テンプレ展開、そしてドワーフ三槌師
本当にすいません
えーと、何か感動したわー。こんなテンプレ展開があるとは。
「おい!無視してんじゃねぇぞ、ゴラ!!」
でも、うるさいし臭いし、ヤダな~。
「何ですか?」
「お前が今、もらった金を俺達に寄越しな」
はぁ!?何言ってるの、この人は。
「何でですか?」
「後輩が、先輩に金を払うのが、冒険者のルール何だよ」
おいおい、そんなルールある訳無いだろ。この人アホだ。
「お、おい。あいつらって確かAランクパーティーの『紅蓮の双剣』じゃねぇか」
「あ~あ、あいつ死んだな」
ふーん、じゃあ、強いのかな?
(マスター、こいつら殺していいですか?)
(いいから、落ち着け)
そうだ、アレを試すか。
「丁重にお断りさせていただく」
「・・・よし、じゃあお前、死ねーーー!」
何でですか?
まぁ、いい。こちらからすれば、ラッキーだ。ちょっと試したい事もあるし。僕は、へカートⅡを構える。ただし、銃身を短くしたアサルトライフルぐらいのサイズだけどね。さらに、自分の使える魔法を全部付与してから、撃つ。
さて、ここで問題。へカートⅡのように大きい銃弾を、魔法で強化するとどうなるでしょう?
答え。ビーム兵器になります。
ギューーーン!!!
一瞬、世界から光が消えた。いや、真っ白に染まった。そして、世界に色が戻って来たら、
「うわ、ちょっとやり過ぎたかな?」
そこには、体の下半分が無くなっている奴らがいた。直撃させなくて良かった。
「ぺ、ペギャーーーー!!!!」
お、おう。き、気持ちは分かるぞ。でも、まぁあいつらが悪い。
「あのー、正当防衛ですよね?」
不安だからメルリさんに聞いてみた。さすがにそれは勘弁だが・・・
「いえいえ、今回は明らかにあちらがやったので、問題ありませんよ」
よし、ならいいか。
「じゃあ、さようなら」
今度こそ、僕は外に出た。
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「でも、やっぱり異世界で銃は目立つな」
((((((((((ええ、確実に))))))))))
みんなに言われてしまった。でも、剣や槍、盾の性能が低すぎて困る。
「どこか、良い武器を作れる鍛冶士はいないかな?」
そういえば、何かさっき凄まじいオーラを感じたような気が・・・あったあった。
パッと見、普通の武器屋だが売りに出ている武器の性能が他の店と大違いだ。
「何か、良い武器があるかもな」
お邪魔します‼
目の前から、ものすごい勢いがついたハンマーが飛んで来た。
ソーーーーイ!!!!
「ほう、儂の攻撃をかわしたのはお前が初めてじゃ」
そこに居たのは、ザ・ドワーフを体現したようなおじいちゃんがいた。
「しかし、お主。悪いが、武器は売る気は無いから帰れ」
何でだろう?頑固者なのかな?んー、どうしよう?アレを出してみるか・・・
「では、取引をしましょう。そうしたら、僕の武器を作ってくださいね」
「何だと?お主、儂を舐めとるのか?」
あ、ちょっと怒らせちゃった?でも、コレを見せれば・・・
「コレを見てもですか?」
僕は、ドワーフのおじいちゃんに見せた。
「コ、コレは!?お、お主、コレをどこで?」
それは、漆黒の金属だ。ただ黒いのではなく、透明感がある金属。
「コ、コレは『黒金鉄』じゃないか!?」
『黒金鉄』とは、この世界で最硬の金属で、伝説の武器の中でも10個の武器にしか、無い。そもそも、滅多に見つからないので非常高価な物らしい。
まぁ、僕の創造スキルで創れたんだけどね。
「すまない、この金属を解析させてくれないか!!いくらでも払うし、何でもしよう!!頼む!!」
「良いですよ」
「そこをなん・・・えっ?」
あれ?何か変な事言った?
「ほ、本当に良いのか?」
「ええ、これぐらいの事で良いのなら」
「感謝する!!」
土下座するぐらいの勢いで頭を下げて来た。
「儂の名前は、ゴルマルドだ。これでも、『ドワーフ三槌師』の一人だ。これからよろしくな」
「はい、僕の名前は黒沢 創牙です。よろしくお願いします」
挨拶は、大切です。
「それで、武器を作って欲しいだろ。どんなのが良い?」
それについては考えがある。
「実は、世界初の武器を作ってもらおうと思いまして・・・」
よし、ここから正念場だ。
次は、1月後です