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昭和生まれの人の異世界物語。とありあえず、たくさんやられて灰になっても立ち上がれ  作者: 烏丸ちとせ
第1章 ぐっばい、お城。常識ばいばい
3/25

外伝1 スピンオフで主役だけど、立ち位置はモブだった。

 ほんわかゆるふわな大淀おお話。

大淀のある話


 僕はゲームやアニメが大好きな高校生だ。最近は異世界転生系のラノベを読み漁っている。そして、それはアニメやゲームの世界だけのことだと思ったら、巻き込まれたのである。


 だが、安心はできない。僕の立ち位置がどういうものかということだ。とりあえず、優等生系とクズイ人は、主人公コースでは無い。


 基本、そういう人は、主人公のライバルか敵となる。すくなくとも、僕は優等生でないし、誰かにひどいことをする人ではないので、主人公の可能性があるポジションにいるはずだ。 


そして、明らかに浮いている人も要注意だ。

 

僕は周囲を確認した。


いたぁあああああああああああ


 思わず、心の中で叫んでしまった。その人は、黒い髪で後ろに束ねていた。目が死んでいて、何というか人生に疲れを感じているような人だった。


 僕は確信した。主人公はあの人だ。


 あ、こっちにやって来た。


「すまない、彼らは何をいってるかわかるか」


 話しかけてきたぁあああ。しかも、言葉わからないときたぁああ、これ完全に主人公。主人公だよ。


 そして、話していくうちに、鸛さんは勇者でないことがわかった。それどころか、兵士に取り押さえられているよ。

このひどい展開、成り上がりの王道主人公だよ。でも……女の人だから逆ハーレムかな。うーん、どちらかというと百合ハーレムか。それより、僕だ。


 完全にモブだよ。なんのフラグ立ててないからね。だめだ、ここでフラグを立てなきゃ異世界でモブ扱い。なんの楽しい展開もなくほのぼの生活になる気がする。それはいいが、やはりファンタジーしたい。だから、僕は彼女を解放するようにお願いをした。


 これで、モブでも何らかの活躍フラグがくるはず。できれば、かわいい女の子ときゃうふふふなことしたい。


 けど、僕の説得は受け入れられませんでした。ちくしょーめ!



「そこのあなた、私と一緒にきていただけますか」


 僕は頭のなかで残念なことを考えていると姫様にお呼ばれした。この時、僕に活躍フラグキターと思った。


 はい、僕の役割はただの通訳でした。はい、所詮はモブですよね。


 それに対して、鸛さんは、

「なんか、あったら助けるよ」

て去り際に決め台詞いうところがかっこいいです。中二病?


ファンタジーだからありだ。ていうか、熟れかけの女の人の中二病最高です。でも、胸がないから漢ていう感じな気もするな。


 ともあれ、鸛さんと別れた後、僕は王級で魔王との戦うための訓練に参加することが義務付けられた。


 ただ、僕は素直に従ってはいけないということは理解していた。最近のテンプレでは、たいていは人間側が悪いのが流行っているからだ。


 あと、鸛さんを助けたいが、あの人は大丈夫なような気がした。あの水晶の中で燃えた綺麗な火は、すべての悪を焼き尽くすような、そんな火に感じたからだ。




 次回予告。主人公復活。

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