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第XIII話 行けと言われと行きたくなります。やる気ボタンがあっても、いきたくありません

 海に沈めたいと思うキャラクターが登場するお話。


 私は悪魔の巫女に戻ったことを報告すると、

「焚火に行くね」

と言って、焚火の前に行き座る。私は、特別な魂以外の魂を使ってレベルアップを行うことにした。


―――

名前:鸛 小夜

職業:狩人(不死者)

レベル24

HP:659

スタミナ100

体力:14

持久:11+3

筋力:11+10

技術:10

心:7+10

不思議:7

能力:不死者の錬成、道具理解、無限収納、他者観覧不可

―――


 持久力と筋力を上げて、戦闘継続力と相手に与えるダメージの強化を行った。これがどれだけ役に立つかわからない。でも、これで少しは戦えるだろう。私は次に行ける場所があるか石碑を確認するために立ち上がった。


 振り返ると悪魔の巫女がいた。


「主があなたをお呼びです」


 神殿の主が私を呼んでいた。


「……会いたくない」


「私のために……あなたの為に……会ってくれませんか」


「……わかった」


 私は悪魔の巫女のために神殿の主に会うことにした。

 神殿の主がいる場所へ行くと、偉そうに座って私を見ていた。


「あなたはよくやっています。しかし、この先はもっと大きな試練となるでしょう。次に行くべき、修行者の火山では大きな試練があるでしょう。しかし、あなたは悪魔の使者を倒して大きな力を手に入れなければいけません。そして、そこで出会うものの言葉を信じてはいけません。なぜなら、あなたを悪魔の下僕にしようとする者たちだからです。けして、憐れんではいけない。もし、本当に救いたいなら悪魔の力を持つ王を倒しなさい。話は終わりです。さあ、行きなさい。心に火を持つ者よ」


「……」


「どうしましたか、行きなさい」


「……」


 私は死んだ目で、神殿の主から目をそらした。


「……」


「…………」


 気に食わない。なんか、気に食わなかった。


「……行かないのですか。いかなきゃ、あなたはここから出られない。あははははは」


 神殿の主が笑い声を上げる。


「ほら、ほら、どうしたんですか、あれれ、怖いですか」


「……」


「悪魔の下僕になっちゃいますか、なっても、逃げられませんよ。あははははははははは」


 神殿の主は言いたい放題だった。私は壁に寄りかかって、不死者の水を見ながら神殿の主を見た。


 この人の目的はなんだろう。そもそも、人と悪魔が戦う原因はなんだろう。


「何が不満ですか。あなたに拒否権なんてないですよ」


 私はこいつに従う義務はない。私は自由なのだ。こいつが何を言おうと、私は私のしたいこをする。


「行きなさい。悪魔のししゃ……」


 私は横になって、目を閉じた。


「……」


「起きなさい。さぁ、立ち上がって…………」


 私は寝ることにした。何か言っているが、気にしない。私は自由だ。

 だから、私は好きなようにした。






 目が覚めると、悪魔の巫女に膝枕をされていた。周囲を見回すと焚火のある場所だった。


「おはようございます」


 悪魔の巫女は挨拶をした。私は膝枕をされた状態で

「おはようございます」

と返事をした。


「……修行者の火山には行かないのですか」


「別のところ行きたい。あの神殿の主の命令に従いたくない。願いを叶えたくない」


「では、私の願いを叶えてくれますか」


「……」


「ダメですか」


「いまはだめ。あと……あなたの願いは、何?」


 私は悪魔の巫女がここにいる理由が気になった。だから、私は彼女の願いについて尋ねてみた。


「…………それは、言えません。言うことができないのです。もし、あなたが…………倒すことができたら、答えられる……」


「それは大変なこと?」


「はい、ずっとずっと願っていたことですが……誰も叶えたことはありません」


「そうなんだ。なら、私が叶えるよ。何かわからないけど、あなたの願いごとは綺麗に感じたから」


 私は起き上がった。


「行ってくる」


「お気をつけて、あなたが無事に帰ってくることを願います」


 もしかしたら、神殿の主が悪魔の巫女に命じたのかもしれない。だけど、私の勘では……悪魔の巫女の意思を感じた。


 だから、私は修行者の火山へ行くことにした。それに、私は生きなきゃいけない。今は、この世界で大きな目的はないけど、生きるという目的がある。


 それを叶えるために、私は行かなきゃいけない。私は石碑の前に来て祈り修行者の火山へと向かった。


 RPGで無理やり、はいにする選択肢は嫌いです。ずっと抵抗したくなります。

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