町の日
やっと町だああああー
黄緑色の光が消えるとそこには普段見る光景が広がっていた。
四角い建物やバカでかいデパート
点灯する信号と街灯
大勢の人・・・はいなかったがそれはねそれでラッキーだ。
「ようこそ俺の町へ!!」
そうエリカ達に声を掛けると。
「なんだか真っ黒でまるで悪魔の町みたいな色してるねね・・・」
「・・・」
第一声がこれだ、俺が固まってしまうのも無理はない。
「それに何この空気のまずさ!!吐き気がするっ!!」
それは冗談だろエリカ・・・
「なあお前ら、初対面町に向かってそれはねーーだろ、ほめ言葉の一つもないのか!?」
「「ない」」
かっ考えるんだ叶樹!この重い空気を取り払うにはどうすればいいんだっ!
「なあイテホ、俺がさっきまで手に持っていたあのフレイムドラゴンの胃袋に入っていた汚いワープ岩石は何処行ったんだ?」
とりあえず話を変えてみる
「ああワープ岩石かね、それなら消滅したね」
「消滅したしたか・・・」
どうしよう・・・話の話題とワープ岩石が同時に消えてしまった。っというかワープ岩石って消耗品だっけか?どうもそこらへんの記憶があいまいだなあ。
「なあエリカ、お前ら持ってたワープ岩石って消耗品だっけ?」
「消耗品に決まってるでしょ!そんなに高い物買えるわけないじゃない!」
どうにか話題だけは残ってくれたらようだ。
「まあまあ二人にもそんなに慌てないで、ワープ岩石なら私が錬金術でいくらでも作ってあげるからね」
「ありがとイテホ・・・って今なんて言った!?」
「いくらでも作ってあげるってね」
今この言葉で俺達がフレイムドラゴンを倒した意味の9割が消えた。
「おおーーエリカ俺達の今までの努力は何だったんだよ!俺なんか火傷までしたんだぞ」
もう治ってるけど。
「だから前から言ってたね、言ってたけど言う途中いっつも誰が話の邪魔をしてきて結局最後まで離せなかったのね、だから私は悪くないね!!」
「悪かった悪かったよイテホだから泣くのやめよっ、謝るからやめよっか」
そう言うと俺はエリカの頭を掴みながらエリカにもお辞儀をさせ謝った。
「さてと、話は変わるが今から俺はこのフレイムドラゴンを市役所に売ってくる、お前はどうするすんだ?」
「話変わるってさっきから変わりまくってるよ、町の話からワープ岩石の話、そして次は市役所の話・・・ところで市役所ってどうゆうところ?」
エリカが聞いてきた。市役所を説明しようとしても一体どんな説明をしようか・・・あれ俺前こいつにギルドなどとか話なかったけ?それにしよう。
「んーとな、市役所と言うのはめっちゃ簡単に言うとお前達の世界で言うギルドだ、細かいところは色々違うがな、分かったか?」
「うん分かった、わたくしもついて行く」
お前について来られると一番困るな・・・どっちもどっちだけど。
「イテホはどうするすんだ?」
「・・・私は人があまり好きではないので遠慮するね」
「そっそうか」
イテホは市役所のことを完全にゲームの世界でのギルド的なところと感じがいしたらしい、あとでじっくりとこの世界のことを二人に話さないとな。」
「じゃあ行ってくるよイテホここだおとなし待ってろよ」
「分かってるね、おとなしワープ岩石の錬金でもしながら待ってるね」
それ全然おとなしくない・・・
俺とエリカはイテホを置いて行って市役所へ向かった。
ああイテホよ何もやらかさないだくれよ?もしお前がやらかして錬金術使っているところ他人に見られて大騒動になっても俺知らないからな!?テレビに連れていかれて『助けてねぇー!!』っと言われても他人の振りするからな。
「叶樹!余計なこと考えないでフレイムドラゴン中に運ぶの手伝ってよおぉぉー」
エリカが泣き目で行って来るがそれを無視して俺は話た。
「レットドラゴン戦の時の罰だ!良くも重傷だった俺を無視してくれたな、それとまだ火傷の痛みが残ってるから無理だし、一人で頑張れよ」
「そんなバカなこと言わないでよぉぉー・・・っあそうだクイック唱えて軽くしよ!」
「やっやめてくれぇぇー頼むからやらかさないでくれええええー!!」
俺がそう言ってエリカに謝っていると市役所の自動ドアが開いた。
「あなた方は、こんな夜遅く市役所の前で何やってるんですか」
市役所の職員さんが困った顔で話て来た。素晴らしくやばい状況だ!
俺はとっさに。
「お姉さん!っここれは違うんです!!ほらこれを見て下さいっ!あのフレイムドラゴンですよ!」
と俺がエリカが引っ張っているフレイムドラゴンに手を向けた。
「きゃああああああー!!!何ですかこれは!?!?」
市役所のお姉さんが泣きながら響く悲鳴を上げたと同時にまた自動ドアが開いて中にいた職員が駆けつけた。
「これは違うんだよおおおおおぉぉぉぉー!!!!」
しばらくして大騒動が解決し俺達は無事に報酬をもらうことになり、フレイムドラゴンは市役所の職員さん達の手を借りて市役所の中へ入れてもらった。
「えーと、身分証明書を確認するので右手を出して下さい」
さっきまであんな悲鳴を上げたお姉さんが冷静に話かけてきた。
「はいはい、身分証明書ですね」
現代では右手の甲の部分に身分証明書が生みこまれている、俺はいつものように右手を差し出すと
「叶樹、何でこんな鉄の塊に手を突っ込んでいるの?」
とエリカが聞いてきた。
「エリカ、今は黙ってくれないか」
「何でですか?」
「なんでもだ・・・お前がここの人間じゃないって事がばれたら色々面倒くさいだろっ」
小声でそういうとお姉さんが。
「そちらの方は仲間の方ですか?でしたら身分証明書を」
「ああ大丈夫です、おとう・・じゃなくて妹なんで」
「そうですか・・・似てませんね」
だろうな、血が繋がってないんだし第一世界が違うし、お姉さん俺のこと絶対疑ってるよなその目つき!
「ねえねえなんで弟じゃなくて妹って言ったの?」
エリカが小声で言ってきた。
「それはな、お前が男と思われると話がこんがらがるからだ、それともうしゃべるなと言っただろ!」
俺達がこうして耳元で話をしていると、身分証明書の確認が終わった。
「身分証明書の確認は済みましたよ・・・佐々木 叶樹さんですね・・・えーと職業は小中学校の先生で次いでに剣の免許9級を持っている・・・よくこれでグランドフレイムドラゴンの子供のフレイムドラゴンが倒せましたね・・・」
え!?あれ子供だったの!?
「あのーよろしければフレイムドラゴン戦のお話聞かせてもらえませんかね、私こう見えても実はゲーマーで世界がこうなってから楽しいんですよ!免許もちゃんとコイルガン5級まで持ってますし・・・」
「分かった分かった!分かったから早く報酬をくれー、家に帰りたいんだ!」
「すっすいません、戦闘好きの者でしてつい口に出してしまいました・・・っあフレイムドラゴンの報酬ですね・・・えーと50万円になります」
命かかってるのに安過ぎないか!?
「あのーもうちょっと高くなりませんかね・・・」
っと言うと瞬時に。
「無理です」
と帰ってきた。
「でもね叶樹さんあなたはヒーローですよ!だって、ここ最近突然現したドラゴン3頭の1頭を倒したんですから!!」
1頭!?
「あのお姉さん、それって他にもドラゴンいるってことですか!?」
「そうですよ子供ですが、あといるのはクリスタルドラゴンとストーンドラゴンですよ・・・っまあなたが倒すとは思いませんけどね」
その言葉にエリカが反応した。
「それは本当ですか!?叶樹今すぐ倒しに行きましょう!!まほうううぅぅぅ」
「ははは何言ってるんだ妹よ、っあお姉さん俺もう遅いんで帰りますね、明日仕事もあるし、失礼しました。それと50万俺の銀行に送って下さいお願いします」
俺はそう言うエリカの口をふさぎながら小走りで外に出た。
「叶樹帰って来たねーもう待ちくたびれたね」
市役所の前で待っていたイテホが話てきたよ。
よく見ると服のポケットに大量の石ころを入れている。
「ねえぇぇーなんで口ふさぐの!?せっかく格好よくドラゴン倒すぜって話たかったのにー」
「うるせえーお前はもう少し黙ってろ!!俺の家につくまでな」
「なんでえええー!!」
ちょっと言葉がきつかったかエリカがへこんでしまった、まあいいか。
それでは本題に入ろう。
「イテホそのポケットの中にある石ころはなんだ・・・まさかワープ岩石とか言わないよな!?」
「ワープ岩石だよね、叶樹達が来るまで暇だったから作っておいたね!偉いでしょ!」
偉くない・・・
「なあワープ岩石錬金してる間誰かに見られなかったか?」
「安心してね!見られてないのね」
安心出来ない・・・
「もう一つ聞くっていうかお願いがある、この道路に描いた魔法を消してくれ!!」
「それ消えないね」
「どうして!?!?」
「油性ペンだからね、そう簡単に消せないね」
ああどうしてあのゲームは油性ペンの赤色なんかっていうアイテムがあるんだ・・・詰んだ。
「イテホワープ岩石かせ!面倒なことになる前にここから逃げるぞ!」
俺はイテホを睨みつけながら言った。
「わっ分かったねーだからなんかわかんないけどごめんなさいね!!」
イテホのポケットからワープ岩石を奪い取った。
「エリカ!イテホ!早く手を繋げ!」
「何処行くね、楽しいところね」
こいつらは察する事が出来ないのかホントに。
「エリカいつまでもへこんでないで早く起きろ、今から俺の家に行くんだぞ!」
「っえ!家に帰るの!やったあああーしゃべれる!!」
いつから俺の家はエリカの家になったんだろうな・・・っまいいかどうせこいつ外に放置してたら迷惑になるし、それにエリカは俺が作ったから俺が責任持たないといけないからな。
「みんな手を繋いだか?じゃあ行くぞ俺の家へ!!」
まばゆい黄緑色の光が俺達を包んだ。
なんだろうここから俺達の大冒険が始まりそうな気がするようなする・・・
投稿が遅くなってすいません。