人権剥奪~始まり~
趣味でなんとなく書き始めました。筆者は二次小説を書いておりましたが、オリジナルに関しては完璧にド素人(二次小説もかなり幼稚なものでしたが)です。そんな文才も無いに等しい筆者の作品ですがよければご覧になってください。
読書感想文
柳田 翼の『日本の文化』について
水紋高等学校 1年 D組 多岐 桐己
みなさんはこの柳田翼という著者をご存知でしょうか。
この柳田翼は日本の「アニメ」の文化に対して酷い偏見を持っています。こういう意見を持つ人が少なくない事は事実ですが、他人の趣味をこうまで否定している本を僕は度し難いと思っています。
アニメ、漫画、同人誌等を好む人達にも、たしかに過激な発想を持ってる人はいます。ですが、こういった「文化」は一つのビジネスとして成立しています。
私はこういった「アニメ」が好きです。好きな人間としては、こう趣味を否定されて傷ついています。人それぞれ、十人十色、違う趣味を持っています。
それを容認できず他人を認め分かち合うことができない柳田翼の考えを私は否定します。
×× ××
2027年。夏がまたやって来た。
蝉の音は都市化の進んだ首都圏ではあまり聞く事ができないが、蝉の音か無くてもうるさい事に変わりはない。
「あっちぃ...」
ごく一般な高等学校の普通科に通う学生、白填 弥太郎は呟く。
2020年東京オリンピックで世界に日本の近代化をアピールする為に、首都圏の全ての学校に空調設備は設けられているのはずだが、
「あつい....」
弥太郎は机に突っ伏して呟く。
弥太郎が今いるここは【特別隔離生徒指導室】である。窓もなく、監房に等しいこの部屋は蒸し器並みに暑い。
普通、一般の高等学校で、なぜここまで指導されるまで失敗を犯すか。
否。高等学校に限らず義務教育である全ての小中学校にこの特別隔離生徒指導室は存在する。
この指導室にお世話になる人は九分九厘この法律によって連行されている。
【人権侵害防止法】
・人権を脅かす危険のある人物を罪に問うことができる。
・民間の通報によって、人権を侵される人間の存在が確認できた場合、その人間の人権を1ヶ月剥奪する。
・人権剥奪によって反省の色が見られないのであれば永久人権剥奪を実施する
よく考えれば滅茶苦茶な法律である。この法案が成立したのは7年前。東京オリンピック、この世界規模のイベントでテロがおきたのだ、そのテロのどさくさに紛れてこの法案は可決された。
人権剥奪。
それは人間として扱われない処刑の一種とでも言うべき処罰だ。
弥太郎は今この人権侵害から4日が経過している。
人権侵害をされていても学生ならば学校のカリキュラムを受けることが出来る。
なお、人権侵害防止法に触れた社会人は「なもなき部屋」通称‘社畜育成所’に入れらてデスクワークを延々とさせられ、時給500円支払われるという物だ。
単位取得の為に一生懸命頑張って勉学に励むが
正直つらい。
そんな感想を抱く弥太郎は突如流れ込んだ涼しい外の世界の空気を感じた。
「一名追加だ」
そう愛想もなく言い放って1人の生徒を連行して、出ていく先生。
連れ込まれた生徒は見知らぬ生徒である。校章の数字からして後輩だ。
「暑いですねここ...初めまして、多岐 桐己っていいます。」
「...やぁ、はじめまして。ようこそ地獄へ」
はい。一話一話短いです。筆者はそんなに書けるだけの才能がないのです(言い訳)
そんな作者の言葉ですが、こんな後書きまで見ていただき感謝の意を申し上げます。誤字脱字等、おかしな点が御座いましたら是非とも作者を叱責してください。