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異世界で考古学者になった俺、古代文明のチート装置を発見して最強に  作者: 南蛇井
第1章

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第3話 遺跡探索パーティ結成

冒険者ギルドの朝は、昨日と同じように騒がしかった。


剣を磨く者。

依頼書を見比べる者。

朝から酒を飲んでいる者までいる。


その中で、アルトは少しだけ緊張した面持ちで立っていた。


目的は一つ。


遺跡探索の仲間を集めること。


考古学者である彼には、戦う力がほとんどない。

罠を解除する技術もない。


遺跡に入るには、どうしても仲間が必要だった。


アルトは掲示板の横に立ち、声を張り上げる。


「山の遺跡の調査隊を募集しています!」


一瞬、ギルドの視線がこちらに集まった。


そして――


笑い声が起きた。


「またあの遺跡かよ」


「やめとけって言っただろ」


「死にたいのか、学者」


だがアルトは引かなかった。


「報酬は遺跡の発見物の分配です!」


「研究資料は私が管理しますが、それ以外の宝は自由に」


その言葉に、数人の冒険者が顔を上げた。


宝。


その単語には力がある。


しばらくして、椅子を引く音がした。


「……面白そうじゃないか」


立ち上がったのは、大柄な男だった。


肩幅が広く、背中に大剣を背負っている。


「俺はガルド。戦士だ」


アルトは慌てて頭を下げた。


「アルトです。考古学者です」


ガルドは腕を組む。


「遺跡の中はモンスターが出るらしい」


「護衛が欲しいんだろ?」


「……はい」


「なら、俺が前に立つ」


頼もしい一言だった。


すると、別の席から軽い声が飛ぶ。


「罠だらけの遺跡なら、私も必要じゃない?」


ひらりと椅子から降りたのは、小柄な女性だった。


短剣を腰に差し、軽装の革鎧を着ている。


「ミラ。盗賊」


彼女は指をくるくる回す。


「鍵開け、罠解除、隠し扉探し。そういうのが仕事」


アルトは思わず前のめりになる。


「ぜひお願いします!」


ミラはにやっと笑った。


「宝の取り分はちゃんとよこしてよ?」


「もちろんです」


そのやり取りを、奥のテーブルで静かに聞いていた人物がいた。


長いローブを着た女性だ。


杖を持ち、落ち着いた雰囲気をしている。


「……古代遺跡、か」


彼女は立ち上がり、ゆっくり歩いてくる。


「魔力反応が残っている可能性がある」


アルトは目を輝かせた。


「魔法使いですか?」


「そう」


彼女は短く答える。


「私はエリシア。魔法研究者でもある」


「遺跡の魔法装置には興味がある」


ガルドが笑う。


「これで戦力はそろったな」


だが、そのとき。


ギルドの奥の席から、静かな声が聞こえた。


「……その遺跡」


アルトたちは振り向く。


そこに座っていたのは、一人の少女だった。


年はアルトと同じくらいだろうか。


淡い色の髪に、落ち着いた瞳。


「私も行く」


アルトは少し驚く。


「あなたは……?」


少女は少しだけ迷ってから言った。


「リィナ」


それだけ名乗る。


ミラが首をかしげる。


「戦えるの?」


リィナは小さくうなずく。


「……少しだけ」


だが、その視線はどこか遠くを見ていた。


「その遺跡、知っている気がする」


アルトの心臓が強く跳ねる。


「知っている……?」


リィナは首を振った。


「うまく説明できない」


「でも……」


彼女は静かに言う。


「行かなきゃいけない気がする」


ギルドの空気が、少しだけ変わる。


アルトはゆっくりと頷いた。


「わかりました」


そして四人を見渡す。


戦士。

盗賊。

魔法使い。

そして謎の少女。


アルトは深く息を吸った。


「では――」


声に力を込める。


「遺跡調査を開始します」


ガルドが笑う。


ミラが肩をすくめる。


エリシアが静かに頷く。


リィナはただ、遠くを見るように立っていた。


こうして――


考古学者の遺跡調査隊が結成された。


そしてこの小さなパーティが、

世界の歴史を揺るがす冒険へと踏み出すことになる。

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