なくなった肉体はチリとなって消えていくのだろう。

 こちらの世界に戻って来れないのか…。

 だとしたら、もし、現世に戻って後遺症があった場合、異世界に戻って来れず、一生そのままで過ごす可能性もあるわけだ。

 それだけは絶対嫌だし、異世界に戻って来れなくなるのも嫌だ。

 しかし、現世には俺の幼馴染であり彼女でもある美優がいる。

 だから、現世には戻らないといけないが、まずは、彼女が言う、このまま戻ったら後遺症が残ってしまうかもしれないの意味を知りたい。

 「このまま」ってなんだ。

 現世に戻って後遺症が無くなる方法があるのか…?

 自分で考えても仕方がない。


「ねぇルイーズ、さっき言っていた『このまま戻ると後遺症が残る可能性がある』ってどう言う意味か教えてもらっていいか?」


 ルイーズは急に名前を呼ばれたことに驚いたのだろう。

 こちらを涙ぐんだ目で見つめてきていたが、こぼれ落ちた涙を拭き取り、話し始めた。


「異世界の歴史で、人間離れした運動能力の人はいなかった?」


 数十年前の出来事で教科書とかは載っていなかったが、興味本位で調べたことがある。

 その頃は、ファンタジー系の話は好きだったが、あくまでもフィクションと考えていたため、実際にあり得ない現実的ではない体験をした人の経歴などが気になったのだ。

 その人は、耐毒、耐電、耐火、超凄いバネ…などなど、特徴があり、たくさんのギネス記録にも載っていた。

 まぁ、それ俺の爺ちゃんなんだけれども…!!

 本当に爺ちゃんは凄かった。

 ある日から、人間離れした肉体を持ち始め、とても高い運動能力を手にしていたから、こんな風になったらかっこいいなとは思っていたため、俺は爺ちゃんにどうしてそうなったのか聞いてみた。

 その回答はその回答はふざけすぎているもので、「夜に寝ると、夢の中でトレーニングなどをして体を鍛えたり、手を倒して自分のレベルを上げていく」という、まさにゲームだった。

 まさかなと思いつつも、話を切らさないためにもとりあえず「そうだ」と言っておこう。


「うん、いるよ」


 そう答えると彼女は、この国で昔起こったこと、言っても数十年前の出来事らしいが、それを語り始めた。


「僕が生まれる前ね、おじいさまが今のあの国の王だった時の話なんだけど」


 ん?

 ちょっと待ってくれ、「僕」は理解できる。

 僕っ娘は現世でもいる。

 しかし、「おじいさまが今の国の王だった時」?

 頭にはハテナしか浮かんでいない。

 ということは、彼女はお姫様ではないか!?

 俺は咄嗟にひざまづいた。


「急にどうしたの?」


 彼女はとても不思議そうに眺めている。

 しかし、そうだ…そうだった…!!

 傭兵の鎧の胸元には英語で「アデール」的なのが書いてあった…

 自己紹介された時になんで気づかなかった! 

 そんなふうに過去の自分を責めていると、彼女も気づいたのか、「やってしまった」という顔をしている。

 お互いに黙り込む空間ができてしまったため、次は俺から切り出すことにした。


「ルイーズって…王家だったんだね…」

「そ、そうだけど…」

『……』


 会話が続かねー!!

 そりゃあそうなりますよ!

 多分ルイーズは自分が王家出身で、姫だということを隠していた。

 しかし、ボソッと気づかぬうちに話してしまい、自分を責めているんだ。

 俺も過去の自分を責めている。

 お互いに自分を責めてたら、まともな会話なんてできないだろ…

 

「さっきまで通り敬語なんて使わなくてもいいから、私が王家『アデール家』の姫だということは誰にも言わないでね!!」


 急に大声で言われたので驚いて後ろに倒れてしまったが、そんだけ大きな声を出すほど、必死に隠そうとしているなら、相当な事情があるのだろう。

 色々助けてもらっているんだし、話すわけがない。


「あぁ、絶対だ」


 ルイーズは安心したような顔をした。

 あ、あとは…


「ルイーズ、わざわざ無理して『私』じゃなくても『僕』でいいよ」


 ルイーズはまたもや赤面した。


「気づいたの…?」

「別にそこまで赤面するものじゃないでしょ。うん、しっかり『僕』と聞こえました」


 「現世なんて僕っ娘たくさんいるから、俺の前で僕って言っても何も変に思わないのにこっちの世界では僕っ娘は恥ずかしいものなのか?」っと思いながら、ルイーズが話を再開したため、その話を聞くようにした。


「話を戻すよ。僕のおじいさまが、国の王だった時に、初めて異世界人が街中に来たの。初めてのことだったから、その頃の人は『神だ!』って騒いでいたらしい。そして、おじいさまが異世界人と会話してみて、神のように自己中心的ではなく、とても丁寧に察してきて、そのまま仲良くなったみたい。」

「へぇー」


 はい、確定〜

 それ僕のおじいちゃんです〜

 てか、それが事実だったら、レベルってなんなんだ…?


「おじいさまは、その人にこの世界のことを色々教えて、特にその人が興味を持ったのが、レベル上げと能力らしい。どうやら、ここにいるは転移なのかただの夢なのかと疑問に思い、そこからさらにここで得た能力は現世で通用するのかと考えたらしいよ。まぁ、その人はあんまり才能が無かったらしいけど、運は良かったみたい。」

「そ、そーなんだ〜」


 嘘!?

 あんなにパワフルになって、色々な耐性がついてるのに、才能なくて、運がいいだけ〜?

 この世界の住人は、どうなっているんだ…

 俺がこの世界の住人について考えている時、ルイーズは少し怒った口調で俺の目の前に立った。


「さっきから、適当な返事ばっか。興味ないんですか」

「ごめんごめん。少し考え事を…」

「なにか、疑問に思ったなら質問しなさい。話が入っていかないでしょ」


 確かにそうだ。

 俺が考えていても仕方がない。

 全部言ってしまおう。


「さっきから話してる、初めての転移した人は…実は、俺の爺ちゃんなんだ…」

「え、まじ…?」

「うん、まじ」


 はい、無言ターイム。

 今はお互いに驚いてますね。

 俺たちは会話する時に一回一回無言になるのがダメだなー。

 でも、このままだと会話が進まない。


「まさか、爺ちゃん同士知り合いだったとはね」

「うん、流石に驚いた。だから、ぎごちなさそうだったのね」

「ごめんね〜」

「全然いいよ。早めに聞かなかった僕も悪い」


 この場合、謝るべきなのは俺だ。

 ルイーズの話しを適当に流し、自分一人の世界に入っていたのだから。

 しかし、ここまでわかったらあと聞きたいことは、レベルと能力のことだけだ。

 爺ちゃんが言っていたことは事実だとわかった。

 異世界で手に入れた能力が現実世界でも使うことができるのだ。

 だが、レベルと能力はなんだ…?

 それに、今新たな疑問が出た。

 爺ちゃんは夢だと言った。

 なら、一回だけたまたま見た夢だという可能性もあったが、ルイーズの話し方的には爺ちゃんは何回も夢を見ている。

 いや、何回もではなく毎回だろう。

 しかし、それだったら、他の人は毎回同じ夢を見れなかったとしても、たまたま同じ夢を見ることはあるはずだ。

 なぜ、爺ちゃんだけは毎回来れたのだろう…?

 俺はまた、思考タイムに入っていた。

 ルイーズはもう見飽きたのだろう。

 頭を叩かれた。


「疑問に思ったらすぐ言う」

「はい、申し訳ありませんでした」

「よろしい」

「まず、一個聞きたいのは、レベルと能力だ。一体それらはなんなんだ? 俺の爺ちゃんの能力は才能がなくて運が良かったとさっき言っていたが、俺のいた世界では、もはやチート級だった。だけど、この世界では弱い能力だと言うことなんだろ?強い弱いの基準はなんなんだ?それらはどうやったら強くしたり、上げたりすることができるんだ」


 俺が話しすぎたために、ルイーズは少し混乱している様子だった。

 しかし、すぐに答えを教えてくれた。

 

 だが、それは自分が思っているものと違ったーー。

最後まで読んでいただきありがとうございます♪


今回の回は、作者も少し内容がこんがらがって難しく考えてしまっていたので、はじめの2話と比べて難しかったかもしれません…


今後はできるだけ、わかりやすくまとめて簡単に楽しめるものを書いていくので応援よろしくお願いします!!


よければ、感想やレビュー、評価、ブックマークの追加をしてくれるとモチベーションに繋がるので嬉しいです


それでは、『第03話 衝撃の事実』でした

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