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第19話 衝撃的な戦い。なら、レベルを上げて地面にたたきつければいい

 ボスがあらわれた。なんか、つよいけど、たたかうぞ。

 霧の境界の彼方の城の周囲は霧に覆われた場所だった。城門を抜けると。城の入り口があって、中に入ると赤い絨毯があった。その上を歩いて行くと、焚火があって、エレベーターがあった。


 私が乗り込んで、レバーを引くとからからと音を立てて登っていく。最後の戦いへ向かうような感じがする。


 フードを被った人が霧に覆われた大地を眺めていた。ゴーグルには悪魔の力を持つ王と書かれていた。


「待っていました」


 男女の声が同時に聞こえた。手には剣と盾を持っていた。身長は私と同じぐらいだ。


「悪魔は不幸です」


 そう言いながら襲ってきた。でも、動きは人の範疇だ。私と同じだ。ただ、強い。槍鋸による攻撃を盾で受け流す。


 そこから、剣の攻撃が来るが、散弾銃で応戦。今まで、人を超えた存在でないので違和感がある。


「ここに来るまで、悲劇を見たと思います」


 そう言って、消えた。周囲を見回すと、素早い剣の突きが襲ってくる。それを左にステップして回避する。


 けれど、これも人が行える範疇の攻撃だ。


「本当に正しいのは何でしょうか」


 敵は話しながら、距離を詰めてくる。それだけの余裕があるのか、辛い。

「……!」


 また、消えた。何処から攻撃がくるかわからない。


「ぐふっ」


 反応が遅れて、敵の剣が胸に突き刺さった。力を吸い取られた感じがする。


 剣が抜かれたあと、ステップで回避するが……スタミナの量が減っている。あわてて、ステータスを確認するとレベルが45から44に下がっていた。


 どうやら、敵の攻撃に当たっるとレベルがさがるらしい。つまり、攻撃に当たってはいけない。

 しかし、そう思っても消えてからの攻撃に対抗できなくて、背後から剣による攻撃を受けた。


「うぐっ」


 レベルが下がって、スタミナが減った。連続でステップできる回数が減った。


 結果的にレベル22まで減らさて灰となった。




 目が覚めると、悪魔の巫女に膝枕されていた。レベルを下げる敵とかずるいと思った。だから、私は修行者の火山へと行く。


 やることは1つだ。坑道でレベルアップを行うことだ。使者は倒すと復活しないが、下僕は復活。

得られる魂の量は使者を倒したときと比べて、少ないが数をこなせば大量の魂が手に入る。


 レベルが下がって、最初は倒すのに苦労したが、1週間ぐらいすると作業になっていた。相手の動きがワンパターンというのもあるが、私が強くなったのもあると思う。


 ただ、ひたすら魂を得るために戦い続ける。結果、レベル96まで上がっていた。


―――

名前:鸛 小夜

職業:狩人(不死者)

レベル96

HP:1100

スタミナ146

体力:14+16

持久:11++24

筋力:11+19

技術:10+6

心:7+21

不思議:7

能力:不死者の錬成、道具理解、無限収納、他者観覧不可

―――



 これだけ上げて勝てなかったらもう一度レベルを上げればいいだけだ。私はそう思いながら、悪魔の力を持つ王に再挑戦する。


「来ましたか、どうやら……失われた力を取り戻してきたのですね」


 相手はそう言うと、剣を構えた。


 私も槍鋸を槍状態にして戦う。リーチを生かした戦いで最初は私が有利だった。けれど、消えると有利でなくなる。


「どうやら、それ以上の魂を得たわけですね」


 私は槍鋸をノコギリ状態にして、散弾銃を手にもった。


「あなたが真実を知るべきか試します」


 声と同時に私の背後に表れての一撃。


 だん


 散弾銃で動きを崩す。相手は鎧らしきものを着てないので怯む。


 左腕を獣化して内臓を攻撃する。ばしゃりと血が出て私の服を血に染める。


「やりますね」


 私は槍鋸をホルスターに収めて、爆発ハンマーに持ち替える。筋力があるので振り回せる。私は、遠心力を使って振り下ろす。悪魔の力を持つ王は盾でガードするが、ハンマーを爆破して相手のガードを崩す。


 ばん


 さらに、腰に吊るした短銃で追撃。ここ数日、すかすかの骨で練習したので、射撃制度は上がっていた。


 相手が大勢を崩した。爆発ハンマーを投げて、左腕を獣化して顔を押さえつけて、HPが0になるまで地面に何度もたたきつけた。


 HPが0になると敵の武器が灰となって消えた。本体は武器だったのだろうか。


「……」


 あまりにもあっけない幕切れだった。これで終わりなおんかと思いながら、フードを被った死体の顔を見た。


「えっ……」


 そこには私がいた。私の顔があって、死んでいた。



 次回、衝撃展開を予定。あと、ブックマークなどありがとうございます。

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