初めての街、そして冒険者ギルド
今回は短めです。
とにかく、みんなチートステータスになっているけど、まずは街を目指そう。だけど・・・「街ってどこだろう?」
探知でも、分からない。
「マスター、我々に任せてください」
斬風、影裏、白霧が言ってきた。
「んっ?どういうことだ?」
「我々は、眷族召喚があります。それを使って、偵察を行うのです」
なるほど、いい考えだ。
「できるなら、今すぐやってくれ」
「仰せのままに、我らが主よ」
そして、広大な草原を埋め尽くすほどのカマキリ、蜘蛛、骨の竜【アンデット・ドラゴン】が現れた。
『『『我が眷族よ。ここから、最も近い街を見つけてこい』』』
そして、3人の眷族が草原に散っていった。
そして、待つこと1時間・・・
「マスター、我らの眷族が街を見つけたようです」
「意外と早いな」
探知外にあるから、4時間ぐらいかかるかと思った。
「さぁ、マスター。我に乗ってください」
炎牙がそう言って、僕の前にしゃがんだ。
「他の奴はどうするんだ?」
まさか他の奴は、走れって言うのか?
「マスターの魔力内に入っていればいいと思います」
あぁ、そうすればいいか。じゃあ、さっそく入ってもらって・・・
「じゃあ、行ってくれ」
「はい、マスター!!」
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「よし、止まってくれ」
いやー、快適な旅だった。移動手段として、今後も頑張ってもらおう。
「マスター、何故手前で止まったんですか?」
それは、まぁ・・・
「いきなりデカイ狼が現れたら、みんなビックリするだろう?」
「なるほど、分かりました!!」
よし、とりあえず炎牙にも魔力内に入ってもらって、さぁ異世界初の人とのファーストコンタクトだ。
「あの~、街に入りたいのですが」
「ん、あんた若いな。ようこそ、ヴァルバの街へ。身分証はあるかい?」
おっと、さっそくテンプレが。街の名前は、ヴァルバか。
「それが、田舎の村からきたので無いんです」
「ずいぶん田舎の所からきたんだな。それじゃ、1000ジルもらうぞ」
とりあえず、女神様からもらったお金で支払う。
「毎度。これが1週間有効のカードだ。早い内に、身分証を用意した方がいいぞ。冒険者ギルドに行って、ギルドカードを作れば身分証になるぞ」
へー。それはいい事を聞いた。
「じゃあ、さっそく冒険者ギルドに行ってみますね」
「おう、がんばれよ」
そんなやりとりをして、街に入った。
「かなり、デカイ街なんだな。ヴァルバって」
人がとにかく多い。これでは、どこに冒険者ギルドがあるのか分からない。なんか、空から見つける方法は・・・あっ。自分の考えを実行するために、街の裏通りに入る。
(マスター、何故裏通りに入ったんですか?)
俊風が聞いて来た。
(あぁ、創造で作りたい物があるんだ。創造を見られるとまずいからな)
そう言っている間に、作り終わった。それは・・・
「これは何ですか?」
「ドローンって言う空を飛ぶ機械だ。小さいから、あまり他の人には見つからない」
そして、飛ばしてみたところすぐに見つかった。さっそく、そこに向かった。
その時、物陰からこちらを覗いている奴の存在に、僕は気づかなかった。
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「よし、じゃあ入るか」
ギルドは、さっきの場所から1分の所にあった。なんか、悔しい。
建物の印象は、要塞のように感じる。
武骨な扉を開けると、ラノベでよくあるようなギルドだ。
とりあえず、受付に行って登録するか。
「いらっしゃいませ。ヴァルバ冒険者ギルドへ」
金髪で眼鏡をかけた美人さんが受付嬢をしていた。
「あの、冒険者登録をしたいのですが」
「あぁ、それでしたら」
そう言って、アンケート用紙のような紙を渡して来た。
「そちらの記入項目に、書いてください」
なるほど。それでは、さっそく。
名前、年齢、性別、得意武器、得意魔法を記入するか。武器は、アンチマテリアル・ライフル・へカートⅡで、魔法は次元魔法でいいかな。
「はい、それではカードができました。最初はGランクからです。Sランクに上がれるように、頑張ってくださいね」
よし、とりあえず後は依頼を少しずつ受けていくか。あっ、そう言えば。
「あの、素材の買い取りはできますか?」
実は、次元魔法の【次元収納】にレオ・コングや、薬草などを入れて置いたのだ。
「はい、それでは買い取りカウンターの方に移ってください」
そして、少し広いスペースのあるところに来た。
「じゃあ、出しますね」
そこで【次元収納】に入れて置いた物を全部出した。全部で30はあるだろう。あの後も、魔物を狩っていたからな。
「こ、これを全部自分で倒したんですか?解体も?」
解体は、斬風にやらせた。戦闘訓練だそうだ。とりあえず、頷いておいた。
「わ、分かりました」
ちょっと顔がひきつっていてけど、これでいいようだ。
数十分後・・・
「はい、買い取り価格は36万6820ジルです!!」
は!?いくら何でも高すぎじゃないか?
「高すぎじゃないですか?」
「いえいえ。これが適正価格ですよ。ちょうど在庫がない薬草などもありましたから。それに、【豪腕の獅子】などのBランクの魔物も沢山ありましたから。そして、解体がとても綺麗だったからです」
なるほど、解体は今後も斬風に任せよう。
「それでは、ありがとうございました。これからもよろしくお願いします。えーと・・・」
「私の名前はメルリですよ、ソウガさん?」
先に、言われてしまった。
「では、メルリさん。これからもよろしくお願いします」
「はい」
よし、それではさっそく宿を探しますか。
僕が、扉も開けようとした時・・・
「おい!!!!待ちやがれ!!!」
何か止められたんですけど・・・
今後、投稿ペースが遅れました。